1978年7月に日本で初公開され、当時、新進気鋭だったマーティン・スコセッシ監督が実力派ロックバンド「ザ・バンド」の解散ライブのステージ演出を行い、その熱狂と興奮を記録したドキュメンタリー映画『ラスト・ワルツ』が、公開から40年という節目の今年に初のデジタル・リマスター版となって4月14日より公開されることが決定した。併せて、本作のビジュアルと予告編がお披露目となった。

伝説のライブ会場となっているのは、サンフランシスコのウィンターランド。1976年11月25日、ザ・バンドと親交のあった音楽界の大物が次々にゲストとして登場し、彼らがバックバンドを務めたこともあるボブ・ディランをはじめ、エリック・クラプトン、ニール・ヤング、ジョニ・ミッチェル、ヴァン・モリソン、ドクター・ジョン、マディ・ウォーターズなど、音楽史に大きな足跡を残した偉大なミュージシャンたちと共演した。まさに一夜限りの贅沢で華麗なロック・フェスティバルとなっている。

製作は、バンドの中心人物であるロビー・ロバートソンで、スコセッシ作品の音楽センスに惚れ込んで監督を依頼。スコセッシは自身の監督作『タクシー・ドライバー』の名手マイケル・チャップマンを中心に、ラズロ・コヴァックス、ヴィルスモス・ジグモントら7人の撮影監督を巻き込むことで、臨場感あふれるステージの映像化に成功した。舞台美術と照明は、『ウエストサイド物語』でオスカーを受賞したボリス・レヴェンが担当。ミュージシャンだけではなく、スタッフも超一流のメンバーが揃うことでハイクオリティが実現し、時代を超えて語り継がれる傑作となった。

『ラスト・ワルツ』
4月14日（土）よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー
監督：マーティン・スコセッシ
撮影監督：マイケル・チャップマン
撮影：ラズロ・コヴァックス　ヴィルモス・ジグモンド　デイビッド・マイヤーズ　ボビー・バーン　マイケル・ワトキンス　ヒロ・ナリタ
出演：ザ・バンド　ボブ・ディラン　エリック・クラプトン　ニール・ヤング　ジョニ・ミッチェル　ヴァン・モリソン　ニール・ダイヤモンド　リンゴ・スター　ロン・ウッド　ドクター・ジョン　ポール・バターフィールド　ロニー・ホーキンス　マディ・ウォーターズ
配給：ブロードウェイ／アダンソニア

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