アダム・ドライバーが羊とキス!?ギリアム節全開な予告編&場面写真『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』

構想に30年を掛け、9回も企画が頓挫し、映画史上最も呪われた企画と謳われる『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』が、2020年1月24日より公開される。このほど、本作の予告編と場面写真がお披露目となり、併せて、テリー・ギリアムの大ファンである爆笑問題の太田光と田中裕二より、本作公開を待ちわびた期待のコメントが寄せられた。

企画頓挫をするあまり、『ロスト・イン・ラ・マンチャ』としてその過程をドキュメンタリー映画として上映するほどにもなった異色の本作。スランプに陥ったCM監督トビーは、10年前に撮影した映画『ドン・キホーテを殺した男』でドン・キホーテ役に抜擢した老人ハビエルと再会したことで、奇怪な旅路に巻き込まれていく。欧州では「天才のストライク!」、「大胆不敵で抱腹絶倒」、「とんでもなく感動的」と絶賛され、北米では「狂気に満ちた世界」、「意味が全く分からない」と酷評され、世界で賛否両論が巻き起こっている。

予告編では、CM監督トビー(アダム・ドライバー)の「アクション」のセリフと共にベートーヴェンの交響曲第5番ハ短調「運命」に乗せて、ドン・キホーテ(ジョナサン・プライス)とトビーの運命的な旅路がゆっくりと映し出される。高らかに名乗りを上げるドン・キホーテや、迫りくる巨人たちといった誰もがイメージする典型的なドン・キホーテらしい旅の映像。そして徐々にテンポを上げながら、羊とキスをするトビー、目玉の付いた奇妙な化け物、豪奢なお城、踊るドン・キホーテなど、ギリアム節全開の、夢と現実が入り組んだシーンが矢継ぎ早に描かれ、観る者を唯一無二の幻想的な世界へと誘う。

場面写真には、トビーに読み聞かせをしたり、剣を天に掲げる雄々しいドン・キホーテや、巨人の手の上に立ちすくむトビーなどが収められており、テリー・ギリアムの独自の世界観がうかがえる。

■太田光(爆笑問題) コメント
「叶わない夢」だと思いかけていた映画。

■田中裕二(爆笑問題) コメント
七転び八起きという言葉がありますが、それ以上転んだんですよね?この映画。やっと日本公開。長かったですね。テリー・ギリアム監督もきっと草葉の陰で…ってまだ生きてました!とにもかくにも早く観たいです!

『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』
2020年1月24日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
監督・脚本:テリー・ギリアム
脚本:トニー・グリゾーニ
出演:アダム・ドライバー ジョナサン・プライス ステラン・スカルスガルド オルガ・キュリレンコ ジョアナ・リベイロ オスカル・ハエナダ ジェイソン・ワトキンス セルジ・ロペス ロッシ・デ・パルマ ホヴィク・ケウチケリアン ジョルディ・モリャ
配給:ショウゲート

【ストーリー】 仕事への情熱を失くしたCM監督のトビー(アダム・ドライバー)は、スペインの田舎で撮影中のある日、謎めいた男からDVDを渡される。偶然か運命か、それはトビーが学生時代に監督し、賞に輝いた映画『ドン・キホーテを殺した男』だった。舞台となった村が程近いと知ったトビーはバイクを飛ばすが、映画のせいで人々は変わり果てていた。ドン・キホーテを演じた靴職人の老人ハビエル(ジョナサン・プライス)は、自分は本物の騎士だと信じ込み、清楚な少女だったアンジェリカは女優になると村を飛び出したのだ。トビーのことを忠実な従者のサンチョだと思い込んだハビエルは、無理やりトビーを引き連れて、大冒険の旅へと出発するのだが…。

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