ヘレン・ミレン × ドナルド・サザーランド『ロング,ロングバケーション』波乱の旅を予感させる予告編

ヘレン・ミレンとドナルド・サザーランドが共演した映画『ロング,ロングバケーション』が、1月26日より全国ロードショーとなる。このほど、波乱の旅を予感させる予告編が公開された。

アメリカの作家マイケル・ザドゥリアンの同名小説を映画化した本作は、人生のゴールを見据えた70代夫婦が、愛車のキャンピングカーで憧れていたヘミングウェイの家があるアメリカ最南端のフロリダ州キーウェストを目指すロードムービー。旅をしていくなかで、半世紀以上を共に過ごしてきた夫婦の人生への慈愛や自由を謳歌する姿を力強くユーモラスに描き出し、ベネチア国際映画祭に続き、トロント国際映画祭でも称賛された。

妻のエラに扮するのは、『クィーン』でアカデミー賞主演女優賞を獲得し、先日発表された第75回ゴールデン・グローブ賞で主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)にもノミネートされたヘレン・ミレン。そして、夫のジョンには、アカデミー賞名誉賞に輝いたドナルド・サザーランドが扮する。監督を務めるのは、『人間の値打ち』と『歓びのトスカーナ』でイタリアのアカデミー賞にあたるダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞を受賞したイタリアの名匠、パオロ・ヴィルズィ。本作は、ヴィルズィにとっての海外初監督作品となる。

予告編では、70年代を象徴する大ヒット曲、キャロル・キングの「It’s Too Late」にのせ、夫婦の旅の様子が描き出されている。長年の憧れの地へ向かう楽しげな雰囲気とは一変、記憶が薄れゆくジョンに対し途方に暮れるエラの姿や、50年前の恋人に会わせろとジョンがエラに銃を向ける姿など、波乱の旅が始まる予感を漂わせている。60年代から70年代の市民の憧れを絵に描いたような物語は、『俺たちに明日はない』や『イージー・ライダー』などのアメリカン・ニューシネマを彷彿させ、キャロル・キングのほか、ジャニス・ジョプリン、シカゴ、イギー・ポップ、デヴィッド・クロスビーといった時代を代表する音楽がさらに気分を盛り上げている。

サブ1軽

『ロング,ロングバケーション』
1月26日(金)TOHO シネマズ 日本橋他全国順次ロードショー
監督:パオロ・ヴィルズィ
出演:ヘレン・ミレン ドナルド・サザーランド
配給:ギャガ

【ストーリー】 夫婦生活はや半世紀となる元文学教師のジョン(※アルツハイマー進行中)と妻のエラ(※末期がん)。子供たちは巣立ち、人生の責任はすべて果たしきった今こそ、夫婦水入らずで思う存分に自分たちの時間を過ごせる時が来たのだ。愛車のキャンピングカーでルート1号線を軽快に走り、向かうはジョンが敬愛するヘミングウェイの家があるフロリダ・キーウエスト。毎晩思い出の8ミリを投影し、共に歩んできた人生を追懐しながらひたすら南へと旅していく。

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