森山未來「“大人”になるのは悪いことだけではない」『ボクたちはみんな大人になれなかった』11月配信・劇場公開&ポスタービジュアル

2016年に初版発行されて以来、世代を超えて共感の声が広まり続ける、作家・燃え殻による同名デビュー作を、森山未來主演で映画化するNetflix映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』の配信日が11月5日に決定し、配信開始と同時に劇場公開されること、そして追加キャストとして、ラサール石井、高嶋政伸らが出演することが発表された。併せて、ポスタービジュアルがお披露目となった。

燃え殻によるベストセラー小説「ボクたちはみんな大人になれなかった」は、ウェブメディアの連載やSNS上で大きく話題を呼び、あいみょんを始め、糸井重里、小沢一敬、会田誠、吉岡里帆、EXITの兼近大樹といった様々なジャンルのクリエイターや著名人から悶絶する程に絶賛され、誰もが感じる切なさや懐かしさが凝縮されたこの物語は、10代や20代からは時代を超えて感情に訴える「エモさ」で話題を呼び、30代や40代からは舞台となる90年代を代表するミニシアター、渋谷の街、流行した音楽や映画のタイトルなど当時のカルチャーを懐かしみながら楽しめると様々な年代を魅了し続けている。

新たなキャストとして、佐藤(森山未來)が務めるテレビのテロップ制作の会社がレギュラーで請け負っていたご長寿番組で長年司会者を務めたベテランタレント役にラサール石井、その番組制作のバブルの名残を感じさせるプロデューサー役には高嶋政伸が扮し、当時の佐藤が安月給で働くテレビ業界のリアルな裏の顔を見せつける。また、原作で「東京という街に心底愛されたひと」と題して時代の荒波の中でしぶとく生き残り続ける実業家・佐内慶一郎役を平岳大、「東京タワーって、スカイツリーよりエロいから好き」と物憂げに話す、パーティで出会ったグラビアアイドル役を片山萌美が演じる。

ポスタービジュアルには、青春時代を過ぎた40代の佐藤が大きく収められる。積み重ねた人生が表情に映し出され、20代の頃とは別の何かを見つめる眼差しが印象的だ。「あの時も、あの場所も、あの人も、すべてがいまの自分に繋がっている。」というコピーと共に、佐藤の人生に大きな影響をもらたした6人の登場人物たちにも注目だ。

▼キャスト コメント

■森山未來(佐藤誠役)
歳を重ねる中で、どこかに何か落としものをしてしまうことは誰しもが経験すること。何かを落としてしまったことに向き合う、もしくは向き合うことから逃げて、何かしらの折り合いをつけられることを「大人」と呼ぶのだとすれば、この映画の主人公である「ボク」は本当に「大人」にはなれなかったのか。落としものをしてしまったことによって生まれた痛みを抱え続けるからこそ、人の痛みをわかってあげられる。そのことを「大人」だと呼ぶのだとすれば、「ボク」は「大人」なのかもしれない。「大人」になるのは悪いことだけではない、と考えていた時間でした。

■伊藤沙莉(加藤かおり役)
この作品のかおりという女性は正直、今までで一番悩み、葛藤と共に生きた役でした。佐藤が掴みきれなかった女性がその状態のまま描かれているということで本当にヒントが少ない状態だったからです。だけど、だからこそ、私なりのかおりを、私なりの答えを出したいと密かに思っていました。それを監督や未來さんを始め皆で意見やアイデアを出し合って作り上げた時間はとても濃厚なものでした。この大好きな作品に携われたこと、かおりを生きれたことは人間、役者伊藤沙莉にとってとても貴重で有り難いものだったと思っています。この作品を沢山の方に観て頂きたいですし、その沢山の方の胸がギュウってなる気がしてとても楽しみです。

■萩原聖人(三好英明役)
大人になりたくてもなれない人、大人になりたくないのになってしまった人、そんな人達が集まって作った作品なんだと思います。だから、なろうがなるまいがどっちでもいいんです。そう言うことです。僕自身はどっちかよく分かりませんが、作中に生きてる人達もきっとそうです。そう言うことなんです。

■大島優子(石田恵役)
“あの時のあなた”は、切り取った一枚のポストカードのように記憶に残り、思い出に変わっていく。“あの時の感情”は、身体に刻みこまれているかのように、鮮明に想い出す。現在はやがて過去になり、普通に歩んでいく。

■東出昌大(関口賢太役)
もう10年以上会っていない友人との最後の挨拶は「さようなら」じゃなく「またね」だったように思う。歪で曖昧で、劇的でもないけれど、過ぎ去った掛替えのない日々を愛でる映画になっていると思います。

■SUMIRE(スー役)
本作の台本を読んで、想っている人と実らなかったり仲間といる楽しさ、青春というモノを思い出しました。そんな昔を懐かしむ自分がいたことで、シーンの中ではスー役としても甘酸っぱい思い出や人と人とのつながり、思いやりをより強く感じられた作品です。どこかに自分を重ねたり、あるいは懐かしい気持ちになるシーンがあると思うので、観ていただく皆さんにとって心温まる作品でありますように。

■篠原篤(七瀬俊彦役)
七瀬の抱いた感懐とその眼差しは、僕にも覚えがあるものでした。どうしようもなくて、照れ臭くて、嬉しくて、苦しくて、不安や孤独がいっぱいに詰まったごった煮みたいなあの想いが、今となってはとても愛おしいです。

Netflix映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』
11月5日(金)より、シネマート新宿、池袋シネマ・ロサ、アップリンク吉祥寺ほか全国公開、
Netflixにて全世界配信開始
監督:森義仁
原作:燃え殻「ボクたちはみんな大人になれなかった」
脚本:高田亮
音楽:tomisiro
出演:森山未來 伊藤沙莉 東出昌大 SUMIRE 篠原篤 平岳大 片山萌美 高嶋政伸 ラサール石井 大島優子 萩原聖人
配給:ビターズ・エンド

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