ケイト・ハドソン「これは重要な話し合い」批判を受けた出演映画『ミュージック』についてコメント

『あの頃ペニー・レインと』で知られるケイト・ハドソンが、シンガーソングライターのシーアによる初監督作品で自身が出演した映画『ミュージック』に批判の声が上がっていることについて言及した。

▲ジミー・キンメル(左)、ケイト・ハドソン(右)
ケイト・ハドソンのインスタグラム(katehudson)より

今年2月に米国にて一部の劇場で公開、配信が開始された『ミュージック』は、中毒症を克服したばかりのズーと、彼女の義理の妹で自閉症スペクトラム障害を持つ少女ミュージックの交流を描いたミュージカルドラマ。ズー役をケイトが務め、ミュージック役を、シーアの大ヒット曲「シャンデリア」などのMVにダンサーとして出演して話題となったマディー・ジーグラーが演じている。

シーアが初監督、共同脚本を務めた本作は、マディーを自閉症のキャラクターに起用したことや、劇中の描写について多くの批判を受けた。

ケイトは、ジミー・キンメルがホストを務めるトーク番組「ジミー・キンメル・ライブ!」に自宅からリモート出演。番組内で司会者のジミーから本作に寄せられている批判について聞かれたケイトは、「この映画を観れば、この作品に込められたたくさんの愛や思いやりがわかると思う」と答えつつ、今回の件は「この映画に関してだけでなく、全体として、表現についての重要な話し合いよ」とコメントした。


▲映画『ミュージック』についてのトークは6:58から

「配慮がないと感じた人がいると知って、辛い気持ちになった」と明かしたケイトは、健常者が障害を持つ役を演じることについての問題は、「専門家たちと一緒に進める重要なことで、私もこうした話し合いを促そうとしてる。私たちは耳を傾けていると伝えたい」と語った。

本作は、2月28日(現地時間)に発表予定の第78回ゴールデン・グローブ賞にて作品賞(ミュージカル・コメディ部門)にノミネート、主演を務めたケイトは主演女優賞(ミュージカル・コメディ部門)の候補となった。ノミネーションについて、ケイトは「全く予想していなかった。とても興奮しているわ」と驚きと喜びの気持ちを伝えている。

現在41歳のケイトは、『ウェルカム・バクスター』(1998)で映画デビュー。ベン・アフレックらと共演した『200本のたばこ』(1999)での演技が絶賛されると、『あの頃ペニー・レインと』(2000)のペニー・レイン役でゴールデン・グローブ賞助演女優賞を受賞し、アカデミー助演女優賞にもノミネートされた。その後も『10日間で男を上手にフル方法』(2003)や、『トラブル・マリッジ カレと私とデュプリーの場合』(2006)といったラブコメ作品でヒットを連発。人気アニメシリーズ『カンフー・パンダ3』(2016)では声優に挑戦し、『マーシャル 法廷を変えた男』(2017)ではレイプ被害を告発した白人女性を演じるなど、さまざまなジャンルに活躍の幅を広げている。

そのほかの出演作は、『サハラに舞う羽根』(2002)、『ル・ディヴォース/パリに恋して』(2003)、『プリティ・ヘレン』(2004)、『フールズ・ゴールド/カリブ海に沈んだ恋の宝石』(2008)、『キラー・インサイド・ミー』(2010)、「glee/グリー」シーズン4(2012〜2013)、『パーフェクト・プラン』(2014)、『マザーズ・デイ』(2016)、『バーニング・オーシャン』(2016)など。待機作には、2019年に配信がスタートしたApple TV+のドラマシリーズで、2021年内配信予定の「真相 − Truth Be Told」シーズン2がある。