【全文掲載】北村匠海「正気か、この人!?」阿部寛の“効果不明な配慮”に驚愕!?

MC:そして杏さん、由美を演じられていかがでしたか?

杏:数十年にわたって物語が展開されていくんですが、由美は後半の方でアキラくんと出会って、という場面で出てくるので、昭和から平成になったかならないかぐらいの80年代後半だったので、ギリギリ自分の中でも小さい頃に大人たちがこんな格好していたなっていうような、髪の毛もメイクもファッションも魅力的なものだったので、そういったものに身を包めたり、その時代をまた生きられたっていうのはすごくやってて面白かったな、楽しかったなっていうふうに思います。あと、本来の商店街もすごくレトロでノスタルジックな街並みで、街の皆様もすごく協力的にしてくださって、このご時世ですから地方ロケに行ってもその土地のものを食べに外に行けないというような状況だったのですが、たえ子さんのお店のお迎えが魚屋さんだったので、「お弁当に少し足してください」というような形で、ちょっとお魚を分けてくださったりして、それでみんなで食べたりして。まさか瀬戸内まで行って地の物は食べられないかなと思ってた分、本当に皆様のご厚意が染みて、その分さらに美味しかったです。

MC:そして安田さん、住職を演じられていかがでしたか?

安田:クランクインの日がちょうどお経を唱えるシーンだったんですけれど、私の父を演じてくださいました麿赤兒さんと一緒にお経を唱えさせていただくんですけれども、結局最後まで我々はお経を揃えて唱えることができずに、最終的にはアフレコという形になりましたけど(笑)。難しいもんですね、お経っていうのはね(笑)。大先輩である阿部さんと幼なじみの役をやらせていただいたんですけれども、夢のような時間というか素晴らしい時間を経験させていただいたんだなということを、また改めて時間が経って思っております。

MC:そしてその奥さん演じた大島さんですけれども、演じられてみていかがでしたか?

大島:照雲さんとご一緒する時間が多くて、照雲さんが笑えば笑うし、照雲さんが叫べば叫ぶっていうような、ピンクの洋服着た夫婦みたいで(笑)。なんかそういう感じで皆さんの中で、盛り上げる夫婦みたいなところを肝にやらせていただいてましたね(笑)。現場では、いつも阿部さんにハッとさせられるなーっていうのはすごく思いましたね。どのシーンでも、ワンシーンずつ「そんなことするんだ? こんなことするんだ!?」って。さっきの話の続きでもあるんですけれども、アルコール度数の高いやつを、阿部さんがこっそり自分で買ってきてたっぽいんですよね…?

阿部:もう撮影が前日だったので、用意させるのも大変じゃないですか。だから自分で、ちょうど現場にお酒屋さんがあったので、「この中で一番度数の高いやつをください」って言って、「1つは90度、1つは70度。どっちにしますか?」「じゃあ、2つください」って。で、ブレンドしてやりました(笑)。

大島:それをですね、こそこそ現場に持ってきて、下の方の隅に置くんですよね(笑)。自分で入れてるんですよ。だから「あれ?」と思って。みんな「あれ?」って思ってたんだと思いますけど(笑)。そのシーンはすごく迫力があります(笑)。