MC:片山監督は、本作を生み出し、個性的な俳優陣を演出されましたが、いかがでしたか?
片山:撮影している時は本当に幸せな日々でしたね。撮影期間が2月が始まって終わったのが6月ぐらいなんですよ。4ヶ月ぐらいだったんですけど、すごく幸せな日々でした。としか言いようがないぐらい、楽しかったです。
MC:佐藤さん、うなずいていますが?
佐藤:本当に猿だったんだから(笑)。裸になれば全部丸く収まると思ってるような猿だった片山が、立派にしゃべってるから、ちょっと親の気分です。うちの息子が立派になって…、みたいな気持ちです(笑)。
MC:監督の演出はいかがでしたか?
佐藤:片山慎三と佐藤二朗は違う人間なので、全く同じ感性ということはないんですけど、相当な部分で手を組めるなという感じがしています。ひとつは、いい役者ばっかりなんですよ。そういう意味でも感性が一緒だなと思ったし、僕には黙って相手役にだけ言って本番をしたことがあるんですよ。その演出が、僕もすごく良いものだと思えたんですね。彼の「次こうしましょう、こうしましょう」というプレゼンが、いちいち僕も乗れるものだったんですね。だから、これから非常に楽しみですし、役のメンタル的にはキツかったんですけど、感性が近い監督、良いと思える俳優たちと一緒にやるのは、俳優にとってむちゃくちゃ楽しい時間なんですよね。長期間でしたけど、楽しかったですね。
MC:ありがとうございます。本作は「唯一無二の衝撃作」というキャッチコピーがついておりますが、これにちなみまして、2021年で一番衝撃的だったことをぜひ教えていただきたいです。
佐藤:でた!ありがちな(笑)。あ、昨夜ですね、小学生の息子に「サンタさんにクリスマスプレゼントお願いした?」って聞いたら、息子が「実際にサンタさんがいる確率よりも、お父さんがサンタさんの確率の方が高いと思う」って言われまして(笑)。「キター!ついに!この時が来たー!」と思ったんですけど、うちの妻は粘っていて、「業務委託っていう可能性もあるから。サンタさんはいて、その上でお父さんとお母さんに、業務委託している確率もある」って粘ってましたけど(笑)。昨日ようやく、ついにこの時が来たかって思いました。これが今年一番の衝撃です。
MC:話を聞いてると、映画にできそうですね、片山監督。
片山:そうですね。最近考えてましたね。サンタクロースを何歳まで信じるかって…
佐藤:嘘をつくな(笑)。猿だった男が舞台挨拶でクールな顔をして嘘をつけるようになったんですよ。これは人です。
MC:ありがとうございます(笑)。伊東さんは、いかがでしょうか?
伊東:私は体育祭があったんですけど、練習では一番私が上手かったんですよ。騎馬戦で、棒に登って一番上の旗を取ってまた戻るっていうやつなんですけど。
佐藤:騎馬戦、青春だね~。それで?
伊東:それで本番にやってやろうと思ってたら、上手く登れなくて、
佐藤:あ~悔しい。
伊東:それで戻るときに騎馬から落ちちゃって(笑)。
佐藤:あら、大丈夫だったの? 後でおじさんと、すからーくで話そうか?
伊東:っていう話です(笑)。
MC:ありがとうございます(笑)。清水さんはいかがでしょうか?
清水:すごい悩む質問ですけど…。
佐藤:「おかえりモネ」じゃないの?
清水:(笑)。こんなに、面白い作品に出会えたことが一番衝撃的だったかなって。
佐藤:ずるい!記者さん、これ俺の答えにしておいてください。
清水:差し替えですか(笑)!? 役者としてこの上ない幸せだと思います。
MC:森田さんはいかがですか?
森田:あんまりないんですけど、『さがす』の時に驚いたことがあって、蒼ちゃんと、花山豊役の石井正太朗くんが、休憩中にずっと勉強していて、「テスト期間なんだ」って言っていて、なんて素敵なんだろうと。私の時代の頃は、そんな考えは一切なかったので。
佐藤:時代というか、あなたがなかったんでしょ(笑)!? 他の人は勉強していたかもしれないですし(笑)。
森田:そうですね(笑)。だからびっくりしてしまって、その姿が本当に愛おしかったんですよね。
佐藤:分かる。俺も控室で勉強している蒼ちゃんを見て、ただでさえ大変なのに、テスト前だったんだよね。
伊東:はい(笑)。
佐藤:おれもなんかジーンと来て、いいなって思った。
MC:勉強はしっかり身について、テストも良い点とられましたか?
伊東:いや…、あんまり良い点ではなかったんですけど(笑)。
佐藤:あら、良い点じゃなかったの? 期末だっけ? 中間?
伊東:学年末で数学が悪くて…
佐藤:数学かあ…
清水:すいません、ファミレスでお願いしても良いですか!?
佐藤:そうね(笑)。良いタイミングだね、さすが期待の若手(笑)。