ノリにのってる男、桐谷健太が海風を呼ぶ!『ビジランテ』完成披露試写会 舞台挨拶レポート!

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『22年目の告白 -私が殺人犯です-』『SR サイタマノラッパー』シリーズの入江悠が監督し、トリプル主演となる大森尚朋、鈴木浩介、桐谷健太が演じる別々の世界を生きてきた三兄弟が30年ぶりに再会し、逃れられない家族や土地、血によって狂い出す運命を描いた『ビジランテ』が12月9日に公開。これに先だち、11月17日、テアトル新宿で完成披露試写会が行われ、舞台挨拶に大森南朋、鈴木浩介、桐谷健太、入江悠監督が登壇した。

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本作を通じてとても仲が良くなったという3人。3人兄弟の長男・一郎役を演じた大森は、最初の挨拶時にいろいろとツッコんでくれる2人に対して「優しいでしょ、この2人」と笑顔でコメント。次男役の鈴木は「大森さんも桐谷さんも、もともと20代の頃から知り合い。大森さんは引っ張っていく感じ、桐谷さんはムードメーカで、関係性が続いております」と語った。役作りについて話し合ったかという質問に、三男の三郎役を演じた桐谷は「そういうのは…してない(笑)。現場でバンと出す感じ」とコメント。役作りに関して桐谷は「どうしたらいいか、本当に分からなかった。悩んでいるうちにクランクインして、三郎のブーツをはいて、三郎の服を来て、(ロケ地の)深谷の冷たい風を浴びた瞬間に、『分かった』って。三郎の歩き方、話し方が感覚的に感じました」と語ってくれた。

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撮影でのエピソードを聞かれた鈴木は「ノリにのってる男、桐谷健太が海風を呼ぶんですよ。深谷に海風が吹くんですよ。ただでさえ寒いのに、風のおかげで極寒なんです。大森さんと川に入るシーンがあったんですけど、寒くて身体が動かないんですよ。監督からカットがかかる前に、自分の身体にカットがかかって(笑)。それを大森さんが、本当は僕を叩きのめすシーンなのに、引っ張り上げてもめているように動かして。でもそれは優しさなんですよ!」と撮影の裏話を激白。「それは愛情だったのか?」というMCからの質問に、大森は「1回しかできないですから、使命感と早く終わらせて帰りたいという…」と答えると、鈴木と桐谷から「そこは愛情にしておきましょうよ…」とたしなめられ、会場を爆笑させていた。

最後に過酷な撮影を乗り切ってくれたキャストの3人に、入江監督の地元の深谷ネギを束にした、花束ならぬネギ束がプレゼントされ、会場から大きな拍手と笑いが起こっていた。

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『ビジランテ』
2017年12月9日(土)より テアトル新宿ほか全国ロードショー
監督・脚本:入江悠
音楽:海田庄吾
出演:大森南朋 鈴木浩介 桐谷健太 篠田麻里子 嶋田久作 間宮夕貴 吉村界人 菅田俊

【ストーリー】 幼い頃に失踪した長男・一郎(大森)。市議会議員の次男・二郎(鈴木)。デリヘル業雇われ店長の三男・三郎(桐谷)。別々の道、世界を生きてきた三兄弟。父親の死をきっかけに、失踪していた一郎が、30年振りに突然帰ってくる。再会した3兄弟の運命は再び交錯し、欲望、野心、プライドがぶつかり合い、事態は凄惨な方向へ向かっていく。

(C)2017「ビジランテ」製作委員会