【全起こし】戸田恵梨香、20代前半の女優に囲まれて「年齢的に全然リーダー(笑)」映画『あの日のオルガン』プレミア上映会イベントレポート 全文掲載

MC:甘え方も大女優ですね(笑)。膝を曲げて(笑)。戸田さん、同じポーズされてましたけど(笑)。

戸田:「あのカメラを見たらいい」って、櫻子ちゃんをずっと見てたから、せっかくだから「カメラの方を見たほうがいいよ」って言ったら、ピースしちゃいました(笑)。子供たちがせっかく出てきてくれたのに、これだけかと思って。もっと時間を一緒に過ごしたかったなと思っています。この作品は本当に、皆さんも言ってましたけど、未来ある子供たちを守りたいと。初めて私も実感した現場でした。けんちゃん(のモデルとなった人)は、今も生きていらっしゃる方です。それだけ重要で私たちが演じるということがどういうことなのかという責任をちゃんと持ちながら、しっかりと向き合ってやってきました。実際に生きている方たちの実体験をリアルに聞けるのは、もしかしたら私達が最後の世代なんじゃないかなと思います。それだけ、戦争というものを、実際にあった話というのが、どれだけのことだったのかというのを伝えられるのが、今回の作品でした。これは私達だけではなくて、皆さんにも伝わったらいいなと思いますし、若い世代の方にもその当時に生きた人たちにも伝わったらいいなと思っています。この作品がこれからどこまで皆さんの心に残るのかは分からないですけれども、10年、20年先と心に残る大事な作品になってくれたら嬉しいなと思います。公開はまだ先ですが、今後とも『あの日のオルガン』をよろしくお願いいたします。本日はありがとうございました。

『あの日のオルガン』
2019年2月22日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開
監督・脚本:平松恵美子
主題歌:アン・サリー「満月の夕(2018ver.)」(ソングエクス・ジャズ)
出演:戸田恵梨香 大原櫻子 佐久間由衣 三浦透子 堀田真由 福地桃子 白石糸 奥村佳恵 萩原利久 山中崇 田畑智子 陽月華 松金よね子 林家正蔵 夏川結衣 田中直樹 橋爪功
配給:マンシーズエンターテインメント

【ストーリー】 東京も安全ではなくなっていた1944年。戸越保育所の主任保母・板倉楓(戸田恵梨香)は、園児たちを空襲から守るため、親元から遠く離れた疎開先を模索していた。別の保育所・愛育隣保館の主任保母の助けもあり、最初は子どもを手放すことに反発していた親たちも、なんとか子どもだけでも生き延びて欲しいという一心で我が子を保母たちに託すことを決意。しかし、戸越保育所の所長がようやく見つけてきた先は古びた荒れ寺だった。幼い子どもたちとの生活は問題が山積み。それでも保母たちは、地元の世話役の協力をえて、子どもたちと向き合い、みっちゃん先生(大原櫻子)はオルガンを奏で、みんなを勇気づけていた。戦争が終わる日を夢見て…。そんな願いをよそに、1945年3月10日、米軍の爆撃機が東京に来襲。やがて、疎開先にも徐々に戦争の影が迫っていた―。

©映画『あの日のオルガン』製作委員会