『王様のためのホログラム』癒されるおじさんのためのファンタジー

ピュリッツァー賞作家デイヴ・エガーズの同名小説を、トム・ティクヴァ監督、トム・ハンクス製作&主演で映画化したヒューマンドラマ。エリート街道から転落した男の再出発を描く本作。仕事に疲れたおじさん、カメオ出演しているベン。ウィショーのファンに響いているようだ。

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境遇は異なれど、異文化の極北であるサウジアラビアに派遣され、仕事や家庭の重圧から酒が進み、パニック症候群に陥るトム・ハンクスの気持ちが痛いほど解るおじさんにはある意味胸癒されるおじさんのためのファンタジー。

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ホログラムが主役じゃなくて、中年のおっさんが人生の出口を見つけた映画。サウジアラビアを舞台にどんちゃん騒ぎして人生を春秋したりと楽しそうなトム。昔も今も中国に負けるあたりが今のアメリカっぽくて好き。

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面白かった。トム・ハンクス以外は考えられないぐらい、トム・ハンクスのための役みたいだった。毎日のシャワー・歯磨きをテンポよく繋いでるシーンが好き。あとユセフの軽さと明るさがとても良かった。

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「王様のためのホログラム」は大作のトムハンクスを期待すると肩透かしくらうけど、ミニシアター系のくたびれたおっさんが再生するのを温かい目で見守る話なので、私はわりと好印象でした。ウィショーくんゲスト的にちらっと♪

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面白かった!未完成都市と海、ラクダがゴロ寝し羊は群れて狼は眠らない砂漠で、異文化交流を通じて新しい生き方を見つける、ちょっと浮遊感あるオトナの人生再出発モノ。トム・ハンクスが異国の地で体験する不条理な待遇がカフカまたは諸星大二郎の『城』みたいなおかしみだ

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『王様のためのホログラム』
2017年2月10日公開
監督:トム・ティクヴァ 出演:トム・ハンクス アレクサンダー・ブラック サリタ・チョウドリー シセ・バベット・クヌッセン ベン・ウィショー