湯浅政明監督による劇場アニメーション映画で、女王蜂のアヴちゃんと森山未來がメインキャストの声優として参加する『犬王』が、2022年5月28に公開されることが決定。併せて、本予告編と本ビジュアルがお披露目となった。
本作は、室町の知られざるポップスター「犬王」から生まれた物語を、変幻自在のイマジネーションで描くミュージカル・アニメーション。湯浅政明(監督)×松本大洋(キャラクター原案)×野木亜紀子(脚本)といった常に新作が期待されるクリエイターが集結し、「平家物語 犬王の巻」(古川日出男・著)を原作に、室町時代に人々を熱狂させた実在の能楽師・犬王と、そのバディである琵琶法師・友魚の友情を描き出す。
当時人気を博しながらも歴史に名が刻まれなかった実在の能楽師・犬王を大胆不敵な解釈、イマジネーションを駆使して描いた、痛快無比なサクセスストーリーにして、切ない諸行無常の物語。第78回ヴェネチア国際映画祭では“ロックオペラ”と評された本作は、ヒップホップやロックが入り混じり、歓喜する民衆の様子はまるで狂熱の野外フェスのよう。室町時代を舞台に、能楽を全く新しい視点で描き、2人の青年の友情に胸躍る狂騒のミュージカル・アニメーション。主人公・犬王を演じるアヴちゃんの歌声で始まる予告映像では、それらのシーンが畳みかけるように展開され、グルーヴする音楽、派手なパフォーマンスシーンが印象的な映像に仕上がっている。また、脇を固める柄本佑(足利義満役)、津田健次郎(犬王の父役)、松重豊(友魚の父役)の声もこの度初披露となる。
本ビジュアルでは、橋の下に作られた特設ステージで瓢箪のお面を高々と掲げる犬王と、琵琶を携えた友魚のド派手なステージ姿が。その背後には橋の上から二人のステージを見届けようと待ちわびる民衆の姿があり、まさに音楽フェスの熱気を感じさせる。二人は一体どんな前代未聞のパフォーマンスを繰り出してくるのか?
場面写真では、犬王&友魚の友情や、激しいライブシーンなど印象的なシーンが切り取られている。
本ビジュアルに券面デザインが一新されたムビチケカード第2弾は3月26(土)より発売開始。購入特典は、本作で重要な役割を果たす「平家の魂」をあしらったアクリルキーホルダーに決定している。
また、本予告にも登場する楽曲を含めた『犬王』オリジナル・サウンドトラックの発売が5月25日(水)に決定。「いだてん~東京オリムピック噺~」『花束みたいな恋をした』などの大友良英が紡ぐ楽曲、アヴちゃん&森山未來が熱く歌い上げる劇中曲を収録している。
『犬王』
2022年初夏 全国公開
監督:湯浅政明
原作:古川日出男「平家物語 犬王の巻」
脚本:野木亜紀子
キャラクター原案:松本大洋
音楽:大友良英
声の出演:アヴちゃん(女王蜂) 森山未來 柄本佑 津田健次郎 松重豊
配給:アニプレックス アスミック・エース
【ストーリー】 室町の京の都、猿楽の一座に生まれた異形の子、犬王。周囲に疎まれ、その顔は瓢箪の面で隠された。ある日犬王は、平家の呪いで盲目になった琵琶法師の少年・友魚と出会う。名よりも先に、歌と舞を交わす二人。友魚は琵琶の弦を弾き、犬王は足を踏み鳴らす。一瞬にして拡がる、二人だけの呼吸、二人だけの世界。「ここから始まるんだ俺たちは!」。壮絶な運命すら楽しみ、力強い舞で自らの人生を切り拓く犬王。呪いの真相を求め、琵琶を掻き鳴らし異界と共振する友魚。乱世を生き抜くためのバディとなった二人は、お互いの才能を開花させ、唯一無二のエンターテイナーとして人々を熱狂させていく。頂点を極めた二人を待ち受けるものとは?歴史に隠された実在の能楽師=ポップスター・犬王と友魚から生まれた、時を超えた友情の物語。
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