カトリーヌ・ドヌーヴ × 樹木希林 『ルージュの手紙』豪華“同級生”対談が実現!

フランスを代表する2大女優である、『シェルブールの雨傘』や『8人の女たち』のカトリーヌ・ドヌーヴと、『大統領の料理人』のカトリーヌ・フロが初共演を果たした映画『ルージュの手紙』(12月9日より公開中)。このほど、かねてからドヌーヴの大ファンで、映画を気に入った樹木希林の猛プッシュにより、ドヌーヴとの1943年生まれの豪華同級生対談が実現し、その映像が公開された。

公開された対談では、普段「他人(ひと)の映画を素敵だとは思わない」という樹木が「話がわかる映画はよくあるけど、気持ちがわかる映画はなかなかない」と同じ母親だからこそ、ドヌーヴ演じるベアトリスの母親の気持ちがよくわかると言及し、「娘が良かれと思って指摘してくれたことに対して、つい苛立ってしまって、すーっと我が道を通したくなる気持ち」と、娘とのエピソードを交え『ルージュの手紙』を絶賛した。樹木が「太るということは嫌じゃなかった?」「若い時から今日に至るまで太るという事をセーブしなかったという生き方がすごく素敵だった!」とのド直球質問にドヌーヴも「いい歳のとりかたをしている、と褒められているのよね?」と苦笑いし、思わず、「年齢と体型の話はお手柔らかにね!」とくぎを刺す場面も。ドヌーヴは「女性なら誰でも歳を重ねても、それなりの魅力があるものだと思っているわ。より深い役柄を演じることも出来るようになりますしね」と続けた。樹木は「日本の映画というのは、映画の国(フランス)に出てる俳優さんに比べて、日本の役者の幅、層がすごく薄いと思いました」と語り、「(ドヌーヴと)同じ時代を生きてきましたけど、こういう映画を見せていただいて、もう一息、役者をやってみようかなと思いました」と、本作を観て役者魂をくすぐられた様子だった。

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『ルージュの手紙』
12月9日(土)よりシネスイッチ銀座ほか全国ロードショー中
監督・脚本:マルタン・プロヴォ
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ カトリーヌ・フロ オリヴィエ・グルメ
配給:キノフィルムズ

【ストーリー】 セーヌ川が流れるパリ郊外で、助産師として堅実に働くクレール(カトリーヌ・フロ)のもとに、30年前に突如姿を消した血のつながらない母ベアトリス(カトリーヌ・ドヌーヴ)から「会いたい」と1本の電話が入る。ベアトリスは堅実なクレールとは真逆の生き方をしてきた女性。自由が好きで、お酒が好きで、ギャンブルも好き。クレールは、父親を置いて去った身勝手な彼女に苛立ちながらも、全てを失って戻ってきたベアトリスの事を放ってはおけなかった。いつしかクレールは、ベアトリスの生き方に影響され、人生の扉を少しずつ開きはじめる。

© CURIOSA FILMS – VERSUS PRODUCTION – France 3 CINEMA © photo Michael Crotto