片寄涼太、背中を押したのは父の言葉「今やれることをやったほうが良い」映画『きみと、波にのれたら』完成披露試写会レポート

『夜は短し歩けよ乙女』(2017)で日本アカデミー賞最優秀アニメーション賞受賞、『夜明け告げるルーのうた』(2017)ではアヌシー国際アニメーション映画祭長編コンペティション部門でクリスタル賞(グランプリ)を受賞した湯浅政明監督による長編オリジナル最新作アニメ『きみと、波にのれたら』が、6月21日より公開される。このほど、5月14日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズにて本作の完成披露試写会イベントが実施され、ボイスキャストの片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、川栄李奈、松本穂香、伊藤健太郎、湯浅政明監督が登壇した。

【本イベントの模様の全文掲載はコチラ】

舞台上中央に設置された水槽ビジョンのアニメキャラが消え、イリュージョンによって片寄が登場すると、会場からは驚きと喜びの歓声が。本作が声優初挑戦ということで、「この作品で良かった。皆さんにお届けできることを嬉しく思います」と笑顔を見せた。

主題歌を担当したGENERATIONS from EXILE TRIBEのメンバーと一緒に本作を観たという片寄は、「すごく喜んでました。このような素敵な作品で、曲もたくさんかけていただいて。世のため人のためになった」と満足していたことを明かした。

片寄と川栄が、それぞれ歌うはずだった劇中の歌を、片寄のアイデアで一緒に歌うことになったという話に及び、片寄は「2人で歌った方が、良い空気感になるんじゃないかと」ということだったが、川栄は「すごく嫌だった」らしく、「(片寄は歌が)上手いし、『キーがこうだよ』とか言ってくださるんですけど、よく分からなくて(笑)。あまり、会話もしてなかった状態で歌に入るのも緊張して…(笑)」と、当時の心境を暴露した。

本作が自身を持てない人の背中をそっと押すような作品であることにちなみ、過去に背中を押してもらったエピソードを聞かれたキャスト陣。「高校教師の父親の言葉に背中を押された」という片寄は「上京する前に、父が『大学なんていつでもいけるから、今やれることをやったほうが良い』と言ってくれて、迷いが吹っ切れた」ことを明かした。同じ質問に伊藤は、いまだに繋がりがある幼稚園の先生の言葉を挙げ、「仕事で疲れ切っていて、『死にそうだわ』という話をしていたら、『死に“そう”ならまだ大丈夫。“死ぬ”だったら俺が飛んでいくから』と言ってくれて嬉しかった」と感動的なエピソードを明かしていた。

【本イベントの模様の全文掲載はコチラ】

【フォトギャラリーはコチラ】

『きみと、波にのれたら』
6月21日(金)全国ロードショー
監督:湯浅政明
脚本:吉田玲子
音楽:大島ミチル
主題歌:GENERATIONS from EXILE TRIBE「Brand New Story」
声の出演:片寄涼太(GENERATIONS from EXILE TRIBE) 川栄李奈 松本穂香 伊藤健太郎
配給:東宝

【ストーリー】 小さな港町へ越してきたひな子(声:川栄李奈)は、サーフィンが大好きで、波の上では怖いものなしだが自分の未来については自信を持てずにいた。ある火事騒動をきっかけに、消防士の港(声:片寄涼太)と偶然出会い、恋に落ちる。お互いがなくてはならない存在となった二人だが、港は溺れた人を助けようとして、海で命を落としてしまう。大好きな海が見られなくなるほど憔悴するひな子。そんなある日、ひな子が二人の思い出の歌を口ずさむと、水の中に港が現れる。「ずっとひな子のこと助けるって約束したろ?」死んだはずの港と再び会えたことを喜ぶひな子だが…。奇跡がもたらした二人の恋の行方は?そして、港が再び姿を見せた本当の目的とは?

©2019「きみと、波にのれたら」製作委員会