【ツイート連発!】ギレルモ・デル・トロがエドガー・ライト監督作『ベイビー・ドライバー』を絶賛!!

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Deadline

カルト映画の達人、エドガー・ライトの最新作『ベイビー・ドライバー』が全米で公開され、『パシフィック・リム』や『パンズ・ラビリンス』の監督ギレルモ・デル・トロは、自身のツイッターで何度も『ベイビー・ドライバー』を賞賛するメッセージを投稿している。The Wrapが伝えている。

火曜の午後、デル・トロは『ベイビー・ドライバー』に関する賞賛を何度もツイートし、この映画の凝ったカーチェイス・シーンでの音楽の使い方を、『巴里のアメリカ人』でジーン・ケリーがダンスをしているシーンと比較して称えた。他にも、デル・トロはライトのことを有名な西部劇監督であるウォルター・ヒルに例えた。ヒルは、ライトが『ベイビー・ドライバー』を作るにあたり、大きな影響を受けた監督だと語っていた人物だ。

「この映画は信じられないくらい正確だ。全く完璧に詳細まで計算されている」とデル・トロ。「息を飲むようなロシアン・アームによる撮影、実際に車に乗っての撮影、そしてジーン・ケリー・ミュージカルの活力と虚勢をもって行なわれた足の動きのシーン。これぞ『巴里のアメリカ人』のコカイン付き車上版って感じだ」

しかし、以前のライトの作品である『ショーン・オブ・ザ・デッド』や『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』にはアイロニックなユーモアがあったのに、『ベイビー・ドライバー』はまじめな映画で、ぞっとするような銃撃戦や緊張感のある追跡シーンの裏には「エドガーのハートが見えている」とデル・トロもコメントしている。

そして、実際に映画を名指しでは言わなかったけれど、デル・トロはライトがマーベルの『アントマン』の監督を降板したことに対して葛藤を感じており、『ベイビー・ドライバー』に対してその反動で力を注いだと認めている。

「仲間の映画監督が挫折から立ち直り、再び信条をはっきりとさせた映画を作る姿に感動した」と彼はツイートした。「映画館でこの映画を観てほしいと思う。私が感じた喜びをあなたも感じるだろう。いい奴が宝物を得たのを見た感じだ。自分の目で確かめてくれ」

『ベイビー・ドライバー』は8月19日に日本公開予定。デル・トロの次回作『The Shape of Water ザ・シェイプ・オブ・ウォーター』(原題)は全米で12月8日公開予定だ。

【以下はギレルモ・デル・トロのツイートをまとめた『ベイビー・ドライバー』に対する賞賛メッセージ】

「『ベイビー・ドライバー』に関する13のツイート。その1。ずっと昔(私の若い頃)、ウォルター・ヒルという素晴らしい映画監督がいて、彼は二つのことを行なった。一つめは、彼は素晴らしいアクション映画『ザ・ドライバー』を作った。二つめは、彼は『ストリート・オブ・ファイヤー』でロックンロールの寓話を描いた。両方の映画共に私の世代のアドレナリンを沸き立たせた。今、何十年も経って、エドガー・ライトがこの両方の出来事を『ベイビー・ドライバー』で再現した。少なくとも私にとってこの映画を完全に理解するためのキーとなったのは、実際にこれがディズニーの王子様やお姫様だけが備えている寓話であるということだ。しかし、そこにはロックの精神もある。つまり、魔法は汚くて腐敗した世の中に存在するのだ。この映画は信じられないくらい正確だ。欠点がなく細部まで描かれている。息を飲むようなロシアン・アームによる撮影、実際に車に乗っての撮影、そしてジーン・ケリー・ミュージカルの活力と虚勢をもって行なわれた足の動きのシーン。これぞ『巴里のアメリカ人』のコカイン付き車上版って感じだ。映画に恋をした映画だ。映画の動きや色、光、レンズ、そしてフィルムに恋している。しかし、以前のエドガーの映画(私は全部好きなんだが)と違って、この作品では新しくてあまりアイロニックではない部分が目立つ。これはまじめで無防備だ。エドガーのハートが見えている。これはとても美しいリフで、彼のキャリアを新しい方面に導いている。彼が今までやってこなかった技や旋律が見える。キャストも優雅で、スタッフもそうだ。自分が大工だとして、貴重で、正確でこの上なく美しいキャビネットに出会ったと想像してくれ。それが今の私の気持ちだ。映画館でこの映画を観てほしいと思う。私が感じた喜びをあなたも感じるだろう。いい奴が宝物を得たのを見た感じだ。自分の目で確かめてくれ」