残忍描写&痛烈風刺でトランプ激怒!?富裕層が娯楽として人間狩りを行うサバイバル・アクション『ザ・ハント』10月公開!

富裕層が娯楽として人間狩りを行うという過激で残忍な描写も含め、政治的陰謀論のはびこるアメリカ社会への痛烈な風刺から全米で物議を醸し、一度は公開中止に追い込まれた戦慄のサバイバル・アクション『The Hunt(原題)』が、邦題『ザ・ハント』として10月30日より公開されることが決定した。併せて、予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。

本作は、現代のアメリカを二極化する“上流階級VS庶民階級”や、蔓延るweb上の陰謀論から着想を得て、日本でも問題となっているSNS上でのヘイト発言などを“人間狩り”に置き換えて過激に風刺。残酷な描写やその内容から、当時の全米の銃乱射事件もきっかけとなり、トランプ大統領が作品名こそ挙げなかったもののツイッターで批判するなど物議を醸し、ユニバーサル・ピクチャーズは公開を一旦白紙にした。日本でもその結果今年2月26日の公開を中止にした経緯があったが、この度白日のもとに晒されることとなった。スピーディーに展開される予測不能な激しいバイオレンス描写とモラル破壊の表現で、堂々の「R」指定は確定だ。

出演は、狩られる側として恐怖に突き落とされる“庶民階級”にベティ・ギルピンほか、2度のオスカー受賞を誇るヒラリー・スワンク、ジュリア・ロバーツの姪、エマ・ロバーツなどフレッシュなキャストが集結。製作は、『ゲット・アウト』や『パージ』シリーズで知られ、斬新なアイディアによる新時代のハリウッド作品を次々とヒットさせるブラムハウス・プロダクションズを牽引するジェイソン・ブラムが手掛ける。

予告編では、“豚”と共に「全米が封印した今年最大の問題作」とセンセーショナルなキャッチコピーが映し出される。プライベートジェットで乗客たちが優雅に過ごしていると、突然、“目覚めた”巨漢の男が不気味に現れ、機内はパニックに陥る。すると「一緒に始末して」とスマートにパニックを制した一人の女性の後ろ姿が。次のシーンでは、森で口を拘束具で締められた複数の男女が次々と覚醒し、草原の中の大きな木箱に集まっていく。中に入っていたのは、機関銃、ナイフ、刀、拳銃などの殺傷能力を持つ武器の数々…状況が理解できないまま、容赦なく襲撃が始まる。“狩るか、狩られるか”、集められた人々は、次第に自分たちの身が危険に晒されていると気づき始める。これは都市伝説の“マナーゲート”、セレブが一般市民を拉致し、娯楽のために狩るゲームであると。「人間ではなく家畜よ」というセリフ通りに、一般市民はあらゆるところから狙われ、襲われる。ある者はガソリンスタンドの店内で、ある者は木陰から、ある者は機関銃で…。そんな中、明らかに違う雰囲気の一人の女性、クリスタル(ベティ・ギルピン)は一人、また一人と静かに敵を倒し、大豪邸にたどり着く。そこには、セレブの一人、アシーナ(ヒラリー・スワンク)が待ち構えていた。そして、最後に「観るか、観ないかはあなた次第」と観客を挑発するメッセージと、アシーナの高笑いで締めくくられる。本作がただのバトルロワイヤルではなく、アメリカ社会を痛烈に風刺したブラムハウスならではのサバイバル・アクションであることを予感させる。

ポスタービジュアルには、“豚”の横顔の下に「※(注)これは“人間狩り”アクションです。」という注意書きが添えられ、一見ポップな印象を与えるが、背景には「国の2極化を煽る」「不適切」「病的な殺人ファンタジー」など全米の有力メディアのコメントが並ぶ。これらの強烈なコメントは本作の何を指しているのか?“人間狩り”アクションとは一体何なのか?そして、“豚”は何を意味しているのか?想像力を掻き立てるビジュアルに仕上がった。

『ザ・ハント』
10月30日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督:クレイグ・ゾベル
製作:ジェイソン・ブラム
脚本:ニック・キューズ デイモン・リンデロフ
出演:ヒラリー・スワンク ベティ・ギルピン エマ・ロバーツ
配給:東宝東和

【ストーリー】 広大な森の中で目覚めた12人の男女。ここがどこなのか、どうやって来たのかも分からない。あるのは巨大な木箱に収められた一匹の豚と数々の武器。すると突然、銃声が鳴り響き、何者かに狙われる。武器を取り、逃げまどいながら、やがて彼らは気づく。ネット上にはびこる噂、「人間狩り計画」…セレブが娯楽目的で一般市民を狩る“マナーゲート”が実在することを。しかし、“獲物”のひとりである美女クリスタル(ベティ・ギルピン)が予想外の反撃に出たことで、計画が狂い始め、やがてその陰謀の全容が明らかになっていく。

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