国際NGOの活動家たちの奮闘を描く『ロープ/戦場の生命線』冒頭映像&著名人からの応援コメント

戦地や紛争地で人々を救うために奮闘する国際援助活動家たちの姿を描く映画『ロープ/戦場の生命線』が2月10日より上映される。このほど、本編より冒頭映像が公開された。併せて、著名人より本作への応援コメントが多数寄せられた。

1995年、内戦終結直後の旧ユーゴスラビア。ある村で井戸に死体が投げ込まれ、生活用水が汚染されてしまう。国際NGO“国境なき水と衛生管理団”は死体の引き上げを試みるが、運悪くロープが切れてしまう。職員たちは、武装集団が徘徊し、あちこちに地雷が埋まる危険地帯を1本のロープを求めてさまようなか、内戦の悲劇を思い知らされることになる。

世界各地で続く内戦や紛争、そして巨大な自然災害によって命の危機にさらされている多くの人々のため、自らの危険を顧みず援助活動を続ける国際NGO(非営利組織)の活動家たちを、『トラフィック』、『チェ 28歳の革命』、『ボーダーライン』のベニチオ・デル・トロ、『ショーシャンクの空に』、『ミスティック・リバー』、『グリーン・ランタン』のティム・ロビンス、『オブリビオン』のオルガ・キュリレンコ、『ゼロの未来』のメラニー・ティエリーが演じる。

公開された冒頭映像は、水音が静かに響く暗い井戸から、ゆっくりと遺体が引き上げられていくインパクトの強いシーンから始まる。現地の人々が見守る中、ベニチオ・デル・トロ扮する国際援助活動家“国境なき水と衛生管理団”のメンバーのマンブルゥは遺体の引き上げを試みるが、ついには失敗してしまう。人々の“命”を守るために武器を持たずに戦う、知られざる真の英雄たちの愛と勇気の日常をユーモラスに描きながらも、平和ボケの日本人にも身につまされるような現実を描いた本作は、カンヌ国際映画祭での公式上映時に、上映後10分間に及ぶスタンディング・オベーションとともに絶賛で迎えられた。

『ロープ/戦場の生命線』応援コメント

■周防正行(映画監督) コメント
戦争の恐怖は、兵器による殺し合いだけではない。あらゆる言葉に、行動に、生活のすべてに狂気が満ち溢れるということなのだ。

■加藤登紀子(歌手) コメント
カッコいい男たち。ハンサムとは言えないけど(笑)。まっすぐ命に向かって生きてる!女もね。ロープが唯一、国や民族や宗教に断ち切られた人々の命綱だ。大きな力を振り回すものの無力さと滑稽さが炙り出される!

■ピーター・バラカン(ブロードキャスター) コメント
戦場の緊張感をブラック・ユーモア交じりで伝える感覚は痛快で、ハラハラしながらクスッと笑ってしまうから救われる。全員演技がうまい!

■樋口毅宏(小説家) コメント
紛争地域のヒューマンドラマかと思いきや、原題が『A Perfect Day』で、流れる音楽がルー・リード、ラモーンズ、バズコックス、マリリン・マンソンって、どんだけロック映画なんだよ!

■東ちづる(女優・タレント) コメント
巨大組織では届かない助けを必要としている人々のために、暴力も権力も武力も使わず動く、国際援助活動家。戦争の裏側の流血のない理不尽・不条理がとてもリアルだ。正義感溢れる熱い新人と冷静なベテラン活動家と、少年。ハラハラ(汗とクスリ(笑。そこもまたリアル。クライマックスの「花はどこへ行った」に感動が押し寄せた。

■綿井健陽(ジャーナリスト・映画監督) コメント
国際紛争での政治の「建前」「矛盾」と、国際支援の現場の人たちの「熱意」「すれ違い」が、一本のロープを巡って繰り広げられる。さらに、男女の感情の機微や右往左往までが、まるでロープの上の綱渡りのような展開で目が離せない。

■宮瀬茉祐子(フリーアナウンサー) コメント
紛争に日常と非日常の境界線などないことをとある一日を通して教えてくれた。そう思えたのは図らずも存在し続ける“ユーモア”が胸にしみたからかもしれない。

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『ロープ/戦場の生命線』
2月10日(土)より新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
監督:フェルナンド・レオン・デ・アラノア
出演:ベニチオ・デル・トロ ティム・ロビンス オルガ・キュリレンコ メラニー・ティエリー
配給:レスペ

【ストーリー】 1995年、内戦終結直後の旧ユーゴスラビア。ある村で井戸に死体が投げ込まれ生活用水が汚染されてしまう。国際NGO“国境なき水と衛生管理団”のメンバーのマンブルゥ(ベニチオ・デル・トロ)は死体の引き上げを試みるが、運悪くロープが切れてしまう。マンブルゥとビー(ティム・ロビンス)、そして新人のソフィー(メラニー・ティエリー)と通訳の4人は、1本のロープを求めて、武装集団が徘徊し、あちこちに地雷が埋まる危険地帯をさまよう。そして国連軍のキャンプで本部から派遣された元恋人のカティア(オルガ・キュリレンコ)と合流して、不良少年グループに苛められていた少年ニコラとともに、彼の住んでいた家に向かった。そこで彼らが向き合うことになる衝撃の真実…そこで彼らは何を目撃したのか?

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