『バイプレイヤーズ〜もしも100人の名脇役が映画をつくったら〜』や『くれなずめ』と2021年も注目作を発表し続ける松居大悟監督が、主演に池松壮亮と伊藤沙莉を迎え、初のオリジナル脚本で贈るラブストーリー『ちょっと思い出しただけ』が、2022年春に公開される。このほど、本作のティザービジュアルがお披露目となり、併せて、本作の英題が「Just Remembering」に決定した。
クリープハイプの尾崎世界観が自身のオールタイムベストに挙げるジム・ジャームッシュの名作映画『ナイト・オン・ザ・プラネット』に着想を得て書き上げた新曲「ナイトオンザプラネット」。本作は、松居大悟監督が本楽曲を受けて、初となる完全オリジナルラブストーリーとして書き上げた。怪我でダンサーの道を諦めた照生(てるお)とタクシードライバーの葉(よう)。二人を中心に関わる登場人物たちとの会話を通じて、都会の夜に無数に輝く人生たちの機微を繊細かつユーモラスに映し出す。年に一度訪れるある1日を、現代を反映させつつ描いた松居監督独自の物語を完成させた。
ティザービジュアルのタイトルロゴデザインは、『ミッドサマー』、『パターソン』、『デッド・ドント・ダイ』、ジム・ジャームッシュ監督特集上映「JIM JARMUSCH Retrospective 2021」などの作品を手掛けてきたグラフィックデザイナーの大島依提亜が担当。また現場スチール撮影は、昨年までニューヨークを拠点にペインター兼フォトグラファーとして活動していたE-WAXが手掛けた。E-WAXはこれまで個展の開催やファッション誌のカメラマンとして活動してきたが、映画スチールの担当は今作が初となる。スポットライトに照らされたステージは、たった二人だけの世界。ティザービジュアルは、その中心で抱き合う照生(池松壮亮)と葉(伊藤沙莉)のまるでダンスを踊っているかのような躍動感と、光と影のコントラストが印象的だが、葉の表情はどこか切なさを纏い、物思いにふけているようだ。照生の表情は見えないが葉と同じく哀愁を帯びた表情をしているのか、はたまた優しく微笑みかけているのかと想像が掻き立てられる。本作は、「別れてしまった男女が、思い出を遡る」というストーリーだが、果たして二人はこの瞬間に何を思っているのか?まさに本作を体現するビジュアルに仕上がった。
『ちょっと思い出しただけ』
2022年春 全国公開
監督・脚本:松居大悟
主題歌:クリープハイプ「ナイトオンザプラネット」
出演:池松壮亮 伊藤沙莉 國村隼 永瀬正敏 尾崎世界観(クリープハイプ) 成田凌 菅田俊 神野三鈴 篠原篤
配給:東京テアトル
【ストーリー】 怪我でダンサーの道を諦めた照生(池松壮亮)とタクシードライバーの彼女・葉(伊藤沙莉)。めまぐるしく変わっていく東京の中心で流れる、何気ない7月26日。特別な日だったり、そうではなかったり…でも決して同じ日は来ない。世界がコロナ以前に戻れないように、二度と戻れない愛しい日々を、“ちょっと思い出しただけ”。
©2022『ちょっと思い出しただけ』製作委員会