大原櫻子のオルガン演奏シーン!戸田恵梨香 × 大原櫻子『あの日のオルガン』

戸田恵梨香と大原櫻子がダブル主演を務め、第二次世界大戦末期、保母たちが幼い園児たちと集団で疎開し、東京大空襲の戦火を逃れた「疎開保育園」の実話を映画化した『あの日のオルガン』が2月22日に公開される。このほど、野々宮光枝役を務める大原櫻子が、オルガンを演奏する本編映像がお披露目となった。

本作は、親元から遠く離れた荒れ寺へ53人の園児たちと疎開生活をスタートさせ、幾多の困難を乗り越えながら託されたいのちを守りぬこうとするヒロインたちの奮闘を描いた、「疎開保育園」の実話に基づいた物語。保育士たちのリーダー・板倉楓役の戸田恵梨香と、天真爛漫で音楽が好きな保育士・野々宮光枝役の大原櫻子がダブル主演を務める。そのほか、佐久間由衣、三浦透子、堀田真由、福地桃子、白石糸、奥村佳恵らこれからの活躍が期待される女優たちと、林家正蔵、夏川結衣、田中直樹、橋爪功ら名優たちが脇を固める。メガホンをとるのは『ひまわりと子犬の7日間』の監督であり、『小さいおうち』、『母と暮せば』、『家族はつらいよ』をはじめ、長年山田洋次監督との共同脚本、助監督を務めてきた平松恵美子。主題歌は、シンガーソングライター、アン・サリーが歌う「満月の夕(2018ver.)」。

本編映像に映るのは、大原櫻子のオルガン演奏シーン。紆余曲折を経てようやくたどり着いた疎開先は、古ぼけて所々に穴の開いた雨戸が立てられガラス戸は無く、近所から借りてきた甕を使ってようやく取り繕ったトイレのみという、お世辞にも立派とは言えないボロ寺…。意を決して疎開を決行したものの、その荒れっぷりを目の当たりにして早くもめげてしまいそうになった皆の心に、天真爛漫なみっちゃん先生(大原櫻子)のオルガンと明るい歌声が響き渡る。「♪お猿のかごや」、「♪雀の学校」、「♪お山の杉の子」など朗らかな童謡と、どこか安らぎを感じるオルガンの音色や、笑顔いっぱいに歌う子どもたちの様子に、大量の荷物を整理する楓先生(戸田恵梨香)ら保母たちも心癒され活力をもらいながら、テキパキと生活の準備を進めていく。かまどには猫が居ついていたり、異常なほど煙がたちのぼってしまったり、そうこうしているうちにみっちゃん先生のレパートリーも尽きてしまったりと、まだまだ前途多難な様子ながら、このオルガン演奏こそが過酷な疎開保育園を支え続けていくことになる。

デビュー5周年をむかえ、ベストアルバムの発売や全国ホールツアーも決定、女優としてのみならずアーティストとしてもますます飛躍を続ける大原櫻子。本作ではその多彩な才能を存分に発揮しているが、実は子どものころに“保育士”を夢見ていた時期もあったとか。撮影を振り返り大原は、「とにかく一生懸命楽しむ、そして楽しませることを心がけていました。子どもたちの笑顔を見ると全部吹き飛んじゃいます。(無邪気すぎて)ちゃんとして!と思う時もたまにはありましたが(笑)、子供たちのお芝居以外の自然な表情こそこの作品の良いところなので、そこは逆に自然と遊んでくれていたら嬉しいんです。笑顔に癒されながら撮影をさせてもらいました」と明かす。

『あの日のオルガン』
2月22日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開
監督・脚本:平松恵美子
主題歌:アン・サリー「満月の夕(2018ver.)」(ソングエクス・ジャズ)
出演:戸田恵梨香 大原櫻子 佐久間由衣 三浦透子 堀田真由 福地桃子 白石糸 奥村佳恵 萩原利久 山中崇 田畑智子 陽月華 松金よね子 林家正蔵 夏川結衣 田中直樹 橋爪功
配給:マンシーズエンターテインメント

【ストーリー】 東京も安全ではなくなっていた1944年。戸越保育所の主任保母・板倉楓(戸田恵梨香)は、園児たちを空襲から守るため、親元から遠く離れた疎開先を模索していた。別の保育所・愛育隣保館の主任保母の助けもあり、最初は子どもを手放すことに反発していた親たちも、なんとか子どもだけでも生き延びて欲しいという一心で我が子を保母たちに託すことを決意。しかし、戸越保育所の所長がようやく見つけてきた先は古びた荒れ寺だった。幼い子どもたちとの生活は問題が山積み。それでも保母たちは、地元の世話役の協力をえて、子どもたちと向き合い、みっちゃん先生(大原櫻子)はオルガンを奏で、みんなを勇気づけていた。戦争が終わる日を夢見て…。そんな願いをよそに、1945年3月10日、米軍の爆撃機が東京に来襲。やがて、疎開先にも徐々に戦争の影が迫っていた―。

©映画『あの日のオルガン』製作委員会