MC:土屋さんは、一番印象に残ったシーンはどちらでしょうか?
土屋:いっぱいあるんですけど…最初のアーケードのシーンは出会いのシーンなんですけど、すごく難しくて、その冒頭のシーンで二人が恋をするということを観てくださる方に感じていただかないといけないし、二人の愛が奇跡に繋がる方向を作っていかないといけないので、新幹線の中でぎりぎりまでメールでやり取りをさせていただいて、本当にぎりぎりまで作ったシーンですね。
MC:お二人で携帯上でやり取りをしてどうするかという方向性を決めたんですか?
土屋:そうですね。
MC:例えばどんな話し合いをしたのですか?
佐藤:具体的に台詞ですね。具体的な台詞を、土屋さんが思う台詞を考えて僕に送ってくれて、「いいと思う」とか「ここはいらないと思うね」とかを話していました。
MC:そういった話し合いがあっての、あのシーンだったんですね。土屋さんの明るさが印象的でした。
土屋:難しかったです。酔っているけど強くやらないといけないところもあったり、だから日本酒を買って(笑)、鼻で嗅いで(笑)。
佐藤:確かに!思い出した(笑)。あのシーンは酔っ払ってるっていう設定だったから。何か持ってんなーと思っていたら、日本酒の瓶を持ってましたね(笑)。
土屋:でも飲めないじゃないですか!お仕事中に(笑)。
佐藤:飲んでもいいけどね(笑)。僕は酔っ払ってるシーンは飲みましたよ。
土屋:そう。健先輩は酔っ払ってるシーンで、「俺だったら飲むなぁ」って言っていて。でも朝5時まで撮影でしょ…やっぱりそういうところにも健先輩の凄さを感じました(笑)。
佐藤:せめて匂いを嗅いでやっていたんですね(笑)。
土屋:香りをかいで(笑)。
MC:香りでなんとなく酔っ払った気持ちになりましたか?
土屋:もう香りだけで(笑)。飲むのも好きですけどね。
MC:そうですか(笑)。今回は実際に岡山で暮らしている中原ご夫妻を演じられて、やはり映画のテーマは「結婚」という二文字に尽きるかと思います。公開前のイベントで、お二人はタキシードとドレスを実際にお召しになりましたが、そこからもご自身の理想の結婚式を思い浮かべたかと思います。佐藤さん、いかがですか?
佐藤:やっぱり結婚式に理想はなくて。というのは、男の人だったら共感してもらえるんじゃないかなと思うんですけれども、別に男はやらなくてもよくないですか?
MC:男性陣はちょっと頷いていますね。
佐藤:要は大切な人がやりたいっていうからやるというモチベーションだったんですよ。だからすごくやりたくないわけじゃないけど、やらないでいいんだったらやらないですよ。そういう意味で理想の結婚式は、大切な人がしたいということ、その願いを叶えてあげるということかなぁ。
MC:土屋さん、佐藤さんはやっぱり男気ですね。
土屋:そうですね(笑)。でも相手の方によるなと私も思っています。だから健先輩の思いもすごく素敵だなと思うんですけど…これ、私が話し始めてもいいんですか?(笑)。
MC:お願いします(笑)。
土屋:今までいろんな取材をしていただいて、ここにも来てくださっている方々にもいろいろ取材をしていただいて考えていたんですけど、受け身とかそういうのではなくて、相手の方によるというか、結婚するほど好きな方を育ててくださった両親に喜んでほしい式をあげたいので、役作りもそうですけど、話し合う、どういうものにしていくかっていう時間自体が大切な思い出になると思うので、「好きなのでいいよ」というよりは「どういうのがいい?」って一緒に考えたほうがいいかなって思いますね。感謝をいっぱい伝えて、二人がおもてなしをするような式にできたらいいなぁなんて思います。
MC:佐藤さん、土屋さんらしいお答えですね。
佐藤:そうですね。いいですね。実際の尚志さんも言っていたんですけど、最初は全然やりたくなかったし恥ずかしいから嫌だったけど、ウェディングプランナーの方に「結婚式っていうのは今まで支えてくれた人に感謝を伝える場所なんですよ」っていう話を聞いて結婚式をやってみようと思ったっていう話を聞きました。