クロエ・グレース・モレッツは、自身がヒロインの声を務めたアニメ映画『Red Shoes and the Seven Dwarfs レッド・シューズ・アンド・ザ・セブン・ドワーフス』(原題)のポスターで、ヒロインの体型が“太っている=醜い”という内容になり多くの非難が起こったことについて、その内容を把握していなかったと謝罪した。Entertainment Weeklyが伝えている。
『レッド・シューズ・アンド・ザ・セブン・ドワーフス』はおとぎ話の『白雪姫』を基に作られたアニメ映画で、カンヌ国際映画祭でポスターを公開し、宣伝された。ポスターには高身長でスレンダーなヒロインと、低身長で太ったヒロインが並んで描かれており、キャッチコピーとして「白雪姫が美しさを失い、7人の小人たちの背丈が伸びたら?」と書かれている。この作品は予告編もインターネット上で公開されていたが、現在は中止されている。
ヒロインの声で本作に出演したモレッツは、作品のポスターについて深く反省し、「ただショックで、みんなと同じように怒りを感じた」とツイートした。さらに、そのポスターは「私や製作チームが許可したものではない」と付け加えている。
さらに、モレッツは「作品の製作チームにこのことを報告することを約束するわ。素晴らしい脚本に吹き替えをしたから、作品全体を観てほしい。実際は強い女の子のストーリーで、その話に共感したの。過剰な表現のポスターによって、みんなの気を悪くさせてしまったことを許してほしい」と投稿した。
I have now fully reviewed the mkting for Red Shoes, I am just as appalled and angry as everyone else, this wasn't approved by me or my team
— Chloë Grace Moretz (@ChloeGMoretz) 2017年5月31日
Pls know I have let the producers of the film know. I lent my voice to a beautiful script that I hope you will all see in its entirety t.co/IOIXYZTc3g
— Chloë Grace Moretz (@ChloeGMoretz) 2017年5月31日
The actual story is powerful for young women and resonated with me. I am sorry for the offense that was beyond my creative control t.co/HZP2ydPCAX
— Chloë Grace Moretz (@ChloeGMoretz) 2017年5月31日
韓国のアニメ制作会社によって製作された『レッド・シューズ・アンド・ザ・セブン・ドワーフス』は、7人のハンサムな王子たちが小人に変えられてしまい、その呪いを解く魔法の一足の靴を探す冒険を描いた物語。しかし、その魔法の靴を所有しているのは、靴を履くことで、太った体型をスレンダーに変えて生活している白雪姫だった。
カンヌ映画祭での本作のキャンペーンに対して、プラスサイズモデルのテス・ホリデーが反応し、インターネット上で非難が拡大した。ホリデーは「なぜこのポスターを製作陣は許可したの? 太っている=醜いということを子どもたちに教えるつもり?」とツイッターで非難した。
How did this get approved by an entire marketing team? Why is it okay to tell young kids being fat = ugly? ??@ChloeGMoretz pic.twitter.com/PVhgwluGTM
— Tess Holliday ? (@Tess_Holliday) 2017年5月30日
本作のプロデューサーの一人であるスジン・ファンは、映画の宣伝を中止し、「この作品は家族みんなで楽しめるコメディアニメで、内面的な美しさの重要性を強調することで、身体的な美しさには社会的な基準があるという偏見に異議を申し立てるというメッセージを込めています。私たちに注意を促してくれた皆さんの前向きな批判に感謝します。みなさんに不快な思いを与え、配慮に欠けたことを心からお詫び申し上げます。この誤った広告は、多くのデザイナー、制作会社やその関連会社、今後の配給に影響を与えました。現在は、この広告は中止され、関与している人はいません」と謝罪した。