思わず世界征服を狙いたくなるっ!ケヴィン・スペイシー演じる超悪徳大統領のプレイリストの選曲センスが秀逸!

フィクションとはいえ、アメリカ史上最も汚い手で大統領にのしあがった男、フランク・アンダーウッドをケヴィン・スペイシーが怪演し、その野望と軌跡を描いてエミー賞やゴールデングローブ賞を総ナメしている人気ドラマ「ハウス・オブ・カード」の第5シーズンが5月30日から全世界同時配信された。邪魔な奴は殺してしまうという前代未聞の大物政治家(しつこいですけどフィクションですが)フランクは、ドラマのキャラクターながら番組公式ツイッターアカウントのほかに個人アカウントもあり、しかもそのフォロワーがなんと24万人もいるというから、とんでもないカリスマ的人気があるという証拠。そんな彼のお気に入り曲だというプレイリストが公開されたけど、思わずにんまりの選曲で要チェックなんです。

というのも、ドラマ内でたびたび登場するのがフランクや妻クレア(ロビン・ライト)のジョギングシーン。これがふたりの性格や心理状況、その後の展開を匂わせる伏線となっていたりして、印象深いシーンになっているけれど、この時にフランクとクレアはそれぞれどんな曲を聴きながら走っているのか!?という、いわばオフィシャルの妄想プレイリストがSportifyで公開されたわけ。走っている最中に聞くわけだから、モチベーションのアガる最強プレイリストとなるわけだけど、この選曲がかなりうまい。「マイ・ウェイ」からいわゆる“大統領登場テーマソング”である「ヘイル・トゥ・ザ・チーフ」、そして「ボーン・イン・ザ・U.S.A.」と続き、「アメリカ大統領」というそのまんまの名前で一世を風靡した変態(褒め言葉)バンドPUSAの代表曲「ピーチ」、そして「エヴリバディ・ウォンツ・トゥ・ルール・ザ・ワールド」など世界制覇ソングが続いたかと思うと、不倫や法破りをほのめかすタイトルの曲…フランク・ファンなら思わずニヤリとしてしまうはず。このプレイリストを聴くと確かにアガる!というか、世界制覇できそうな気がしてくる気がする(笑)。

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しかし実際のところフランクはランニング中にヘッドフォンをしていた記憶がないので、“ランニング”のプレイリストには、「走る」と「国家を運営する」というダブルミーニングがこめられるのかもしれない。

そしてランニング中にはヘッドフォンをしている妻クレアのプレイリストは、本当のランニング用プレイリストとしてもかなりアガること間違いなし。「マイ・ウェイ」で始まるのはフランクと同じだけど、ビヨンセ、ホイットニー、JLo、デスチャ、クリスティーナ・アギレラ、とガールズ・パワーあふれる曲がずらり。そしてフランクとの不仲や挫折を案じさせる意味深な曲や、実はクレアこそフランクに負けない野望の持ち主であることを匂わせる曲も…、いやはやシーズン5のクレアはすごい展開になってますからね!!!

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おまけにもうひとつ、シリーズの重要人物でありフランクの腹心で不気味なダグ・スタンパー(マイケル・ケリー)のプレイリストも公開。こちらは「サンデー・アフタヌーン」ということで、月曜日を目前にひかえてアンニュイな気持ちになっている感じのようなプレイリスト。数々の悪事を働いてきたことをほのめかすタイトルのチョイスがうまい!特にサウンドガーデンの「ヘッド・インジュリー」は、悪用していた元・美人売春婦への変態愛がつのり過ぎて返り討ちにあい、岩で頭を殴られて生死をさまよう彼らしいエピソードにハマっていて最高です。(D姐

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