池松壮亮「来年の誕生日プロポーズしよ」伊藤沙莉と過ごした6年間を綴る『ちょっと思い出しただけ』特報映像

『バイプレイヤーズ〜もしも100人の名脇役が映画をつくったら〜』や『くれなずめ』と2021年も注目作を発表し続ける松居大悟監督が、主演に池松壮亮と伊藤沙莉を迎え、初のオリジナル脚本で贈るラブストーリー『ちょっと思い出しただけ』が、2022年春に公開される。このほど、本作の特報映像がお披露目となった。

クリープハイプの尾崎世界観が自身のオールタイムベストに挙げるジム・ジャームッシュの名作映画『ナイト・オン・ザ・プラネット』に着想を得て書き上げた新曲「ナイトオンザプラネット」。本作は、松居大悟監督が本楽曲を受けて、初となる完全オリジナルラブストーリーとして書き上げた。怪我でダンサーの道を諦めた照生(てるお)とタクシードライバーの葉(よう)。二人を中心に関わる登場人物たちとの会話を通じて、都会の夜に無数に輝く人生たちの機微を繊細かつユーモラスに映し出す。年に一度訪れるある1日を、現代を反映させつつ描いた松居監督独自の物語を完成させた。

特報映像は、「ずっと会話になんてなってなかったのかもね」という葉(伊藤沙莉)の言葉と、ものかなしい葉、照生(池松壮亮)の表情から始まり、シーンは一変、すぐに幸せな二人を映し出す。二人で住んだ家、二人で乗ったタクシー、二人だけの水族館、二人で観たあの映画、二人で食べたケーキ。“ある一日だけで綴られる6年間”、これは二人が幸せだった時間を意味するのだろうか。まるで幸せが溢れ出てしまったかのように「来年の誕生日プロポーズしよ」と呟く照生。思わぬ一言に嬉しそうに聞き返す葉だが、照生は笑って誤魔化してしまう。「二度と戻れない なんでもない 愛おしい日々」というテロップが、これまでの二人の時間を思い起こさせる。そしてその後に続くのは、本作のタイトル『ちょっと思い出しただけ』と屋上で花火をする葉と照生の姿。冒頭から終わりにかけて大きく変化した二人のセリフと表情、さらにタイトルが意味するものとは…?

『ちょっと思い出しただけ』
2022年春 全国公開
監督・脚本:松居大悟
主題歌:クリープハイプ「ナイトオンザプラネット」
出演:池松壮亮 伊藤沙莉 河合優実 尾崎世界観(クリープハイプ) 成田凌 菅田俊 神野三鈴 篠原篤 國村隼 永瀬正敏
配給:東京テアトル

【ストーリー】 怪我でダンサーの道を諦めた照生(池松壮亮)とタクシードライバーの彼女・葉(伊藤沙莉)。めまぐるしく変わっていく東京の中心で流れる、何気ない7月26日。特別な日だったり、そうではなかったり…でも決して同じ日は来ない。世界がコロナ以前に戻れないように、二度と戻れない愛しい日々を、“ちょっと思い出しただけ”。

©2022『ちょっと思い出しただけ』製作委員会