『エヴォリューション』早く終わってくれ!と願うほど恐ろしい81分

外の世界に興味を抱く思春期の少女たちを主人公にした『エコール』のルシール・アザリロヴィック監督が、少年と女性しかいない島を舞台に禁断の世界を描いた『エヴォリューション』。説明しすぎない本作は、海外で「デヴィッド・クローネンバーグやデヴィッド・リンチの初期作品を思わせる」と言う評価も。難解で片付けられない“何か”が本作にはあるようだ。

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島に住む〝少年と女性だけ〟の生活を追った物語。自然の美しさとは反面、生活風景の不穏さ異質さがピリピリ伝わってくる、独特の表現がある内容。比較的難解で、感じる物語。様々な事情を事細かに読み取ろうとなる面白さがある。

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得体の知れない不気味さと、不可解だけど何処か美しい悪夢を描く物語にどっぷりとのめり込むその時間はあっと言う間。そして観終わった後の余韻が何故か不思議と心地良くて、クセになりそうなたまらなさがあるこの作品がとても面白かった。

+B612 (Ver. 0) — 2016/11/26

昨日はルシール・アザロリヴィクの『エヴォリューション』初日。前作『エコール』に心奪われてからもう十年か…恐ろしさとおぞましさと美しさのキリキリするような三つ巴で、体の節々がズキズキするような感覚。こんな風に好きな世界を時間をかけ結晶させ世に出すなんて、やっぱりこの人ぶっ飛んでる。

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80分と聞いてあっという間に終わるのは寂しいと思ったけど見始めると早く終わってくれと願うばかりの恐ろしい作品だった。少年と大人の女性しかいない島で彼らに施される謎の医療行為。性と生を搾取され悪夢を孕んでいく少年たち。無機質で生々しい悪趣味なフォークロア

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女性と少年だけが住む孤島で繰り広げられる悪夢のような日常。美しい映像と胸が悪くなるようなストーリーにめまいを覚える。彼女、彼らの生活が絵空事のようで具体的な背景が全く見えないのも恐怖を煽る。怖い。本当に怖い物語。

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『エヴォリューション』
2016年11月26日公開
監督:ルシール・アザリロヴィック 出演:マックス・ブレバン ロクサーヌ・デュラン ジュリー=マリー・パルマンティエ