ヨルゴス・ランティモス監督最新作『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』予告編

『籠の中の乙女』で第62回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門グランプリ受賞、続くコリン・ファレル、レイチェル・ワイズ、レア・セドゥ、ベン・ウィショーなど人気俳優が集結した『ロブスター』では第68回カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞し、本作でカンヌ国際映画祭の受賞が3度目となる脚本賞(第70回)を獲得した奇才ヨルゴス・ランティモスの監督・脚本による最新作『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』が2018年3月3日より公開される。これに先だち、本作の日本版予告編がお披露目となった。

主人公は、前作『ロブスター』に続き、監督とは再タッグとなるコリン・ファレル。本作では“あること”をきっかけに少年に追い詰められる心臓外科医スティーブンを演じる。彼の美しい妻には、オスカー女優のニコール・キッドマン。謎の少年を演じるのは、『ダンケルク』で注目を集めた期待の新星バリー・コーガン。

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公開された予告編は、何不自由ない幸せな家庭に忍び寄る脅威をまざまざと感じさせる映像になっている。エレベーターを降りると母親の目の前で突然倒れる小さな男の子、その子を無理やり歩かせようとする父親。そしてそんな父親に「息子さんに最悪の瞬間が来る」と告げる謎の少年。その少年は夫婦の愛娘にも近づき、完璧で幸せな家庭の中に入り込んでいく。そして娘もついに歩けなくなって床を這うように。「娘に何をした?!」と詰め寄る父親、そして最愛の妻にも魔の手が迫る。果たして少年の目的は何なのか。この一家に起こる奇妙な出来事とは何なのか。一家の娘のキム(ラフィー・キャシディ)が予告編で口ずさんでいる印象的な歌は、イギリスの人気シンガー、エリー・ゴールディングが歌い全英No.1シングルになった「バーン」。オリジナル版の明るい雰囲気はなく、劇中では静かで想像のつかない“何か”が迫ってくるような不穏な世界観を作り出している。

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『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』
2018年3月3日(土)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷他にてロードショー
監督:ヨルゴス・ランティモス
脚本:ヨルゴス・ランティモス エフティミス・フィリップ
出演:コリン・ファレル ニコール・キッドマン バリー・コーガン ラフィー・キャシディ アリシア・シルヴァーストーン
配給:ファインフィルムズ

【ストーリー】 心臓外科医スティーブンは、美しい妻と健康な二人の子供に恵まれ郊外の豪邸に暮らしていた。スティーブンには、もう一人、気にかけている少年がいた。その少年を家に招き入れたときから、家族のなかに奇妙なことが起こり始める。子供たちは突然歩けなくなり、這って移動しなければならなくなる。そしてスティーブンはついに容赦ない究極の選択を迫られる…。

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