【全起こし】『ジェイソン・ボーン』のヒロイン“アリシアちゃん”が初来日!

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左から:たかし(トレンディエンジェル)、アリシア・ヴィキャンデル、斎藤司(トレンディエンジェル)

MC:皆さんお待たせいたしました。今朝は雨も降っていましたが、今は天気になりまして、アリシア・ヴィキャンデル初来日記念にふさわしい日になったような気がします。本日は10月7日公開の『ジェイソン・ボーン』のアリシア・ヴィキャンデル初来日会見にご来場いただきましてありがとうございます。一般のお客様もいらっしゃっています。今日はどうぞ楽しんでください。

「ジェイソン・ボーン」シリーズお好きな方もたくさんいらっしゃると思いますが、その最新作で、8月にマット・デイモンが来日しました。そして、なんと引き続き今回はアリシア・ヴィキャンデル来日ということで、彼女は今、最も注目、旬の女優さんです。皆さんもご存知だと思いますが、今年のアカデミー賞助演女優賞に輝いたヴィキャンデルさんが、プライベートも含めて初来日となりました。すごく日本に憧れていたそうです。今日は楽しい思い出にできたらと思っておりますので、一緒に皆さんも盛り上げていただけたら嬉しいです。

この『ジェイソン・ボーン』は2002年に誕生したシリーズの最新作になりまして、7月29日(金)に全米公開されました。オープニングの興行収入が5922万ドルをたたき出し、週末興行ランキングNo.1を記録しています。本作の日本公開間近にヴィキャンデルさんの来日になりました。それでは、まずは特別MCの方のご登場となります。拍手でお迎えください。

(トレンディエンジェルの2人が登場)

たかし:本日MCをさせていただきますトレンディエンジェルです。お願いしまーす!

斎藤:よろしくお願いしますぅー! たくさんのお運びありがとうございます。

たかし:言葉もなんか丁寧になってますね。

斎藤:やっぱり八芳園ということで、ハイ。たくさんのお運び、ありがとうございます。

たかし:今日はね、なかなか着ない紋付き袴で緊張しますよね。

斎藤:そうですね、やっぱ緊張します。なんで沖縄の成人は緊張しないのかっていう。

たかし:荒れる成人式ですね。着てますけど。今日はですね、なんと僕たちのコンビ名と同じくね、世界で今、最もトレンディでまるでエンジェルのような方が来日してくれてるということで、誰かわかりますか?

斎藤:外国の方ですよね?

たかし:そうですよ。

斎藤:ドナルド・トランプですか?

たかし:違いますよ! あれは悪魔ですから。

斎藤:なるほど。

たかし:実はですね、今年のアカデミー賞助演女優賞を獲得したアリシア・ヴィキャンデルさんが来てるんですよ。

斎藤:先ほどね、後ろでご挨拶させていただきましたが、本当に天使かと思いまして、透明感がすごすぎて逆に透明で見えなかったぐらい。

たかし:あ、スケルトンで!

斎藤:それくらいお綺麗な方でした。

たかし:それくらい綺麗な方ですからね。

斎藤:ちゃんとした目を持っている方でないと捉えられない、心の清い方でないと捉えられない。

たかし:そうですね、心眼じゃないとね。

斎藤:いねぇんじゃねぇかって人は見えてないんで。

たかし:筋斗雲乗れない人みたいな(笑)。

斎藤:そう、ちょっとしゃべり過ぎました。

たかし:あぁ。。初来日ということなんで、MCとして今日ね、ちゃんと仕切れるかどうかっていうのが、できますか?

斎藤:できますよ、お前誰だと思ってるんだ、バカ。斎藤さんだぞ。ありがとうございます。

たかし:拍手をください。

(場内拍手)

斎藤:大丈夫です。すみません、ありがとうございます。後援会じゃないんで、一応お笑いやらせてもうてます。

たかし:それでは早速、お呼びいたしましょう! アリシア・ヴィキャンデルさんです、どうぞ!

斎藤:オゥ アリシア! ソービューティホー! ジャパニーズ・ファンが手を振ってくれてますけど。

アリシア:フラッシュでよく見えないです(笑)。

斎藤:確かに尋常じゃないフラッシュです。

たかし:すごいフラッシュ、さっきまでなかったんですけどね。

斎藤:そうですね。フラッシュも腕振りもなかったですね。

たかし:アリシアさん、ようこそお越しくださいました。

アリシア:Thank you so much!

たかし:ひと言ご挨拶いただけますか、日本語で。

アリシア:ミナサン、コンニチハ。アリシアさんです。

斎藤&たかし:アーーーーーッ!!!!!!

たかし:まさかの!

斎藤:マイ ギャグ! センキュー!

たかし:“斎藤さん”世界に広まってるんですね。

斎藤:ジャパニーズ トレンディ ギャグ。

アリシア:日本語はとても美しい言語ですから、今度来るときはもっと覚えてきたいと思います。

斎藤:ありがとうございます。

たかし:斎藤さんどうですか?

斎藤:本当に服装も艶やかでね、素敵という言葉以外思いつかないです。

たかし:斎藤さん(笑)緊張してますね。

アリシア:いいですよ、正直におっしゃって。

斎藤:あ、正直に、正直に言います。本当にすごい好きです。

たかし:口説いてんじゃないですよ! 斎藤さん。
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斎藤:笑顔がキュートでね。

アリシア:お2人のスマイルも!

斎藤:よく言われます。

たかし:いや言われるじゃない! アリシアさん、初来日ということで、感想とかありますか?

アリシア:実は来てからまだ2日間くらいしか経っていないんですけれど、私を知っている人はみんな知っていることですが、小さい時から日本に憧れて一番行きたい国だったんですね。父とともに村上春樹さんの本を10代の時に読んでいて、2人で一緒に行こうねって約束していたんですが、残念ながら父が来れていなくて可哀想なんですけど、初めて来られてとても幸せです。

斎藤:あーそう言ってもらえて良かったです。僕も迎えられて幸せです。Happy!

アリシア:アリガトウ。

斎藤:村上春樹さんとか読まれてたんですね。

アリシア:村上さんの作品は6冊くらい読んだことがあって、西洋人として日本の文化とか歴史とか惹かれる気持ちが強くて。

斎藤:あ、「ノルウェイの森」とかね、ありますもんね。

アリシア:「海辺のカフカ」も。

たかし:あ、僕読んだことありますわ。上下巻のやつね。

アリシア:Yes!

斎藤:たかしが本読んでるのが意外だわ。

たかし:実はね。

斎藤:あ、全部(通訳さんが)訳してくれるんですね。

たかし:聞くところによりますと、アリシアさんは“ボーン”シリーズのファンだったということで、出演オファーが来たときはどういう気持ちだったんですか?

アリシア:そうなんです、大ファンだったんです。キャスティングが決まる前に監督とお会いしてお話をすることができたんですけど、いちばんワクワクしていたのは、いちファンとして、マット・デイモンとポール・グリーングラス監督が再タッグを組んで、また“ボーン”をつくるということだったんです。実はロンドンに移り住んだときに女性の同居人たちと3部作を日曜日によく観ていて、何度も観ていた大ファンのシリーズだったし、何が好きかっていうとスパイというジャンルにフレッシュで新しいものを持ち込んだというふうに感じるんです。また、私たちが生きているこの時代、同時代性をすごく感じさせてくれるのも魅力で、それだけファンだったので撮影現場に足を踏み入れたときはシュールな気持ちさえしました。

斎藤:たしかに今作もシリアとかに入っていってたりしますよね。

アリシア:まさにその通りで、そういうところがシリーズの魅力で、旧3部作はブッシュ政権の時代を感じさせるような作品だったんですが、(前作の)『ボーン・アルティメイタム』が終わってからの12年間、世界は激しく変わりました。いちばん大きいのはテクノロジーの進歩だと思うんですね。今の我々の日常生活、社会、戦争までもがテクノロジーが大きな力を持ってしまっている時代になっていて、実は私が今回演じているキャラクターもその変化のシンボルでもあると考えています。今作のいちばん大きなテーマはおそらく“プライバシーVS治安”ということなのかなと思います。

たかし:(通訳者に対して)いや、よくこの長文を通訳できましたね。

斎藤:お仕事ですからね。

たかし:すごいですよ。

アリシア:She is amazing!

斎藤:シンプルに記憶が僕、無理です。
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たかし:斎藤さん、では何か聞きたいことがあれば。

斎藤:映画観ていちばん目に入ってきたのがトミー・リー・ジョーンズさん、CIA長官のね。トミーが日本のCMで愉快なキャラクターを演じていまして、日本人には馴染みのある方なんですけど、この2日間でトミーの広告など見たりしました?

アリシア:残念ながらトミーの広告は見られていないんです。ただ、昨日取材を受けているときにその話が出まして、記憶が間違いなければエイリアンを演じていると聞きました。『MIB』が関係しているのかなとちょっと思っていたのですが、トミーはレジェンドですし、敬愛してきた役者さんでもありますので共演できることは大変光栄でした。ただやはり大柄だしストイックな感じがするし、ちょっと怖いのかなと最初は思っていましたが、撮影2日目くらいのときに、iPadを携えて私のところにやって来て「ちょっとアリシア、見せたいものがある」とおっしゃったんです。なんだろうと思ったら「昨日こんなポニーが生まれたんだよ」と写真を見せてくださいまして、それで一気に打ち解けて30分くらい馬の話をして、それからは非常に仲良く撮影を進めることができました。(と、ひと通り話してから 今回は訳せるかなとニヤリ)

斎藤:へー馬の話も対応されて。「徹子の部屋」みたいですね。何でも対応できてスゴイですね。馬の話で30分は私、無理ですね。

アリシア:おかげさまで馬に関してはすべてトミーから教わりました。「徹子の部屋」にもし呼ばれることがあれば是非、馬の話をしたいと思います。

たかし:徹子さんができないですよ(笑)。ありがとうございます。それでは今日集まっていただいた記者の方から質問タイムにいきたいと思います。僕たちはちょっと準備がありますので、戻ってくるまでMCをバトンタッチしたいと思いますので、よろしいですか。

MC:かしこまりました。ではトレンディエンジェルのお2人でした!

斎藤:また戻ってきますんで。

MC:そして改めましてアリシア・ヴィキャンデルさんです! 今日はたくさん記者の方とファンの方が来てますので、記者の方から本作に関する質問を受け付けたいと思います。

Q:『ジェイソン・ボーン』のマット・デイモンは、アクションスターとしてトップにいると思いますが、アリシアさんは今度「トゥームレイダー」シリーズの新作に出演されますよね。マット・デイモンからこんなことを受け継げると思ったことがあったら教えてください。

アリシア:マットから言葉としてアドバイスをもらったわけではないですが、世界的にも一線級の役者さんから得られるものは、目の前で見られる彼らの仕事ぶりなんです。そこからインスピレーションを受け、取り入れるものを見つけることができます。マットの場合は本当に地に足が着いていて、自分の仕事を心から愛して情熱を持っている人なんです。アクション映画ということでは、どれくらい準備に努力をしなければいけないのか、そういう心構えみたいなものは彼を見ているだけで感じました。彼は今回の『ジェイソン・ボーン』では、監督から1年前に電話が掛かってきて、そして製作が決まってすぐにジムに行かなければいけなかった。そのくらいの準備をしないといけないんです。でもそういう準備も喜びがあると思っています。私自身のことで言えば、ちょうど1本終わったところで少しずつトレーニングを始めていたんですけど、これから本格的に体づくりをしていく予定で、初めてムエタイやキックボクシングも練習に取り入れていく予定なんですが、バレエをやっていた経験が、それを助けてくれたらいいなと思っています。ですからマットから受けたいちばんのアドバイスは、彼が本当に勤勉で仕事にすべてをぶつける、その姿勢かもしれません。

Q:今回のヘザーは野心的なCIAエージェントでしたが、ご自身と重なる点や共感する点はありましたか?

アリシア:確かにヘザーは野心的だし強さと知性を持った女性ですが、監督と初めて会ったときにCIAでこんなに若くてこのポジションに就くことが実際あるんですか?と聞いてみたんですね。そうしたら実際に若い世代の方がいろいろ活躍していることを知りました。リサーチを兼ねてサイバー企業を訪問する機会がありましたが、Googleに行ったらその部門で働いている方は全員が30歳以下で、しかも博士号を複数持っている方がザラにいらっしゃったんです。

そういう意味でヘザーへもリスペクトを感じたんですが、同時にちょっとミステリアスな女性でもあり、彼女がどんな計画を立てているのか、また倫理観がどんなものなのか、というのが捉えがたいところがあります。自分の場合は野心というより向上心を持っていたいと思いますが、逆にヘザーと違うのは彼女は一匹狼であるところ、周りの世界から自分を守るために高いシールドを張っているようなところがあるのかなと思いますし。あまり微笑んだりすることもありません。私はヘザーよりももう少しユーモアを持って、いろんなことを場合によっては軽く受け止められるような生き方をしたいです。

Q:日本文化にとても興味をお持ちだということで、今回、日本庭園の美しい八芳園での会見になりましたが、ご感想をお聞かせください。

アリシア:日本庭園の写真や日本庭園からインスピレーションを受けた庭園を世界中で目にしたことはありますが、そこまで世界の方が魅力的に思うのは、シンプルな、ミニマムな、そして美しいところではないかなと思います。日本庭園にはスピリチュアルなものも感じていますので、初めて来日できて本物の日本庭園にこうやっていられることは大変光栄です。通常の映画のプロモーションですと見るものはホテルの部屋ばかりですが、今回はこういう素敵な会見を開いていただいて人生でいちばん美しい記者会見です。ありがとうございます。私にとっては贈り物のようなイベントとなっています。

MC:アリシアさんの今日のこのドレスもこちらの会場に合わせたと伺っていますが。

アリシア:ERDEMのドレスなんですが、日本庭園で会見があるということを聞きまして、日本庭園を少しでも思い起こさせるようなドレスということで選んでみました。

MC:すごく似合っていますよね?

(場内拍手)

Q:今作は世界中いろんなところでロケされていると思いますが、いちばん気に入ったロケ地を理由やエピソードと一緒に教えてください。また、初来日ということで、もし日本で“ボーン”シリーズを撮影するとしたらどういう場所でどういうロケをしてみたいか思いついたら教えてください。

アリシア:私が行くことができたロケーションはロンドン、ワシントンD.C.とラスベガスになります。脚本を読んだときにクライマックスがラスベガスで、撮影が6週間くらいかかると知ったときに、ちょっと死んじゃうかもって思ってしまいました。行ったことのある人ならご存知だと思いますし、私も個人的に2日間ほど行ったことはあったんですが、有名なストリップ大通りを見て、いろんなショーをやっていますのでそういったものを見て、少し夜更かしして帰るというのが大体のコースなので、6週間もいられるかなーと思ってしまったのですが、実際に行ってみますと興味深い場所でした。今ここにいることもそうですが、通常ならあまり行くことができないような場所に行く機会をもらえるということでラスベガスもそうですが、レッドロックにハイキングに行ったり、グランドキャニオンにも行きまして、初めて目にするような自然と触れ合うこともできました。

もし日本で撮影するとしたら、東京もそうですが、すばらしいと聞く京都、あと北の方の街にも興味があります。スキーが好きで、いいスキー場があると聞いているのでそういった山での撮影とか、温泉も行きたいですし、旅館も行きたいですし、、、考えてみたら相当たくさんのシーンを撮らないといけないかもしれませんね。

Q:アリシアさんは日本でも人気が高く、愛情を込めて“アリシアちゃん”と呼ばれています。海外の俳優さんでちゃんづけで呼ばれることは珍しいと思いますが、そういうふうに日本で愛されていることをどう思われますか?

アリシア:そう呼ばれていることは知らなかったですが、今聞いてすごく光栄ですし嬉しいです。と言いながら顔が赤らんできちゃいました。

MC:ちなみにファンの方、手を上げていただけますか? 女性の方もすごく多いんですよ。

アリシア:本当にありがとうございます。初めて来た国で、今まで私の作品を観てくださった方とこうしてお会いできるのは、本当に特別なことです。私自信も映画が大好きです。物語を綴ることにすごく熱い思いを持っていて、だからこそより多くの方に観ていただきたいという気持ちがあります。ですので、こうして来ていただいたことに心の底からお礼を申し上げたいです。

MC:ファンの方はご存知だと思いますが、アリシアさん10月3日がお誕生日なんですよね? おめでとうございます。今日はトレンディエンジェルさんがアリシアさんにプレゼントを用意しているということで、ではお2人お願いします。

斎藤:♪はっぴばーすでい とぅーゆー はっぴばーすでい とぅーゆー はっぴばーすでー アリシア・ヴィキャンデル! はっぴばーすでーーーーとぅーゆーーーーー。ジャパニーズ アンブレラ! プレゼント フォー ユー!
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アリシア:歌もありがとうございました。(この傘と)同じくらいすてきでしたよ。

斎藤:アイム ジャパニーズ シンガー。

たかし:実はですね、この傘の色、

斎藤:10月生まれということで、誕生花のもみじの柄の物を贈らせていただきます。

アリシア:ありがとうございます。紅葉がすごく美しい国だと聞いているので今度は是非秋に来たいと思いますし、それまではこれを見るようにします。

斎藤:台風の日にはささないでください。

たかし: 壊れちゃいます。

アリシア:大丈夫でしょ!

斎藤:ジャパニーズ テクノロジー! Yeah!

MC:トレンディエンジェルのお2人、アリシアさんがすごく喜んでくれてますけど。

斎藤:女性を喜ばせるのが私の仕事なので、アリシアにも通じて自信が付きました。ありがとう。

たかし:これで相合傘したいですよね。

斎藤:非常にキュートですね、笑顔が。マイ ネーム イズ マット・デイモン。

アリシア:あの後ろの写真も斎藤さんですか? かっこよく見えますね。

斎藤:ドゥ ユー ライク ショートヘア? ホワット ドゥー ユー シンク ショートヘア?

アリシア:後ろの写真よりもリアルの方がイケテル感じがします。

斎藤:サンキュー ジャパニーズ 社交辞令。

アリシア:いえ、私の優しさです(笑)。

斎藤:(薄毛をつまみながら)一本取られたよ!

2016年9月29日 八芳園 白鳳館

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退場時に少しよろけてしまったアリシアは、「今回スタントをお見せできなかったので、今披露しました!」とユーモアたっぷり。