今ではすっかりハリウッド映画界の大スターでプロデューサーでもあるマーク・ウォルバーグだが、もとはと言えばシカゴの不良育ち、兄ドニーがニューキッズ・オン・ザ・ブロックのメンバーとしてデビューし、社会現象となるメガアイドルになると、弟のマークもラッパーとしてデビューすることになった。マークことマーキー・マークのデビュー曲マーキー・マーク＆ファンキー・バンチの「グッド・バイブレーション」は全米1位となる大ヒットをしてブレイクしたという経歴がある。

当時はパンイチでカルヴァン・クラインの広告に出演するなどアイドル的な一面もあったマークだが（いや本当にカッコよかったし）、今となっては完全に封印したい過去で、90年代にトーク番組に出演した際にエミネムが「ファンキー・バンチの人ｗ」といじると一触即発のムードになったことも有名なエピソードで、俳優業に転向してからはラップを披露することは封印、マーキー・マークいじりは暗黙の了解でご法度だった。

　そんなマークが新作映画『Deepwater Horizon』のPRのためにラジオ番組に出演。そこには13歳のエラちゃんも出演。おもむろに「パパのラップが聴きたい」とおねだり。一瞬凍りつきながら笑いに包まれるスタジオだが、娘のお願いには断ることができない様子のマーク。DJが「じゃあCMを入れて、マークにはリリック（歌詞）を考えてもらいましょう」との申し出にも「CMはいらないよ。今すぐラップできるぜ」という。

♪俺は45歳のパパだ。ラップをしている
おまえのお行儀が悪いままなら
俺はおまえのお尻をスラップ（ビンタ）だ

とのリリックで、ラップ/スラップ（ビンタ）のライミングで、お仕置き予告されたエラちゃんは大きく口をあけて呆然ｗ エラちゃんは首に手をかざして、「今すぐ止めて」とすかさずダメ出しゼスチャーをするが、マークは続けて

♪これはスパンキングさ
おまえが大きくなったら俺に感謝するぜ
俺の忠告は全て正しいんだぜ
おまえが態度を正さなきゃ、お尻があざだらけになるぜ

そのダメ出しポーズはよせ

俺のラップはポジティブな励ましなんだ
おまえの行いがよければ
携帯電話を返してあげるって
教えてあげてるんだから

というリリックにスタジオは爆笑。実はエラちゃんの行いが悪かった時に、携帯電話をとりあげたことがあるそうで、エラちゃんはこれに対して「弟は行いが悪くてもiPadを取り上げられたことがないのに、なんで私だけ。不公平よ！」と不満げ。そんなマークのラップにエラちゃんの「ダメ出しポーズ」は延々と続くのでした……ｗｗｗ（D姐）