邦画界の片隅で生き、理想の映画を作ることに奔走する男女の悲喜こもごもを描く、磯山さやか主演のハートフルなライトコメディ『愛のこむらがえり』が2023年初夏より公開されることが決定した。併せて、主演の磯山さやか、吉橋航也よりコメントが寄せられた。
地方都市の市役所職員だった佐藤香織(磯山さやか)は、地元映画祭で観た田嶋浩平(吉橋航也)の自主映画に大いに感動し仕事を辞め上京した。その後、映画界の仕事に就いた香織は撮影現場で浩平と再会する。
本作で『まいっちんぐマチコ!ビギンズ』(2005年)以来、映画では17年ぶりの主演となるのは、グラビア、テレビバラエティーやラジオ番組、MCを中心に多方面で活躍し、NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも出演し今後の女優業が期待される磯山さやか。同じく主演には劇団東京乾電池に所属し舞台俳優として活動、来初春の劇団公演「十二人の怒れる男」に出演する吉橋航也。
原作は日本映画界で数々の賞を受賞した名脚本家・加藤正人(『破戒』『凪待ち』『ふしぎな岬の物語』『クライマーズ・ハイ』)と安倍照雄(『ツユクサ』『ふしぎな岬の物語』『手紙』など)のオリジナル作品。
脚本は同じく加藤正人と安倍照雄と三嶋龍朗がトリプルタッグを組み執筆した。監督は根岸吉太郎監督や故相米慎二監督、故市川凖監督、近年では宮藤官九郎監督、岩井俊二監督などの助監督を務め、生田斗真主演の映画 「渇水」が近く公開される髙橋正弥が務める。
■磯山さやか(佐藤香織役)コメント
この度、愛のこむらがえりで主演を務めさせていただきました、磯山さやかです。最初にお話をいただいた時には、ドッキリなのかと思ったくらい本当に驚きました。ですが、髙橋監督から作品への熱い想いを聞かせていただき、この想いに応えたいという気持ちで演じさせていただきました。 映画を作りたいという2人の物語ですが、実際撮影しながら、何度も台本を読みながら、一つの映画を作るのは大変な事でもあり、その分喜びが大きいのだなと感じました。作品の中でも沢山の方に支えてもらっていますが、撮影も共演者の皆様、スタッフの皆様に助けていただきました。なにより、素敵な方々と共演させていただき、とてもとても幸せな時間でした。絆と情熱に心温まる作品です。ご覧いただけたら嬉しいです。
■吉橋航也(田嶋浩平役)コメント
初主演ということで撮影直前はプレッシャーに押し潰されそうになってたのですが、いざ撮影が始まって監督の「よーい」の声を聞いたとき、カメラの後ろで真剣な目でこちらを見ているスタッフさん達とカメラのこちら側で「スタート」の声を待つ磯山さんの顔がフッと目に飛び込んで来たんです。その途端、スッと憑き物が落ちたというか「あ、みんなで作っていくんだ。演劇とおんなじだ」と思えた。そこからはもう撮影が楽しくて。あっという間に撮影期間が過ぎちゃったという感覚です。ひとりでも多くの皆さんに観て頂けますように!
『愛のこむらがえり』
2023年初夏より、全国公開
原作:加藤正人 安倍照雄
脚本:加藤正人 安倍照雄 三嶋龍朗
監督:髙橋正弥
出演:磯山さやか 吉橋航也
配給:プラントフィルムズエンタテインメント
©「愛のこむらがえり」フィルムパートナーズ