【全文掲載】満島ひかり、小泉今日子は俳優人生のキーパーソン「母性という形で作品にいてくれたのが大きくて」

1999年に発売され大ヒットした宇多田ヒカルの珠玉の名曲「First Love」、その19年後に発表された「初恋」。この2つの楽曲にインスパイアされ、満島ひかりと佐藤健のW主演で新しいストーリーを紡ぎ出す、Netflixオリジナルシリーズ「First Love 初恋」が、11月24日に配信される。このほど、11月21日に六本木ヒルズアリーナにて配信記念プレミアイベントが開催され、キャストの満島ひかり、佐藤健、八木莉可子、木戸大聖、夏帆、中尾明慶、荒木飛羽、アオイヤマダ、向井理、小泉今日子、そして寒竹ゆり監督が登壇した。ここでは、本イベントの模様を全文掲載でお届けする。

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MC:ご紹介させていただきます。約20年に渡る初恋の物語の主人公、野口也英を演じました満島ひかりさん、お願いいたします。

満島:こんばんは。今日はネオンがたくさん光る中、ちょっと肌寒いですが、お集まりいただきありがとうございます。私たちは、ドラマの準備から、監督とかはもっと4~5年かな。作品が仕上がるまでに、ここまで来るまでに私も2~3年、このドラマに携わってきたんですけれども、撮影の前は意気揚々と、撮影中は結構苦しんで、出来上がった作品を観て、すごく胸を張っていろんな人に観ていただきたいなと思う作品だなと。たくさんのスタッフの顔と、素晴らしい俳優さんたちの顔と、今、日本で撮れる良いものが、ドラマの中にたっぷり写っていると思います。配信という形で皆さんに届けるのは私は初めてなので、どういうふうにいろんな人の心の中で、根をはやして花になっていくか楽しみにしております。今日はしばらくよろしくお願いします。

MC:続きまして、もう一人の主人公、並木晴道を演じられました佐藤健さんです。

佐藤:今日はお集まりいただき、ありがとうございます。お会いできて非常に光栄です。配信を観てくださっている方々、ありがとうございます。『First Love 初恋』をSNSなどで盛り上げていただいて、とても嬉しいです。この作品の僕が思う見どころは、アクションです。

満島:(笑)。

佐藤:今から良い話するから(笑)。ありがとう、笑ってくれて(笑)。あのー、走ったり戦ったりするっていうことじゃなくて、僕が現場で監督に何回も言われたことがあって、「もっと体温が2°ぐらい、高い感じで。もっと細胞が湧きだっている感じで」ってすごい何回も言われたんですけど、僕たちは恋をしてる時、好きな人と目があったり、好きな人のことを考えたりする時って、体内の細胞が暴れまわって、体温がグッと上がる。なので、『First Love 初恋』の登場人物たちの細胞のアクションを、ぜひ注目して観ていただけたらいいなと思います。今日はよろしくお願いします。

MC:そして、野口也英の学生時代を演じられました。八木莉可子さんです。

八木:こんばんは。本日はお集まりいただきありがとうございます。学生時代の野口也英を演じさせていただきました、八木莉可子と申します。『First Love 初恋』の見どころは、観た後に、一歩外に出て、世界の解像度とか彩度がちょっと上がるような作品だと思ってて、それぐらいピュアな部分が正直に描かれていると思うので、観た後の世界を楽しみに、世界観を楽しんでいただけたらなと思います。あと、健さんとひかりさんのコインランドリーのシーンが、台本の時からものすごく好きなので、ぜひ注目してもらえたら嬉しいです。ありがとうございます。

MC:続いて、晴道の学生時代を演じられました、木戸大聖さんです。お願いします。

木戸:こんばんは。若き並木晴道を演じさせていただいた(笑)。なんで笑うんですか!?

佐藤:(笑)。正しすぎて(笑)。笑うしかなかった(笑)。

木戸:(笑)。晴道です(笑)。木戸大聖です、よろしくお願いします(笑)。ライブ配信を観ていただいている方もありがとうございます。見どころの前に今回は、健さんと同じ役を演じさせていただくって、同じ晴道を演じるという責任はすごくあって、すごく大きな壁にぶつかったりもしましたが、僕自身、役者としても成長できたりとか、いろんな意味ですごく成長できた、そんな作品です。きっと観終わった後に皆さんの初恋の思い出だったりにリンクすることがあったらいいなあなんて思ってます。今日よろしくお願いします。

MC:続きまして、現在の晴道の恋人でカウンセラーの恒美を演じられました夏帆さん、お願いいたします。

夏帆:皆さん、こんばんは。夏帆です。本日はお忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます。私も一足お先に出来上がった作品を拝見させていただいたんですけれども、こんなに壮大なラブストーリーは、いまだかつて日本のドラマになかったんじゃないかなって思いました。本当に晴道さんと也英さんが魅力的で素敵で、この二人をずっと見ていたいなと、そんなふうに思いました。ぜひ楽しみにしていただけたらと思います。

MC:続きまして晴道の学生時代からの悪友、凡二を演じられました中尾明慶さんです。お願いします。

中尾:はい、皆さんこんばんは。中尾明慶です。この作品の見どころは…アクションです(笑)。ごめん、ごめん、パクっちゃった(笑)。あのお、僕自身も凡二というキャラクターとして、あんまり経験のない雰囲気であったんですけど、非常に現場も良い空気で楽しく撮影できたので、ぜひ皆さんに観ていただきたいなと思います。よろしくお願いします。

MC:続いて初恋に無自覚な中学生、綴を演じられました、荒木飛羽さん、お願いします。

荒木:綴役の荒木飛羽です。よろしくお願いします。綴のお父さんお母さんが、向井さんが演じる行人と、満島さん演じる也英の息子なんですが、僕の幼少期の“小綴”もいるんですけど、そこの三人の関係にずっと泣かされていて、いつもそのやり取り笑うか泣くかっていう。すっごい感動させられるシーンが多かったです。そういうところを観ていただければと思います。よろしくお願いします。

MC:そして綴と出会うダンサー、詩を演じられましたアオイヤマダさん、お願いします。

アオイ:詩を演じましたアオイヤマダです。ありがとうございます。私の思う見所は、寒竹監督の繊細さ、細かさというものをすごく感じました。髪留め一つにしても、演技一つにしても、さっき健さんがいった「2°上げて」とか本当に細かくて、私は皆さんほど出番が多いわけじゃないんですけど、なんて細かいんだろうってすごく思ったんです。監督は料理も得意なんですって。まだ食べてないんですけど。監督のみじん切りは多分超細かいんだろうなって思いました。早く監督の料理が食べたいなあ。あっ、全然違くなってごめんなさい(笑)。

MC:続きまして、也英と晴道の運命に重要な手がかりを与える脳外科医の行人を演じられました向井理さん、お願いします。

向井:こんばんは、向井理でございます。いくつか意見はありましたけれども、監督をはじめプロデューサーもほかのスタッフの方たちも、お芝居はもちろんですけど、物であったり、時代であったり、いろんなことを本当に丁寧に切り取って演出して、そういう繊細なところだけじゃなくても、本当にとにかくのすべてを大事にするような現場だったので、居心地もとても良かったですし、すごくいい感じでやらせてもらって、それが作品にちゃんと投影されていると思います。僕は個人的にはあまり多くの人と絡んではいないんですけれども、逆に出ていない分、自分が出ていないところをすごく楽しみにしています。それをまたこうして皆さんと一緒に共有できることができて幸せですね。本日は最後までよろしくお願いします。

MC:続きまして也英と晴道の運命を翻弄する也英の母、幾波子を演じられました小泉今日子さんです。

小泉:今日は晴れてよかったですね(笑)。昨日まで雨で、早いうちは曇り空猫もいいと思ってたけど、途中から真夏のように太陽が照りだして、これは良い兆しじゃないですか(笑)?このドラマですが、ほぼ全編、北海道で撮影をしました。夏の景色と冬の景色は全然違うんですよね。夏は緑いっぱいでお花が咲いていったり、太陽がキラキラしていたり。でも冬は真っ白な世界になって。その景色と、同じように初恋の純粋な気持ちの裏に、ここに出ているみんなの痛みみたいなものを、ドラマの中で描かれているような気がします。若い方が観ても私のような人が観てもキュンと胸が痛くなるような、くすぐったくなるような、そんなセリフやシーンがたくさん詰まっていましたので、ぜひ楽しみに御覧ください。ありがとうございます。

MC:そして最後に、本作の監督、脚本を務められました寒竹ゆり監督です。お願いします。

寒竹:本日はお集まりいただきまして、ありがとうございました。細かい寒竹です(笑)。この作品がここまでくるまでには本当に長い時間がかかりまして、途中世の中が変わるような出来事があって、本当になくなっちゃうんじゃないかっていうようなことはいくらでもあったと思うんですけども。みんなずっと、高い志を持ち続けて、也英と晴道もずっとそのままで暮らし続けて生き続けて、私も撮影中にお酒を飲まないって言ったら、それが2年間続いちゃって。こんなはずじゃなかっただろうと思ったんですけど。それぐらい、みんなが切らさずに気持ち良い作品を作れたっていうのは奇跡だなと思います。今日こうやって皆さんの前にお届けできることが本当に嬉しく思っています。正直、ここに居る俳優みんなにそれぞれ良いシーンがあるので、それはちょっと長くなるので、ぜひ観て頂ければと思います。今日はありがとうございます。