【全起こし】V6 岡田准一「人間らしい石田三成を演じた」、東出昌大「この小早川秀秋に出会えて嬉しい」 映画『関ヶ原』舞台挨拶 全文掲載!

司馬遼太郎原作の「関ケ原」を『日本のいちばん長い日』の原田眞人監督が映画化。本作の完成披露 舞台挨拶が7月18日、東京・ユナイテッド・シネマ豊洲スクリーン10にて行われ、出演者の岡田准一、有村架純、平岳大、東出昌大、伊藤歩、滝藤賢一、西岡德馬、役所広司、監督の原田眞人が登壇した。今回はレッドカーペットイベント後に行われた、舞台挨拶の模様を全文掲載でお届けする。

【同日に行われたレッドカーペットの模様の全文掲載はコチラ!】

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MC:お待たせしました。さっそくお呼びしましょう。映画『関ヶ原』監督、キャストの皆さんです。盛大な拍手をお願いします。ではまず皆様に挨拶をお願いしたいと思います。主人公、石田三成を演じました岡田准一さん、お願いします。

岡田:皆さんお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。今日皆さんに映画が完成したという報告をいち早くして、映画館で観ていただけることに嬉しく思っております。観る前に言うのもあれですけど、原田監督のもと、数年経っても色あせない映画ができたと思っております。ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。

MC:続きまして三成に仕える忍、初芽を演じました有村架純さんお願いいたします。

有村:皆さんこんばんは。初芽を演じました有村架純です。見た感じだと女性が多いかなと思うんですけど、歴史、時代劇ってすごく難しいかなって思うんですけど、男と男の闘いが熱くて、前のめりになって観られる作品だと思うので最後まで楽しんでいって下さい。

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MC:続きまして、島左近を演じました平岳大さんお願いいたします。

平:島左近を演じさせていただきました平岳大です。僕はもうこの作品を二度観たんですけど、何度見ても面白いというか、新しい発見があったり、二度見て僕は二度泣きました。皆さんも楽しんでいただけると思います。よろしくお願いします。

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MC:続きまして小早川秀秋を演じました東出昌大さんよろしくお願いします。

東出:東出昌大と申します。僕はまだ東宝という映画会社の試写室でしか観ていないんですけど、僕も二回三回と観たいし、今日このようなスクリーンで観られることはこの映画の最上の喜びです。ぜひ最後まで楽しんでいてください。ありがとうございます。

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MC:続きまして伊賀の忍、蛇白を演じました伊藤歩さんお願いします。

伊藤:皆さん今日はお足元が悪い中、来ていただきありがとうございます。私も平さんと同じく二回観させていただいたんですが、今回女性のお客様も結構多いのでそのスピード感にのっていただけたらと思います。とにかくいろいろな登場人物がすごいスピードで出てくるので、一瞬一瞬見逃さないように皆さんにキャッチしてもらえたらと思います。今日は楽しんでいって下さい。よろしくお願いします。

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MC:続きまして豊臣秀吉を演じました滝藤賢一さんお願いいたします。

滝藤:こんばんは。滝藤賢一です。涼しくてよかったです。(会場爆笑)映画はとても熱いドラマになっておりますし、男も女もバンバンぶつかっていく素晴らしい作品になっていると思うので、会場は涼しいですけど映画は熱く。体調を崩さずに最後まで楽しんでいって下さい。ありがとうございます。

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MC:続いて前田利家を演じました西岡徳馬さんお願いします。

西岡:西岡です。こんばんは。私は原田眞人監督の作品に出るのは初めてなんですけど、原田監督の作品を見ていると出てくる俳優がとっても上手く見えるんですね。「こいつ、こんな上手かったかな」って思うくらいに上手いんですよ。それで一度私も料理していただきたいなと思って、念願叶って今回出させていただいたんですけど、上手くできたでしょうか。自分としては「ああ…」と思う部分もあるんですけども、映画は監督がOKと言ったらOKなので多分OKなんだと思います。どうぞみなさんごゆっくりご堪能ください。

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MC:続いて徳川家康を演じました役所広司さんお願いします。

役所:こんばんは。原田監督の作品はたくさん出させてもらって、西岡さんが言った「こいつ、こんな上手かった?」の一人かもしれません(会場爆笑)。監督は役者の魅力を引き出すことが本当に上手な方です。今回は岡田君が今までにない石田三成を作り上げて、躍動感ある石田三成になっています。どうぞ楽しんでください。

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MC:そして最後に原田眞人監督です。よろしくお願いします。

原田:今日はいろいろな意味で感無量です。完成披露それ自体がいつも感無量になるんですけど、この劇場っていうのは家から近いんですよね。いつも車で夜中ここにきて観ることが多いんですね。シアター10はユナイテッドシネマ豊洲で一番大きいんですけど、半分以上人が埋まっているのを見たことがないんですよね(会場爆笑)。今日、念願叶って満席のこの劇場でやってもらえることがうれしいです。感無量です。もう一つは今月の6日に中嶋しゅうさんが転落死されました。中嶋さんは赤耳という忍者で出ます。その冥福を謹んで祈りたいと思いますが、中嶋さんといろいろ話し合ったということで岡田君、ちょっと一言。

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岡田:ものすごくかっこいい方で、あこがれの俳優さんだったんですけど現場でいつもお話しさせてもらってましたし、『影武者』のこととかも笑顔で話してくださったのを思い出しますし、何よりも映画にこだわりがあって「いい監督とやりたい、いい監督じゃないとやりたくない」っていうことで原田監督のことを絶品だと笑顔でおっしゃっていられたのがすごく覚えていますし、この作品を観られる前に亡くなってしまったということを聞いていますので、この映画が中嶋さんに届けばいいなと思っておりますし、ここにいる皆さんとご冥福を祈れたらと思っております。

MC:ありがとうございます。ではここから私の方からいくつか質問をしていきたいと思います。本作は昨年の夏に撮影をしていたんですけども、厳しい暑さの中、原田組ならではの緊張感あふれる現場だったとお聞きしていますが、印象に残っている撮影時のエピソードをお聞きしたいのですが、まず岡田さん。

岡田:今、平さんと目が合ったんですけど、多分平さんが言いたいこと…(笑)。監督が怒るので有名なんですよね。

平:怒るので有名って。

岡田:監督が怒るので有名っていうか、なんか平さんは「中学生の部活以来怒られてる」って夜ご飯食べる時に話してもらったんですけど、覚えてます?でも初日から三日間くらいですよね。

平:初日はうまくいったんですよ。二日目と三日目。(会場爆笑)

岡田:すごい緊張感ある現場で、監督は役所さんのこと大好きだから“役所さん好き”っていうのが出ていたりするんですけど、エキストラで参加してくださった皆さんが一人も笑ってないんですよね。戦闘シーンとか撮ってると昔の映画とかで、端っこの方で、「わああ」って楽しそうにエキストラさんが映ってたりすることがよくあるんですけど、だから現場で「笑わないでください」ってよく聞くんですけど、この映画はだれ一人笑ってないし、「笑わないで下さい」って言葉も必要ないくらい歴史好きの人たちが集まっていただいたし、スタッフもそうでしたけど、この『関ヶ原』を撮っているんだっていう喜びを感じていましたね。

MC:有村さん、どうでしたか、現場での撮影は?

有村:私はアクションのシーンがあったんですけど、舞台でしかアクションを経験したことがなくて、忍として短刀を持って戦っていたんですけど、三条河原でのシーンでアクションにはつきものと言いますか、ハプニングがありまして…、岡田さんのおでこにポンと短刀を当ててしまって。

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岡田:そうそう、斬られたんですよ(笑)。

有村:冷汗が止まらなかったです。その時はもう。本当に申し訳ありませんでした…。

岡田:いやいや。まさかそういう動きする?っていう、タイミングがずれちゃって、架純ちゃんに斬られました。

MC:どれくらいの強さで斬られたんですか?

岡田:普通に斬られて、でも斬られたのをごまかしながら芝居を続けていますんで全然観ていてわからないんですけど。

MC:そのテイクは使っている?

岡田:使ってるかな?でも本当にわかんないんで、後ろからなんでわからない。

原田:多分使っていますよね。何カットか(合わせて)細かくやっているんで、ただこんな話しちゃうと、すごい深刻なシーンなのに笑っちゃいますよね。

MC:いったん忘れていただいて。続いて平さん、先ほど「喝」があったというお話もありましたが、現場での印象的なエピソードをお願いします。

平:毎日が戦いだったんで、途中から俺たち勝てるんじゃないかと、西軍東軍で戦うんですけど、歴史的に皆さん知っていると思いますけど、僕ら(西軍)負けるんですよね。

岡田:途中で平さんと俺たち勝てるんじゃないか、これいけるよねっていうすごいよく分からない話をして現場で盛り上がってたんですよね。この士気の高さは俺ら勝てるんじゃないかと。

MC:勢いがあったと。勝てるんじゃないかという話をされたんですね。

原田:そりゃ西軍の石田三成軍の方が先に陣地取っていますからね。相手は全然いない状態なので、そりゃ勝てますよね。(会場爆笑)

岡田:勝てる要素満載の時ですからね(笑)。

MC:続いて東出さん。現場での印象的な思い出ございますか?

東出:(数秒無言で考える)今、考えるなって話ですよね(笑)。鼓の稽古をやらせてもらって、本番でも鼓があって、でも今回、別に苦労話をするわけじゃないですけれども、とにかく組全体として準備期間が長かったです。こんなに準備を周到にやる映画の組ってないんじゃないかなって。僕自身は合戦に参加していないんですけど、とにかく馬がすごいです。岡田さん演じる石田三成もそうですし、馬を使った画がすごいので楽しみにしていただけたらと思います。

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MC:すごい迫力ですよね、合戦も。時間が経つのを忘れて見入っておりました。この後、お楽しみください。伊藤さん、撮影時の印象的なエピソードございますか?

伊藤:私は蛇を使う、蛇白という役で、最初蛇を持って登場するんですけど、本当の蛇を使って登場しているんですけど、「それ本物?」って監督に聞かれて、「いや監督、本物でやってくださいって言いましたよね?」みたいなことがあって、それくらい蛇が偽物に見えるのか本物に見えるのかわからないくらい、なついてくれて楽しかったなっていう撮影でした。

MC:伊藤さんは、爬虫類はお好きなんですか?

伊藤:いや初めてでしたね、今回。

原田:爬虫類は、好きみたいですよ。

MC:爬虫類の方が伊藤さんを?

原田:小さい蛇ですけど、まとわりついてそのまま持って帰りたいって言いましたからね。

伊藤:そうです。前日に蛇使いの人にお会いして指導されたときに「噛みますか」って聞いたら「ちょっとお腹すいてるんで噛むかもしれないです」みたいなことを言われたんですけど、「でも噛まないって聞いてるんですけど」って言ったら「ちょっとご飯を一週間くらい食べさせてないので」って言われて、結局蛇って食べると体にラインが出ちゃうんで一週間前から絶食させていたらしくて。だけど今、カットされているんですけど、私の懐に入ってるシーンから始まるんですけど、そこがすごい住みやすかったみたいで、ずっと出てこなくなっちゃって、それを出すのが大変でしたね。

MC:ご無事でよかったです。滝藤さん印象に残ったエピソードございますか?

滝藤:僕はメイクが長かったですね。特殊メイクだったので4時間、5時間はやってましたね、朝4時くらいから。

MC:しかも暑い中ですよね。

滝藤:暑かったですね。秀吉だったので着物もいっぱい着させていただいたんで暑かったですけど、楽しかったですね。

MC:観させていただきましたけど、本当にお見事っていう感じの、このスクリーンでご覧になっていただくと迫力も増すんじゃないかなと。西岡さん、撮影時の印象的なエピソードは何かございますか?

西岡:私はさっきも言いましたけど、原田監督と一緒にお仕事がしたいと思っていたのでかなりの緊張感を持っていたんですけど、いつもお会いするときはとても穏やかなんですね。現場に入った時に誰か怒鳴ってるのがいたので、「おい、誰が怒鳴ってんだよ」って言ったら「いや、あれ監督ですよ」って。「監督があんなに怒鳴るのって、聞いたこともないし、見たこともない」って言ったら、確かに監督がやられていたので、大きな声を出される監督なのかなって思いました。ちょっとした長台詞があって、そのシーンは一般の方が見学に見えていて、自分の目線の中に大勢いるんですよね。だけど僕の中では敵は原田だっていう感じで、私の関ヶ原みたいな感じ? 私と監督の間でOKが出るか出ないかっていう勝負する感じの、敵は本能寺にありじゃないけど、緊張感が持てたんで良かったかなと思いました。

MC:またまた監督の気合のエピソードが出ましたけども、ありがとうございます。そんな原田組もたくさん出られている役所さんは、今回の現場では何か印象的なエピソードはございますか?

役所:本当にやさしい監督ですよ。(会場爆笑)ちっとも怒鳴ることなんかないです。皆さんがエピソードを言っていてずっと考えていたんですけど、どうしてもこれからご覧になるんで、なかなか言えることがないんですけど…。先ほど伊藤さんがおっしゃっていた蛇の話ですね、僕も特殊メイクで結構早く来ていたんですけど、特殊メイクの方がペットで蛇を飼っているんですよ。「ええー。でも餌とか困るでしょ?」って聞いたら、「冷凍ネズミっていうのがあるんです」って言って。それをご飯としてあげるらしいんです。(えー!と会場から悲鳴)

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MC:会場からも悲鳴のような声が上がっていましたが。でも、ヘビはすごく美しかったですよね。監督は今回の現場ではどのような印象が残っていますか?

原田:とにかく合戦シーンが恐らく大変になるだろうなと思って、スタッフに気合いを入れることは多かったですけど。理由がなくて怒鳴ってはいないんですけど、自分も相当エキサイトしてたなと。やはり合戦映画を撮る時には一軍の将みたいな感じにはなってますよね。でも、映画の原点である「Boy Meets Girl」っていう、男が女に会ってそこから始まっていく。三成と初芽ですけど、そこはいくら関ヶ原でも、その2人の関係性を崩してはいけないっていう。それは考えていましたね。そのためには、音楽をどうしようかと。今から皆さんがご覧になるものの音楽は、本当に素晴らしいものになったんですけど、ここに到達するまでにはいろいろとあって、現場では聞けなかった音楽が、三成と初芽の、この情感を生かすためにはどういうものがいいのだろうって、いろいろ考えて西洋的なものも入れてますが、そこを悩んだ記憶はありますね。

MC:ありがとうございます。続いての質問ですが、ご自身が演じられたキャラクターの魅力的な部分をご紹介いただきたいと思うのですが、岡田さん、三成はどのようなところが魅力的ですか?

岡田:三成は敗戦の将なので、本当の三成像というものは、もしかしたら描かれていない部分もあると信じて、原田監督の台本にある人間らしい石田三成とか、いろんな面がある石田三成っていうのをこだわって演じたつもりです。

MC:東出さんは小早川秀秋はどのようなところが魅力的だとおもいますか?

東出:小早川秀秋という人物は、秀吉の奥さんのお兄ちゃんの七男なんです。生まれた時から秀吉さんはブイブイ、イケイケだったので、肉親が欲しいと言って連れて行かれたんです。だから義理の父みたいなのが秀吉さんだったんですけど、その秀吉に実の子が生まれたら「お前、あっちいけ」って小早川家に行くことになっちゃったっていう。自分の生まれをすごい呪っている人物だったので、そこの精神的な揺れっていうのを原田監督が…。小早川秀秋っていうと、だいたい単純に裏切り者、軟弱っていう描き方だったんですけど、新しい魅力のある人物を深めて下さったので、この小早川に出会えたのは嬉しかったです。

MC:ありがとうございます。役所さんにも伺いたいのですが、家康はどのような魅力がありますか?

役所:たくさんあるんでしょうけど。やっぱり、今回の映画の中で、三成と家康がお互いに立つように、逆のキャラクターで居たいと思いました。家康みたいな人は会社の社長さんにすると、本当にいい手本になると思うような。部下の意見を先に聞くとかが家康の魅力ですかね。あとは家康の腹を見ていただくとかなり魅力だと思います。

MC:詰まってそうですもんね(笑)。今日は女性が多いですが、日本中のお父さんに観ていただきたいですよね。

役所:企業戦士たちが観ると、非常に参考になると思いますね。

MC:ありがとうございます。最後に岡田さんからご挨拶をお願いしたいと思います。

岡田:今日はありがとうございます。これから観ていただくということで、面白ければたくさんの方に薦めていただいて、『関ヶ原』が公開しましたら、劇場でぜひ観ていただけたら嬉しく思っております。ぜひ『関ヶ原』をよろしくお願いいたします。ありがとうございます。

(会場拍手)

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『関ヶ原』
8月26日(土) 全国ロードショー
監督・脚本:原田眞人 原作:司馬遼太郎「関ケ原」(新潮文庫刊) 製作:「関ヶ原」製作委員会
出演:岡田准一 有村架純 平岳大 東出昌大 役所広司 
配給:東宝 アスミック・エース 

公式サイト http://sekigahara-movie.com/
公式ツイッター @sekigaharamovie
公式フェイスブック https://www.facebook.com/sekigahara.movie 
『関ヶ原』公式サイト http://sekigahara-movie.com/ 

STORY 関ヶ原の戦い――それは、戦乱の世に終止符を打ち、後の日本のありようを決定づけた。秀吉亡き後、豊臣家への忠義から立ちあがる石田三成(岡田准一)と、天下取りの野望を抱く徳川家康(役所広司)。両雄はいかにして世紀の合戦に向かうのか? そして、命を懸けて三成を守る忍び・初芽(有村架純)との、密やかな“愛”の行方は……。権謀渦巻く中、“純粋すぎる武将”三成を中心に、忠誠を誓う島左近、両軍の間で揺れる小早川秀秋など武将たち、彼らを取り巻く女たちの“未来に向けた”戦いが、今、幕を開ける!!

©2017「関ヶ原」製作委員会