米FX局はマーベルの『デッドプール』のアニメ・シリーズ化を発表した。TVドラマ『Atlanta アトランタ』(原題)の製作を手掛け、プロデューサーや俳優、歌手として活躍するドナルド・グローヴァーと、ドナルドの弟で脚本家のステファン・グローヴァーが製作に参加する。Deadlineが伝えている。
2018年に放送予定の『デッドプール』のアニメ・シリーズのタイトルは未定だが、FXプロダクションとABCスタジオとの共作で、マーベル・テレビジョンがプロデュースする。マーベルとFXとの合同製作は、第2シーズンの製作が開始されたTVシリーズ『レギオン』に続き、2度目となる。
「ドナルド・グローヴァーは素晴らしい才能を持っているし、バラエティに富んだアーティストだ。彼は並外れた先見の明があるから、『Atlanta アトランタ』をヒット作にしたように、TVシリーズのアニメ『デッドプール』を面白くさせてくれるはずだ」と、FXで番組を手掛けるニック・グラッドは言う。「『レギオン』が成功したことで、マーベルと再びタッグが組め、大胆で全く新しいシリーズになることを楽しみにしているよ」
「どれほど面白くなるだろうか?」とマーベルのジェフ・ローブは言う。「ともに『レギオン』の製作をしてきたFXと、革新的な大人のアニメを作り出せることに興奮しているよ」
ドナルド・グローヴァーはクリエイター、プロデューサー、脚本家であり、TVシリーズ『Atlanta アトランタ』に出演し、ゴールデン・グローブ賞や放送映画批評家協会賞を受賞した。『Atlanta アトランタ』のシーズン2は2018年に放送予定だが、グローヴァーは『スター・ウォーズ』シリーズのスピンオフ映画『Han Solo ハン・ソロ』(原題)の撮影のため、出演を休止した。『Han Solo ハン・ソロ』にはハン・ソロの親友ランド・カルリジアン役で出演し、ほかにも『スパイダーマン:ホームカミング』や、主人公シンバ役で実写版『ライオン・キング』の出演も控えている売れっ子だ。
ステファン・グローヴァーはTVシリーズ『Atlanta アトランタ』の脚本を務め、シーズン1では10話のうち4話の脚本を担当している。さらに、作詞作曲も手掛け、兄のドナルドとともにライブを行なっている。