ネット配信された短編を、2004年に長編映画化して公開した岩井俊二監督作『花とアリス』。10月30日、六本木で開催されている東京国際映画祭にて『花とアリス』が特別上映され、監督の岩井俊二、花こと荒井花役を演じた鈴木杏、アリスこと有栖川徹子役を演じた蒼井優が久々に顔を揃え、Q&Aイベントが行われた。ここでは、そのイベントの模様を全文掲載でお届けする。

MC：お待たせしました。『花とアリス』、素晴らしい作品だったと思います。いかがでしたか、みなさん。ありがとうございます。今日は蒼井優さんの日、“ミューズ”ということで、蒼井優さんにご登場いただきたいと思います。拍手でお迎えください！

蒼井：すごいたくさんの方が来てくださってとても嬉しいです。こんばんは、蒼井優です。

MC：そして、蒼井優さんに駆けつけてくださった…お友達と言っていいですか？

蒼井：はい。私のミューズです。

MC：ご紹介いたします。花役をやりました、鈴木杏さんです。

鈴木：ありがとうございます。私、昨日髪の毛を切ったら、今日（監督の）岩井さんと髪の毛がかぶるなぁって（笑）。そしたら岩井さんが帽子を被って来てくださったので、ちょっと安心しました（笑）。こんばんは、鈴木杏です。

MC：そして、鈴木杏さんからご紹介いただきました、岩井俊二監督です。

岩井：帽子をとって出ようかと思ったら、杏に「髪型がかぶるなぁ」って言われたから「被るかぁ」って帽子を被って出てきましたけど（笑）。映画監督の岩井俊二です。よろしくお願いします。