【全起こし】『ドクター・ストレンジ』マッツ・ミケルセン、ジャージを着こなすポイントを語る

1月27日(金)公開の『ドクター・ストレンジ』の初日舞台挨拶に、来日中のマッツ・ミケルセンが登壇。9割女性で埋まった劇場はマッツが「ハイ」と言うだけでも悲鳴が上がる熱狂ぶり! 大いに盛り上がったその舞台挨拶の模様を全文でお届けする。

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(左からマッツ・ミケルセン、本作で吹き替えに初挑戦した樋口可南子、ベテラン声優の井上和彦)

MC:本日は『ドクター・ストレンジ』公開初日に足をお運びいただきまして誠にありがとうございます。いよいよ本日公開初日を迎えました『ドクター・ストレンジ』。上から目線の天才外科医、“神の手”を失った彼を甦らせたのは魔術。厳しい修業により魔術師となった彼は、闇の魔術との戦いに巻き込まれていく。だが、医者である彼に敵の命を奪うことができるのか――。

「ハリー・ポッター」「スター・ウォーズ」シリーズを超える世界No.1の興行収入を記録。シリーズ累計興収1兆円を突破しました“マーベル・シネマティック・ユインバース”の全世界待望の最新作がこの『ドクター・ストレンジ』です。ここにいらっしゃる皆さんは、今日の日を今か今かと待ちわびてらっしゃったんじゃないかと思います。そんな熱いマーベル・ファンの皆さんと一緒に日本での公開をお祝いしたいということで、本作で闇の魔術師カエシリウスを演じられましたマッツ・ミケルセンさんが急遽来日致しました。

さぁそれでは早速ご登場いただきましょう! 闇の魔術に魅せられエンシェント・ワンの教えに背き、死さえも超越した闇の魔術の力で世界を破滅に導こうとするカエイシリウスを演じられましたマッツ・ミケルセンさんです! 大きな拍手でお迎えください。
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(キャーーーー!マッツー!)

MC:さぁそれでは公開初日に集まっていただいた日本のファンの皆さまへご挨拶をお願いします。

マッツ:コンニチハ、トウキョウ! 今日はこんなにたくさんの方が『ドクター・ストレンジ』を観にきてくださって本当に嬉しく思います。41年前、僕がまだ10歳のとき、僕の人生はマーベルコミックスを読むことと、ブルース・リーにいかになるかでいっぱいでした。40年後、今作の監督のスコット(・デリクソン)から電話が掛かってきて、「マーベル映画でフライングカンフーをやらないか?」と言われたとき、本当に子供の頃からの夢が叶ったと思いました。『ドクター・ストレンジ』はマーベルの作品としてもとても面白い作品で、マーベルでは今まで見たことがないようなキャラクターたちが登場します。5年前であればこういったグラフィックノベル(コミックス)を、こういうかたちで映像化することはできなかったと思うんです。僕らはつくっていて本当に楽しかったので、同じくらい皆さまに楽しんでいただけたらとても嬉しいです。

MC:ありがとうございます。久々に来日されて日本の感想はいかがですか?(マッツは主演映画『悪党に粛清を』の日本公開以来1年半ぶり2度目の来日)

マッツ:今回も非常に楽しんでおります。光栄なことに日本の伝統的な“ヤカタブネ”にも乗ることができました。お寺で住職さんにもお会いすることができましたし、ゲームクリエイターの“ヒデオサン”(小島秀夫さん)ともお会いし、彼の素晴らしいスタジオにもお邪魔しました。そしてもちろん一番おいしい日本食もたくさんいただいています。仕事ももちろんしていますが、1時間くらいは(笑)。

MC:日本をエンジョイされているそんなマッツさんに、ここから映画についてお話しを伺っていきたいと思いますけども、今回演じられました、闇の魔術を操るカエシリウスはどのようなキャラクターなのか教えていただけますでしょうか。

マッツ:まだ(上映前で)ご覧になっていないのでネタバレはできませんが、カエシリウスは世界をより良い場所にしたい、平和をもたらし飢餓がない世界にしたいと思っているキャラクターです。しかしその手段がちょっと問題がありまして。

MC:皆さんこれから映画をご覧になるということで、今の説明を頭に映画を楽しんでいただきたいと思います。ところでマッツさんといえば、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』では“デス・スター”を設計したゲイレン・アーソを演じられておりまして、この『ドクター・ストレンジ』と合わせて日本の冬の2大作品に登場されているということで、いかがですか? 素晴らしい作品に立て続けに出演された感想をお聞かせください。

マッツ:“デス・スター”に関しては「僕のせいなのか」とちょっと罪悪感にさいなまれるところはあるんですが、誰かの手によって作られなければいけなかったものでもあると思いますし、子供の時は自分がまさか役者になるとは思ったことはなかったんです。マーベルと「スター・ウォーズ」が大好きな子供でした。僕はデンマーク人でアメリカ人ではないですから、この2つの大作シリーズに自分が出演しているということが、とてもシュールに感じられます。でもこういうチャンスを与えていただいたことをすごく感謝していますし、一生忘れることはないと思います。

MC:ファンの皆さんもこんな大作に立て続けに出演しているのは嬉しいですよね。ファンの皆さんも大喜びです。さぁところで本日は事前にファンの皆さんからSNSで、そして今、会場にいらっしゃっている皆さんから、マッツさんに聞きたいアレコレを募集しておりまして、ここから質問コーナーに入りたいと思いますが、答えていただけますか?

マッツ:ハイ
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(キャー!!!!!!)

MC:質問コーナーの説明をさせていただきたいのですが、本日ご来場いただいた皆さんは、劇場の入り口で事前にマッツさんに質問したいこと、おひとり1問ずつ応募していただきました。皆さん書いていただけましたか?

マッツ:全部をお答えするとかなり時間がかかりますね。

MC:そうなんです。ちょっとそこから選ばせていただくことになるんですけれども、皆さんに書いていただいた質問がこちらの応募BOXに入っております。この中から後ほどマッツさんに1枚ずつ引いていただきまして、選ばれた座席番号の方にスタッフがマイクをお持ちします。なので直接、マッツさんに質問をしてください。また、選ばれた方にはマッツさんのサイン入り作品グッズも当たりますので、皆さん自分の質問が選ばれるように今から祈っていてください。そして、事前に公式のSNSで“教えてマッツ”と題して質問を募集していたんですが、まずはそちらの方からいくつか私の方から質問をさせていただきたいと思います。

(マッツツが待ちきれず箱から紙を1枚引く)

マッツさんはもう選ばれてしまったかなという感じがしますが、ちょっと待っていただいて大丈夫ですか(笑)?

ではまずSNSの方から。「どうしてそんなにかっこいいんですか? 世界中の人々を魅了するつもりですか!?」さぁマッツさんお答えください!

マッツ:お刺身とお味噌汁が、僕の秘密です!

MC:それが魅力的にする秘訣と。

マッツ:ですからルックス部門では日本の方、大丈夫だと思います。皆さんも食べてらっしゃるものだから。

MC:皆さんもたくさん食べてください。さぁ続いていきますよ。「プライベートで素敵にジャージを着こなしていらっしゃいますが、私はどうもジャージが似合いません。かっこよく着こなすポイント、ジャージ選びでこだわっているポイントなどありましたらアドバイスください」という。今日はジャケットを着用ですが。

マッツ:ジャージの場合はただ着るんではダメなんです。それを着てワークアウトをしなければいけません。それがポイントです。

MC:だそうです、皆さん。是非トライしてみてください。ではもうひとつSNSの方から「『ドクター・ストレンジ』の撮影でベネディクト・カンバーバッチさんとの何か面白いエピソードはありますか?」これはちょっと皆さんも気になるんじゃないかと思いますが。

マッツ:いっぱいあリますが、ベネディクトはちょうど撮影中、息子さんが生まれたばかりでした。2カ月のときに現場にお子さんを連れていらっしゃったんですが、その時点でもう僕たちはその赤ちゃんのことをよーく知っていました。なぜかというとメイク用のトレーラーにキャストが皆いるんですが、彼が朝夕2時間赤ちゃんとスカイプをしていたからんです。なので赤ちゃんが現場にやって来たときに、本当に知っている赤ちゃんのように「こんにちは!」って声を掛けたんだけど、赤ちゃんの方にしてみればこの人誰だろうって感じでした。

MC:微笑ましいエピソードありがとうございました。さぁそれでは、ここからは本日ご来場いただいた皆さんが書いてくれた質問を、すでにひとつ選んでいらっしゃるので、マッツさんお読みになりますか?

マッツ:ケイ、ニジュウサン。

MC:K列23の方、ちょっと立っていただけますでしょうか。今スタッフがマイクをお持ちしますんで。

Qこんにちは。

マッツ:コンニチハ。

Q:ちょっと信じられないんですけど、、、マッツさんに質問したいと思います。初めて『ドクター・ストレンジ』のマッツさんの目元のメイクを見たときに、正直ちょっとドン引いてしまってギョッとしたんですけど、マッツさん自身はご自身のメイクを見てどんな感想を抱かれましたか?

マッツ:最初のリアクションは「毎朝3時間メイクか…」でも例えば朝4時とかに現場に入ったときにメイクをしている間目を閉じて、瞑想じゃないですけれども、その日やることを考える時間をつくることができたので、かえって良かったです。これから観ていただきますが、僕らはかなり効いているメイクだと思うんですね。そして僕らが費やした時間も価値があったと思っていますので、皆さんにそう思っていただけると嬉しいです。

MC:はい、ありがとうございます。では続いて選んでください。

マッツ:もっと読みやすい番号がいいな。。オー、、テン、、ジュウバン。

MC:O列の10番の方。どちらでしょうか。立っていただいてよろしいでしょうか。それでは質問をよろしいでしょうか。

Q:こんにちは!

マッツ:コンニチハ!

Q:日常でもしひとつだけ魔術が使えるとしたら何がいいですか?

マッツ:まさにこれが『ドクター・ストレンジ』でもあるんですよね。自分たちが通常ではコントロールできない人生の部分をコントロールできる力、いちばん大きいのは“生と死”ということにかかわる部分だと思うんですが、それは外して、飛ぶっていうのはやっぱりすごくクールだと思うんで、それに力を使いたいと思います。

MC:はい、ありがとうございました。続いてが最後になります。もう1枚最後、お選びください。

マッツ:オーレツ、ジュウイチバン。(通訳さんが“隣の方のような気がしますね”)

MC:はい、O列11番。(先ほどの方の)お友達ですかね。

マッツ:もしかしたらお友達ですかね?

MC:それでは質問をお願いします。

Q:こんにちは、映画と関係ない質問なんですが、休日は何をしているときがいちばん楽しいですか?

マッツ:もう今はブルース・リーのまねをして走り回ったりはしないんですが、それもすごく楽しかったですけど、スポーツがすごく好きでテニス、自転車、バスケ、球技全般なんでも大好きなのですることが多いです。自分がしていないときは観戦しています。ごめんなさい、ちょっとつまらなかったかもしれないです(笑)。それが僕のオフの過ごし方です。

MC:ありがとうございます。ほかの皆さんのたくさん質問を書いていただきましてありがとうございました。ここからは先ほどお客様にお伝えしたように、皆さんとマッツさんの舞台挨拶の模様を写真撮影いただけます。ここから撮影時間を設けたいと思います。皆さまのスマートフォンでお願いします。

(マッツー!!)
という声にこたえてマッツは、客席の通路を移動してサービス!

MC:マッツさんもですね、今日の記念に皆さんを背景にセルフィを撮られるということで、皆さん、マッツさんと一緒に映り込むチャンスです。皆さん笑顔で!

マッツ:スポーツじゃないからあまり得意じゃないんですが頑張ります。ワン・ツー・スリー イェ~!イエス!
もう1枚お願いしていいですか? ワン・ツー・スリー!
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MC:さぁこれで撮影タイムの方は終了させていただきます。皆様カメラをバッグにおしまいください。ご協力お願いします。さぁということでですね、今回のマッツさんの来日してマーベルファンの皆さんと一緒にお祝いしたいということで、豪華なゲストの方々が急遽駆け付けてくださいました。それではご登場いただきましょう。本作に日本語版にて主人公ストレンジを魔術の世界に導くエンシェント・ワン役を担当されました樋口可南子さん、そしてマッツ・ミケルセンさん演じる闇の魔術師カエシリウス役を担当されました井上和彦さんです。盛大な拍手でお迎えください!

(エッ!! ワーーーーーーッ!!)

MC:ようこそお越しくださいました。それでは樋口さんマッツさんに花束をお渡しください。樋口さんと井上さんからも本日ご来場の皆さんとマッツさんにご挨拶をお願いしたいと思います。まず、樋口さん、ご挨拶お願いできますでしょうか。

樋口:こんにちは! 初日に来ていただいて本当にありがとうございます。今日は皆さんと同じ気持ちで、もうマッツさんに会いたくて! もういきなり写真撮りました(笑)! 井上さんもね?

マッツ:今一緒に撮りましょう!
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(いかにもうらやましそうにしている井上に気づいて)マッツ:井上さんも一緒にお願いしたいです。
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樋口:嬉しい~! 今日はこうやってこちらから拝見しますと女性の方が多いので、マーベルファンって女性の方がこんなに多かったんですかってビックリしました。私はこの年で初めて吹き替えをやらせていただいて、本当にこんなに難しいものだと思いませんでした。ただエンシェント・ワンという女の人から見ても本当にかっこいい、私は一目ぼれのような感じで台本も読まず予告編を拝見したときに、この役をやりたいと飛び込んだ状態です。すごく苦労しましたけど、今本当にまさか、マッツさんの隣に私がいれるなんて信じられない。さっきも井上さんにもう本当に吹き替え版の井上さん、マッツさんと同化して、もうどっちがどっちかわからないくらい(笑)。本当に私“1年生”なんで、こんなにプロの方の技術が素晴らしいと本当に初めて思いました。今日はも2人の私の憧れの方にお会いできて幸せです。字幕のあとは吹替版をぜひご覧ください! 今日はありがとうございます!

MC:ありがとうございます。続いて井上さんお願いいたします。
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井上:はい、皆さんこんにちは! 井上和彦です。やっとマッツさんとお会いすることができて、本当に嬉しいです。3年以上マッツさんの声をやり続けてきたんですけど、頭の中では“私、マッツわ”っていうのがずーっと回ってました(笑)。そのぐらい嬉しいです。今回のカエシリウス役も身のこなしがめちゃくちゃかっこよくて、どうしようって思ったんですけど、身のこなしが激しいところはあんまり声を出していないんですよね。なのでその辺はよくじっと見てタイミング外さないようにやらせていただきました。もう皆さんご覧になった? これからですか? 日本語版もぜひ、頑張ってやりましたので、よろしくお願いします。

MC:今、井上さんのお話にもありましたけれど、樋口さんも同じだと思うんですが、お2人はマッツさんが演じられたカエシリウスをご覧になりながら日本語の吹替をされたと思うんですが、改めて、実際にお会いしてみて俳優としてのマッツさん、いかがですか樋口さん。

樋口:これからご覧になってくださるとわかるんですけど、もう敵役といいますかメイクされてギラギラしたかっこいい敵役をやられていて、今日はたぶんギラギラってしてる方なんだろうなと、どうしよう!と思って奇譚ですけれど、最初にお目に掛かったときにもうとってもナチュラルというかにこやかで、もうね、優しいんですよ!! なんかこのギャップがたまらないというか、いろんな顔をたぶん役柄でやられてるんですけど、ご本人は本当にナチュラル…(と言いつつマッツに触れる)触っちゃいましたけど(笑)。

(樋口に触れられて妙におどけたリアクションを取るマッツ)
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樋口:こんなにフレンドリーでこんなに話しやすくてこんなに横にいてホッとできる方だとは思いませんでした(笑)。ますますファンになりました。

MC:ありがとうございます。そして先ほど“私、マッツわ”とおっしゃっていた井上さん、ずっと会いと思ってやっと今日お会いになってどうですか?

井上:そうですね、もっと近寄り難い人なのかなっていう思いがあったんですけれども、こんな言い方したらすごく失礼かもしれないですけど、その辺にいる優しいお兄さんみたいな感じで、すごくフレンドリーというか、すごく取っつきやすい感じでそのマッツさんが演じるとあんなに怖くなるっていうそのギャップがすごいと思いました。

MC:マッツさんにも伺ってみたいと思いますが、吹き替えを担当されているお2人と今日お会いになったわけですが、いかがですか?

マッツ:エンシェント・ワンについては、“エンシェント”というのは“古(いにしえ)の”という意味があるので、ものすごく年を取っているキャラクターなんですが、全然そうは樋口さん見えません。大変お美しくて。僕の出身のデンマークも吹替版に慣れている国です。声優さんが声をあてられるのは本当にひとつの芸術ですよね。僕も吹替版をたくさん観ていますけどそのたびにそう感じます。特に役者だけしている私たちにとってさっき樋口さんもおっしゃられたように、とても難しいんです。もちろん映像に合わせなければいけないんだけれど、同時にそれを自分のものにしなければいけない。僕も一度声優をしたことがあるんですが、非常に大変でした。本当に難しく、素晴らしいひとつの芸術なのでここにいらっしゃる井上さんと、初挑戦の樋口さんに皆さんで拍手を贈っていただければと思います。
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マッツ:お2人ともとても素敵だし、僕の声を日本であててくださっている方が、こんなにハンサムでとても嬉しいです。

2017年1月27日 TOHOシネマズ六本木 スクリーン2

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『ドクター・ストレンジ』
2017年1月27日公開
監督:スコット・デリクソン 出演:ベネディクト・カンバーバッチ ティルダ・スウィントン レイチェル・マクアダムス