国際NGOの活動家たちの奮闘を描く、ベニチオ・デル・トロ主演映画『ロープ/戦場の生命線』予告編

戦地や紛争地で人々を救うために奮闘する国際援助活動家たちの姿を描く映画『ロープ/戦場の生命線』が、2018年2月10日より上映される。このほど、本作の予告編が公開された。

ロープサブ1

1995年、内戦終結直後の旧ユーゴスラビア。ある村で井戸に死体が投げ込まれ生活用水が汚染されてしまう。国際NGO“国境なき水と衛生管理団”は死体の引き上げを試みるが、運悪くロープが切れてしまう。職員たちは、武装集団が徘徊し、あちこちに地雷が埋まる危険地帯を、1本のロープを求めてさまようなか、内戦の悲劇を思い知らされることになる。

世界各地で続く内戦や紛争、そして巨大な自然災害によって命の危機にさらされている多くの人々のため、自らの危険を顧みず援助活動を続ける国際NGO(非営利組織)の活動家たちを演じるのは、『トラフィック』、『チェ 28歳の革命』、『ボーダーライン』のベニチオ・デル・トロ、『ショーシャンクの空に』、『ミスティック・リバー』、『グリーン・ランタン』のティム・ロビンス、『オブリビオン』のオルガ・キュリレンコ、『ゼロの未来』のメラニー・ティエリー。

予告編では、国際援助活動家たちが1本のロープを求めて奔走する姿が映し出され、現地の少年との出会いを機に物語が動き出す様子を、反戦ソング「花はどこへ行った」(マレーネ・ディートリヒ歌唱バージョン)をBGMに描いている。本作は、カンヌ国際映画祭での公式上映後、10分間に及ぶスタンディング・オベーションとともに絶賛された。

フェルナンド・レオン・デ・アラノア監督 コメント

この映画をジャンルで分けるとすれば、それは「LIFE(人生)」そのものである。マトリョーシカ人形のように、戦争映画の中にロードムービーがあり、その中にコメディがあり、その中にドラマがある。戦争映画と言えば、暗いトーンやモノクロの典型的な映像で戦地を映し出すことが多いが、重苦しい映画ではなく活動家たちの仕事を見て感じたエネルギーや強さを作品にしたかった。撮影は春に行われ、大自然の美しさと戦争の現実が大きなコントラストを成している。美しく開かれた風景が、一転して閉ざされた重苦しい風景となる。この映画は、まるで一日の流れのように次第に暗くなり、より閉塞感を増していく。そしてまた日が昇り、新しい光と共に、エネルギーに満ちた一日がやってくるのだ。

ロープメイン

『ロープ/戦場の生命線』
2018年2月10日(土)より新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
監督:フェルナンド・レオン・デ・アラノア
出演:ベニチオ・デル・トロ ティム・ロビンス オルガ・キュリレンコ メラニー・ティエリー
配給:レスペ

【ストーリー】 1995年、内戦終結直後の旧ユーゴスラビア。ある村で井戸に死体が投げ込まれ生活用水が汚染されてしまう。国際NGO“国境なき水と衛生管理団”のメンバーのマンブルゥ(ベニチオ・デル・トロ)は死体の引き上げを試みるが、運悪くロープが切れてしまう。マンブルゥとビー(ティム・ロビンス)、そして新人のソフィー(メラニー・ティエリー)と通訳の4人は、1本のロープを求めて、武装集団が徘徊し、あちこちに地雷が埋まる危険地帯をさまよう。そして国連軍のキャンプで本部から派遣された元恋人のカティア(オルガ・キュリレンコ)と合流して、不良少年グループに苛められていた少年ニコラとともに、彼の住んでいた家に向かった。そこで彼らが向き合うことになる衝撃の真実…そこで彼らは何を目撃したのか?

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