【追悼】『羊たちの沈黙』ジョナサン・デミ監督が死去、ジョディ・フォスターやマーティン・スコセッシらから哀悼メッセージが届く

JonathanDemme

The Wrap

「彼はかつて、そしてこれからも、魂の擁護者だった」

ジョディ・フォスターは水曜日に、彼女にとってはオスカーを受賞し、大女優となるきっかけとなった作品の監督であるジョナサン・デミの訃報を受け、哀悼の意を表した。

「友人であり、指導者であり、あまりにも風変わりで活動的なので、彼を閉じ込めておくためにはハリケーンを一つデザインしなければいけないくらいの人物。彼を亡くし心が砕けています」とフォスターはコメントした。「ジョナサンは、彼が作るコメディと同じくらい奇妙で、彼のドラマと同じくらい深かった。彼は純粋なエネルギーを持ち、独創的なすべての人々にとっての猪突猛進なチアリーダーだった。芸術に対して情熱的なのと同じくらい、音楽にも情熱的だった。彼はいつも魂の擁護者だった。ジョナサン・デミは最も愛され、ワイルドで、愛にあふれ、羊たちの監督だ。彼をとても愛しています」

フォスターは1991年に出演した『羊たちの沈黙』で、FBI研修生クラリス・スターリングに扮し、アカデミー賞で主演女優賞を受賞した。ほかにも『羊たちの沈黙』は、作品賞とジョナサン・デミに監督賞、アンソニー・ホプキンスに主演男優賞をもたらした。

マーティン・スコセッシは、「ジョナサンにばったり会うと、いつだって彼は新しいプロジェクトについての熱心さと興奮で満ち満ちていたよ。彼は映画作りをとても楽しんでいた。彼の映画には、『羊たちの沈黙』のような物語であっても、地上から持ち上げてくるような叙情味があった。私は映画監督としてジョナサンをとても尊敬している。彼のスタイルの新鮮さと、音楽の使い方、バディ・ホリーからミクロス・ローザに到るまで、すべてが大好きだ。言いたいことはたくさんあるけど、どこから始めていいのかわからない。彼が友人として好きだったし、私にとって彼はいつだって若かった。若い友人だった。彼が亡くなってしまったなんて考えられない」とコメントを発表した。

以下はSNSで発信された、ジョナサン・デミに捧げされた主なメッセージだ。

バリー・ジェンキンス(『ムーンライト』の監督):「これがジョナサン・デミに会える最後だとわかっている。彼は愛と寛大に満ちていた。なんて優しい人物だ」、

ロン・ハワード:「ジョナサン・デミは素晴らしい芸術家で、人道主義者で、活動家で、心の温かい仲間だった。あんな人は滅多にいない。彼がいなくて寂しい」

スティーブン・キング:「友人で、ご近所さんで、仲間のジョナサン・デミが亡くなったと聞いてとても悲しい。彼は本当にいいやつだった。寂しいよ」

エドガー・ライト(『ショーン・オブ・ザ・デッド』の監督):「偉大なるジョナサンの死を聞いて悲しい。彼の映画を、ドキュメンタリーを、コンサート映画を尊敬していた。彼は何でもできた」

デミは水曜日に食道がんと心臓病の合併症が原因で、ニューヨークで73歳で亡くなった。もともと2010年に病気の治療を受けていたが、2015年に再発した。彼の容態はここ数週間で悪化した。