【全文掲載】藤ヶ谷太輔「自分よりも先にやられてしまうと…」クランクアップで“大人げなくはしゃぐ”監督にモヤモヤ?

MC:本日は完成披露試写会ということで、藤ヶ谷さん、これだけたくさんの方に来ていただいて、いよいよ観ていただけるという今の気持ちはいかがですか?

藤ヶ谷:撮影は2年弱前だったので、やっとこうして皆様に観ていただけるというには本当に嬉しい気持ちいっぱいです。

MC:ご自身で完成した本編をご覧になって、どのようなことを感じられましたか?

藤ヶ谷:俯瞰で観ることがなかなかできなかったんですけども、観てくださってる関係者の皆様が笑ったりしていたので、一生懸命な滑稽さ、クズっぷりっていうのは笑えるんだなあっていうのを改めて感じましたし、あと本当にテイク数をとにかく重ねたので、自分で自分の表情を見た時に、自分ってこんな表情してたんだなと、こういうお芝居をしてたんだなっていうのを改めて感じました。自分の新しい一面を監督に引き出していただけたんだなというふうに思いました。

MC:前田さん、中尾さんは、藤ヶ谷さん同様に舞台から続投ということになりました。映画での三浦組に参加してみていかがだったでしょうか?そして映像になった、本作をご覧になっていかがだったでしょうか?

前田:そーですね…。私は舞台の時が自分の中でも大変だったので、戦い的には。

中尾:戦い的には(笑)。舞台じゃないんだ、もう(笑)。

前田:三浦監督との(笑)。

中尾:まあ終わらないですから!(笑)なかなか。舞台の稽古も、映画の撮影も、まあ終わらない(笑)。今日ずっとその話になっちゃいますけど、大丈夫ですか?このシーンは何テイクやったかとか(笑)。

前田:(笑)。三浦監督とは、前に舞台をやっていて本当によかったなって思います。そういう意味で、すごい楽しめました。三浦さんとの時間は。本当に謝り上手な監督なんですよ(笑)。「すいません」っていうのが、すごいお得意なので、みんな何も言えないで、何テイクも(笑)。でも、監督のこだわりを近くで見られたのが楽しかったですけどね。一週間ぐらいの撮影だったので、そういう風に言えたのかもしれないんですけど、藤ヶ谷くんは本当にすごいなって思いました。

MC:出来上がった本編をご覧になっていかがでしょう?

前田:監督のこだわりが本当に詰まっている作品になっているなと思ったので、監督にとっても藤ヶ谷くんにとっても本当に新しい顔が見られる作品になっているなと思って、私は笑いながら楽しませていただきました。

MC:中尾さんは、出来上がった本編をご覧になっていかがだったんですか?

中尾:舞台だとステージの上だけなので、映画になって、北海道にも行けましたし、やっぱりロケーションの素晴らしいところで撮影が出来たので、それは本当にきれいで、すごく素敵な作品を作ってくださったなあとは思いますけれども、まあ、終わらない(笑)。

MC:後程また聞かせていただきます(笑)。そして豊川さん、原田さんは本作にご参加されて、それぞれの役どころを演じられていかがだったでしょうか?

豊川:まあ終わらない(笑)。僕はほとんど家族のメンバーと、特に藤ヶ谷くんとツーショットの芝居が多かったんですけど、まあ大変でしたけど、やっぱり楽しかったっていうか。三浦監督の異常なこだわりみたいなものが、僕ちょっとMなんですかね?この人のために僕は何をしてあげればいいんだろう?みたいな。だんだん親みたいな気分になるんですけど。頑張ってやってました。

MC:原田さんは演じられていかがでした?

原田:ご本人のお母さんなので、本当にお母さんがこの映画を見て怒らなかったらいいなと思ってますけど(笑)。

MC:完成した作品をご覧になってみていかがですか?

原田:面白かったです。現場ではちょっと大変だったんですけど、三浦さんの感性で全部包まれているから、三浦さんの感性を私たちは多分理解できないよね(笑)。具体的にひとつひとつを表現するのは難しいんだけど、監督の中では全部見えてるシーンだと思うから、そこに俳優が持って行くんですけど、なかなかね。

藤ヶ谷:そうですね。この作品はすごくニュアンスが大事ですよね?監督、聞いてました?フォローしたつもりだったけど(笑)。

三浦:聞いてました(笑)。そうですね。言うのは簡単なんですけど、役者さんが演技で体現するってことはすごく難しいことを実はやってもらっていて、そこは見落とさないで観てほしいなあと思ってます。

MC:藤ヶ谷さんは、このお父さん、お母さんと共演されて、いかがですか?

藤ヶ谷:やっぱり緊張もしましたし、すごく刺激もたくさんいただきましたし、大先輩の二人と三浦組を戦い抜いたというのがすごく誇りに思いますし、すごくうれしかったです。同じ時間を共有できて、しかもお芝居ができたことがすごくうれしかったです。

MC:なにか思い出はありますか?

藤ヶ谷:ずっとこたつに入ってましたね。そんなシーンがあるんですけども、なかなかOKが出ないので。今までの人生で言うと、多分15年分ぐらいこたつに入ってましたね(笑)。

豊川:ずーっと入ってました。だんだん面倒くさくなって、テイクの合間もずっとこたつに入ってました。

MC:原田さんとの思い出はいかがですか?

藤ヶ谷:いろいろありましたよね。お芝居は自分だけではできないし、コロナ渦だったんですけど、いろんなアドバイス、いろんなお話を聞かせていただいて。僕、急にお腹が痛くなっちゃったんですよ。撮影のラストシーン前ぐらいに。そうすると原田さんが「やっぱり人間だから、いろんな聞いたものとか、自分で咀嚼できてないものが入ってくると、食べ物と一緒で、どんどんお腹が痛くなってしまう」とおっしゃってくださって、コレだと。三浦さんの気持ちを咀嚼できないまま飲み込んで、すごく腹痛に襲われました。はい。

三浦:すみません(笑)。ちゃんと謝罪した方がいいですかね。

藤ヶ谷:いやいや(笑)。

MC:原田さんは、覚えていますか?

原田:
そうですね、言ったかもしれないですね。でも豊川さんのお父さんはすごく素敵だし、すごく面白いんですよね。とても救われますね、結局お父さんに。

MC:香里奈さんは藤ヶ谷さんと久々の共演ということですけれども、撮影はいかがでした?

香里奈:前回からもう10年ぐらいですもんね。一番最初が10代の時だったので、太ちゃんも尖ってたし(笑)。

藤ヶ谷:姉さんも尖ってましたよ(笑)。

香里奈:いやいや(笑)。そんなことないですけど(笑)、デビュー前だったしね。すごく若い二人だったんですけど、今もうお互い30代を超えて、思ったほど年齢も離れてないんだなって思ったし、あとは10何年の間に太ちゃんがすごくいろんなことを経験して、人として人間としても役者としてもすごい経験を積んできたなあっていうのが、お芝居にもすごく現れていて、本当に頼りになる座長というか、すごく頼もしかったです。

MC:出来上がった本編を観ていかがでした?

香里奈:台本を読んだときは暗いイメージを持ったんですけど、本編を観たときにくすっと笑えるところが多々あったので、すごくポップな感じで観ることができて楽しかったです。

MC:そして監督、主人公の裕一がとにかく恋人、親友、家族から逃げて逃げて逃げて行くという話ですから、なかなか現場で皆さんが一斉に揃うことはなかったというふうに伺っておりますけれども。

三浦:すごい緊張してますもん。すごいメンバーだなと思って(笑)。素晴らしいキャストの皆さんに囲まれて撮影できたことを改めて実感しました。

MC:お客様に今から観てもらう今の気持ちいかがでしょうか?

三浦:幅広いお客さんに観ていただける、現実逃避型エンターテーメントなってますので、観てくださったらその意味がわかると思うんですけども、肩肘張らずにリラックスして笑うところは笑っていただけたら嬉しいなあと思いますし、楽しんでいただけたら嬉しいです。