イギリス人俳優のコリン・ファースがイタリア市民権を取得。英・伊の二重国籍者に

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Entertainment Weekly

イギリス人俳優のコリン・ファースが、イタリアの市民権を取得し、二重国籍者となった。ファースのイタリア市民権の取得は、イギリスのEU(欧州連合)からの離脱による、政治的に不安定な状況に対応した決定であったようだ。Entertainment Weeklyが伝えている。

ファースは、イタリア人の映画プロデューサー、リヴィア・ジウジョッリと結婚後、これまではイギリス国籍のみを所有していた。ジウジョッリはイギリスのパスポートを申請中で、2人の子どもである16歳のルカ、14歳のマッテオはすでに二重国籍を所有している。

ファースは、「私はイタリアで結婚し、ローマで2人の子どもが誕生した」と述べ、「家族が異なるパスポートを所有していることについて、これまでは深く考えたことはなかった。しかし今は、(政治的に)不安定な状況でもあるし、家族で同じパスポートを取得するべきだと考えた」と説明した。

イタリアの内務省は、ファースがイタリア市民権を取得したことを認め、「『英国王のスピーチ』でオスカーを受賞した、とても有名な俳優が、我々の国の市民と結婚し、何度もこの国に対する愛を示してきました」と述べた。

ファースは、自身の最新作『キングスマン:ゴールデン・サークル』では、イギリス人エージェントを演じている。「私はこの先もずっと(見た目や話す様子からそうであるように)イギリス人だ。イギリスは母国であり、大好きな国だ」とファースはコメントしている。

続けてファースは、「イタリア人と結婚するというのは、単に一人の人間と結婚するのではなく、その家族、もしかすると国全体と結婚するということになる。ほとんどの人と同じように、私にはイタリアに対する熱烈な愛があって、妻や子どもたちとともに二重国籍者になることは大きな特権だ」と述べた。

ファースが出演する映画『キングスマン:ゴールデン・サークル』は、2018年1月5日に日本で公開予定だ。