北村匠海「悶々と生きていた頃の自分を許してくれる場所」渋谷に背を向け下北沢へ!

カツセマサヒコのデビュー作にして大ヒットを記録した同名青春恋愛小説を、松本花奈監督が北村匠海主演、黒島結菜共演で映画化する『明け方の若者たち』が、12月31日に公開される。このほど、11月14日にTOHOシネマズ 日比谷にてプレミア上映会舞台挨拶が行われ、キャストの北村匠海、井上祐貴、原作のカツセマサヒコ、松本花奈監督が登壇した。

本作の主人公、“僕”を演じた北村は、脚本を読んだ感想について「カツセさんに自分の人生を覗かれていたんじゃないかという錯覚に陥るぐらい、出てくる場所や音楽が、自分の過去の思い出に寄り添っていて」本当に驚いたという。

本作の舞台である下北沢や高円寺が「僕自身の思い出が詰まっている場所」だったという北村。「学生時代から、すごく悶々と生きていた頃の自分を許してくれる場所だった。みんなは渋谷に遊びに行くけど、僕はそこに背中を向けて下北沢に行くっていう、変なひねくれ方をしている高校生だった」と当時を振り返る。

下北沢には大人になっても通っていたそうで「役者の友達や先輩と飲み明かして、次の日の事も忘れて飲んで、カラオケ歌って。店を出て、『朝やん…!?』って絶望するんですけど、なんか清々しくて…(笑)」と淡くて懐かしい思い出を楽しそうに語っていた。

『明け方の若者たち』
12月31日(金) 全国ロードショー
監督:松本花奈
原作:カツセマサヒコ「明け方の若者たち」
脚本:小寺和久
主題歌:マカロニえんぴつ「ハッピーエンドへの期待は」
出演:北村匠海 黒島結菜 井上祐貴 山中崇 楽駆 菅原健 高橋春織 三島ゆたか 岩本淳 境浩一朗 永島聖羅 木崎絹子 寺田ムロラン 田原イサヲ わちみなみ 新田さちか 宮島はるか 佐津川愛美 高橋ひとみ 濱田マリ
配給:パルコ

【ストーリー】 「私と飲んだ方が、楽しいかもよ?笑」その16文字から始まった、沼のような5年間。明大前で開かれた退屈な飲み会。そこで出会った“彼女(黒島結菜)”に、一瞬で恋をした。下北沢のスズナリで観た舞台、高円寺で一人暮らしを始めた日、フジロックに対抗するために旅をした7月の終わり…。世界が“彼女”で満たされる一方で、社会人になった“僕(北村匠海)”は、「こんなハズじゃなかった人生」に打ちのめされていく。息の詰まる会社、夢見た未来とは異なる現在。夜明けまで飲み明かした時間と親友と彼女だけが、救いだったあの頃。でも、僕はわかっていた。いつか、この時間に終わりが来ることを…。

©カツセマサヒコ・幻冬舎/「明け方の若者たち」製作委員会