伊藤沙莉「ずっと会話になんてなってなかったのかもね…ずっと」池松壮亮との6年間の“ある1日”『ちょっと思い出しただけ』予告編&チラシビジュアル8種

『バイプレイヤーズ〜もしも100人の名脇役が映画をつくったら〜』や『くれなずめ』と2021年も注目作を発表し続ける松居大悟監督が、主演に池松壮亮と伊藤沙莉を迎え、初のオリジナル脚本で贈るラブストーリー『ちょっと思い出しただけ』が、2022年2月11日に公開される。このほど、本作の予告編、8種のチラシビジュアル、場面写真がお披露目となった。

クリープハイプの尾崎世界観が自身のオールタイムベストに挙げるジム・ジャームッシュの名作映画『ナイト・オン・ザ・プラネット』に着想を得て書き上げた新曲「ナイトオンザプラネット」。本作は、松居大悟監督が本楽曲を受けて、初となる完全オリジナルラブストーリーとして書き上げた。怪我でダンサーの道を諦めた照生(てるお)とタクシードライバーの葉(よう)。二人を中心に関わる登場人物たちとの会話を通じて、都会の夜に無数に輝く人生たちの機微を繊細かつユーモラスに映し出す。年に一度訪れるある1日を、現代を反映させつつ描いた松居監督独自の物語を完成させた。

予告編は、タクシー内で喧嘩をする照生(池松壮亮)と葉(伊藤沙莉)の姿から描かれる。葉の「ずっと会話になんてなってなかったのかもね…ずっと」という一言を境に、幸せだった一日、充実していた一日、映画を観て、ケーキを食べるだけの何でもない一日が切り取られていく。しかし、“二度と戻れない日々”という切ないコピーが表示されると、クリープハイプの主題歌「ナイトオンザプラネット」がそれぞれの道を歩み初めた二人を包み込んでいき…。二人の「ある一日」を描いた6年間が凝縮された、美しくも切ない映像となっている。

8種類に及ぶチラシビジュアルでは、こっそりタクシーを使ってドライブデートを楽しむ二人、小さな鉢植えを手にふざけ合いながらデートに向かう二人、手をつないでアパート前の階段を駆け下りる幸せそうな二人、水族館で秘密の時間を過ごす二人といった、照生と葉の何でも無い一日が切り取られている。

場面写真では、池松、伊藤のほかに、ジム・ジャームッシュ監督の『ミステリー・トレイン』、『パターソン』に出演している永瀬正敏、バー「とまり木」のマスター役を演じる國村隼、「とまり木」の常連客フミオ役の成田凌、照生のダンス仲間である泉美役を演じた河合優実、そして、ミュージシャンの男役として出演も果たした尾崎世界観などの姿が収められる。

『ちょっと思い出しただけ』
2022年2月11日 全国公開
監督・脚本:松居大悟
主題歌:クリープハイプ「ナイトオンザプラネット」
出演:池松壮亮 伊藤沙莉 河合優実 尾崎世界観(クリープハイプ) 成田凌 菅田俊 神野三鈴 篠原篤 國村隼 永瀬正敏
配給:東京テアトル

【ストーリー】 怪我でダンサーの道を諦めた照生(池松壮亮)とタクシードライバーの彼女・葉(伊藤沙莉)。めまぐるしく変わっていく東京の中心で流れる、何気ない7月26日。特別な日だったり、そうではなかったり…でも決して同じ日は来ない。世界がコロナ以前に戻れないように、二度と戻れない愛しい日々を、“ちょっと思い出しただけ”。

©2022『ちょっと思い出しただけ』製作委員会