?田：俺が飲みたいからね（笑）。

MC：監督も田端さんと『さんかく』以来でしたけど、久々にご一緒してみていかがでしたか？

?田：20代の時の田端さんと、40代の田端さんで、世代が違うので、人の作品を観ていても、昔俺が撮った時と違う魅力があるなぁと思ったので、そこの引き出しを開けたいなっていうのはずっと思っていたので、また10年後に会いましょう（笑）。

MC：またぜひ共演していただきたいと思います。続きまして藤原さん、今回また古田さんとガッツリご一緒していて精神的に疲弊したりはしませんでしたか？

藤原：こんなに楽しくていいんだろうか？みたいな感じで、酒飲んでた記憶しかないんですけど（笑）。初めて現場に行ったときも、「5時間まいてて、夕日が落ちるの待たなきゃいけない」って言われて、「古田さんはどこにいらっしゃいますか？」って聞いたら、「花音ちゃんの部屋で爆睡してます」っていう感じで（笑）。すごい緊張してたんですけど、田端さんと僕と古田さんで定食屋さんでご飯食べてるシーンで、古田さんが目の前ですごい泣いていらして。僕も心が沈んでいたんですけど、カットがかかった瞬間、古田さんが僕が残したエビフライをパクパク食べちゃうんですよ（笑）。「もったいねえじゃん」って泣きながら（笑）。エビフライを何個も食べて、とても混乱しました（笑）。

MC：古田さん、そのスイッチの切り替えというのはどうやってるんですか？

古田：それが役者の仕事です。季節がよく氷を買いに行ってくれました。

藤原：氷と炭酸水をよく買いにいったりして（笑）。

MC：なにか先輩からお話を伺ったんですか？

藤原：真面目な話をした記憶がほとんどなくて（笑）。下ネタみたいなこととか、おおらかな方だなというか、帰りの新幹線でも、あのおじちゃん、ほんと面白かったなーと思って（笑）。でも完成した映画を観た時に、こんなすごい人だったんだと思ってびっくりしました。

MC：伊東さんはオーディションで決まったということで、?田監督はどんなところが魅力だったんでしょうか？

?田：もう入ってきた瞬間に物語に書いていた人が来たみたいな感じの、別にこのルックスをイメージしてたわけじゃないと思うんですよ。ただ、その説得力みたいな吸引力というか、俺はこの人を待ってたんだって思わせる魅力を感じて。お芝居が上手いのは知ってたんだけど、特別なものを感じましたね。

MC：伊東さんは、この役をやるっていうのが決まったときはどうでしたか？

伊東：最初は自分と誰でもすごく似ているところはあるかなと思ったので、自分がもし花音ちゃんと同じ状況になったらこうなるだろうなと思ったんで、古田さんとお芝居してたり、松坂さんとお芝居してて、その場で感じたことをそのままできたらいいなと思って頑張りました。

MC：すごい迫力で、お父さん演じる古田さんが迫ってくるじゃないですか。大丈夫でしたか？

伊東：初めてお会いしたのが食卓のシーンだったので、ドキッとしたんですけどカットがかかった瞬間、食卓に並んでたお刺身を食べたいって（笑）。

古田：捨てるのもったいないじゃん（笑）。食品ロス（笑）。

伊東：どうやって本番中にお刺身に行こうかっていうの悩んでいらっしゃいました（笑）。

MC：古田さんはどうでしたか、伊東さんと共演されてみて。

古田：すごいなと思いましたよ、最初に罵倒する食卓のシーンだったんで、ビクつき方がすごくリアルで。本当にビクついてるのかなとか思ったんですけど（笑）。粗野な人なので、ビール飲んだり飯食ったりとするのも、どのタイミングがいいのかとか、食ってるものが出たら汚いないなって思いながらやってたんだけど、花音はおどおどしている女の子だったから、この子はすっごく絶対売れるんだろうなぁと。行く行くはついていかなきゃなーみたいな気がしました（笑）。

MC：松坂さんはどうでしたか？

松坂：僕はスーパーで万引きしているところを見て捕まえるシーンがあったんですけど、そこでの腕を掴んだ時のリアクションっていうのが本当に万引きをしている子が捕まった時のようなリアクションというか。僕はの「警察24時」がすごい好きで（笑）、よく観てるんですけど、そういう時の万引きGメンが捕まえた人たちのリアクションと比べても寸分違わないぐらいのリアクションをしているから、すごいなーって思いながら。

古田：行く行くはついていかないと。

松坂：ついていかないとって思いました（笑）。