エドガー・ライト、2014年に監督を降板した『アントマン』は「絶対に観ない」と語る!

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Entertainment Weekly

前作『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』以来4年ぶりの劇場公開作となる『ベイビー・ドライバー』の全米公開を6月28日に控えているエドガー・ライト監督。しかし、もともと監督であり脚本家でもある彼には、その間に公開予定の作品があった。それはマーベルの『アントマン』で、ライトが構想に8年もかけたにもかかわらず、2014年に彼はプロジェクトから離れてしまった作品なのだ。結局、ペイトン・リードが監督し、ポール・ラッドが主演で2015年に劇場公開されたが、今になってもライトは、“創造的な考えの不一致”が原因で監督を降板し完成した映画を「決して観ない」と語っている。Entertainment Weeklyが伝えている。

「作品を観てないし、予告編すら観てないよ」と、ライトはインタビューで語った。「それって僕に『元カノがセックスするところを見たいか?』って聞くようなもんだよ。『別にいいよ』ってなるだろ?」

ライトは完成した映画『アントマン』のクレジットに脚本家として名前が出ているし、ラッドとも親しい友人だけど、「この映画をやらなかったことに後悔は全くない」とも語っている。そして完成版を観たいとは全く思わないそうだ。

「飛行機で近くに座っていた人がこの映画を観ていたんだけど、それがこの映画に最も近寄った瞬間だったね」と彼は言う。「そして、隣の席の人もあの映画を観ようとしたのに気づいたから、パソコンで仕事でも始めようかなって思ったんだ」

先日、フィル・ロードとクリストファー・ミラーが『スター・ウォーズ』のスピンオフであるハン・ソロの若き時代を描いた映画の監督を降板した際に、多くの人が『アントマン』と比較しただろう。どちらもディズニーの傘下で製作され、製作の後半になって監督が作品から去るという極めて希なケースだからだ。ライトはすでにポール・ラッド、マイケル・ダグラス、エヴァンジェリン・リリーを配役していたし、一方でロードとミラーも完全に撮影に入っていた。しかしライトは『アントマン』から去るときに、二度と戻ってこないと言っていた。また、彼はペイトン・リードが監督を引き受けたとき、全く引き継ぎを行なわなかったとも明かしている。

「彼とは全く話していないよ」とライト。「彼と最後に話したのは、僕が『僕のストーリーボードを使わないでほしい』と言ったときじゃないかな。それ以来、何も話してないよ」

エドガー・ライト監督の最新作『ベイビー・ドライバー』は8月19日に日本公開予定だ。