【また監督降板!】『スター・ウォーズ』エピソード9の監督をコリン・トレヴォロウが降板するとルーカスフィルムが発表!!

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The Hollywood Reporter

映画『スター・ウォーズ』シリーズのエピソード9の監督を務める予定であったコリン・トレヴォロウが、本作から降板することが決定した。The Hollywood Reporterが伝えている。

製作会社のルーカスフィルムは、声明文で「ルーカスフィルムとコリン・トレヴォロウは、『スター・ウォーズ』エピソード9の製作について、互いに別の道を進むことになりました。コリンは製作過程において素晴らしい共同制作者でしたが、私たちが考えるこの作品のビジョンとは異なるという結論に至りました。私たちは今後のコリンの活躍を期待するとともに、この作品に関する詳細をまもなくお知らせします」と説明した。

トレヴォロウの監督最新作『The Book Of Henry ザ・ブック・オブ・ヘンリー』(原題)が6月に全米で公開されたが、批評家から酷評され、興行的にも失敗となった。この頃から、『スター・ウォーズ』エピソード9からのトレヴォロウの降板が噂されていた。

トレヴォロウは、『スター・ウォーズ』エピソード9の製作中に脚本の問題点を何度も指摘していたようだ。8月には新たな脚本家が製作に参加し、イギリス人脚本家で、ジュリア・ロバーツ、ジェイコブ・トレンブレイ主演の新作『Wonder ワンダー』(原題)の脚本を担当したジャック・ソーンが起用された。

トレヴォロウとルーカスフィルムの代表であるキャスリーン・ケネディとの関係は、手に負えないほどのものになっていたと言われているが、6月にもケネディとの意見の対立により、『スター・ウォーズ』シリーズに登場するハン・ソロの青年時代を描くスピンオフ映画の監督を務める予定であったフィル・ロードとクリストファー・ミラーが、撮影を数週間ほど残して製作から離脱した。その後、ロン・ハワードが監督を引き継ぎ、撮影はロンドンで無事終了している。

すでに『スター・ウォーズ』エピソード9の監督の候補者は何人かいるようで、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(12月15日に日本公開予定)のライアン・ジョンソン監督や、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のJ・J・エイブラムス監督の名前が挙がっている。

『スター・ウォーズ』シリーズで製作中に監督が交代するのは、今回のトレヴォロウの降板で4度目となる。ギャレス・エドワーズ監督の『ローグワン/スター・ウォーズ・ストーリー』では、脚本を担当したトニー・ギルロイによる大規模な撮り直しが行われた。また、『スター・ウォーズ』のスピンオフ映画の監督に決定していたジョシュ・トランクは、自身の監督作品『ファンタスティック・フォー』の撮影現場での不穏な行動が原因で降板した。今回のトレヴォロウの降板は、トランクと同様に撮影前の降板となる。

トレヴォロウは、サンダンス映画祭で上映された監督作『彼女はパートタイムトラベラー』で話題となった。その後、スティーヴン・スピルバーグとユニバーサルに注目され、トレヴォロウが監督を務めた映画『ジュラシック・ワールド』は、世界興収が16億ドルを超える大ヒットを記録し、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の続編『スター・ウォーズ』エピソード9の監督に抜擢された。現在は、いくつかの映画の製作に参加しており、SF映画『Intelligent Life インテリジェント・ライフ』(原題)の脚本をデレク・コノリーと共同執筆する予定だ。

トレヴォロウは、7月にイタリアで開催されたエスキアグローバル映画&音楽祭で、“ハン・ソロ”映画の監督の交代について言及し、「映画やアートはとても個人的なものだ。そうしたものを下品に表現したり、お金を儲けようとする人もいるけど、僕は悔しいし残念だと思う。映画に関わった人たちにとっては重要な意味を持つからだ。製作に参加した人たちは、その作品に対して熱意を持っているし、これからも懸命に映画製作に取り組み続けると思う」と語っていた。

『スター・ウォーズ』エピソード9は2019年5月24日に全米で公開予定だ。