現実と幻想の狭間に生まれた、記憶をめぐるSFラブストーリー『消せない記憶』3月公開

函館港イルミナシオン映画祭受賞シナリオ「記憶代理人」を園田新監督が兵頭功海、桃果共演で映画化する記憶を巡るSFラブストーリー『消せない記憶』が、3月31日より公開されることが決定した。併せて特報映像、ポスタービジュアル、場面写真がお披露目となり、園田新監督よりコメントが寄せられた。

舞台俳優・西潤一はミュージシャンの神崎優衣と路上パフォーマンスを通じて出会う。お互いの過去や秘密を語り惹かれ合うふたり。順調な表現活動も束の間、しばらくして西は自らの記憶力が低下していることに気が付く。そしてあるすれ違いをきっかけに、西は優衣の前から姿を消す。優衣は彼の行方を求め続けていくなかで、西のことを知るという“記憶代理人”が現れる。

2009年函館港イルミナシオン映画祭受賞シナリオ「記憶代理人」を原作に、多くのファンや制作陣が劇場公開を待望してきた『消せない記憶』。多岐の取材から“記憶力の低下”をめぐる切実な葛藤と向き合うとともに、創造性豊かな脚本が日々見失いがちな大切な人との時間を観客の胸に呼び醒ます。

脚本・監督は、『Wiz/Out』がスマッシュヒットを記録、『リバースダイアリー』が国内外で高い評価を得た園田新。主人公の西潤一役を演じるのは、「NEW CINEMA PROJECT」俳優部門グランプリ受賞、「騎士竜戦隊リュウソウジャー」などドラマ・映画で近年注目を集める兵頭功海。もう一人の主人公・神崎優衣役を演じるのは、若手俳優の登竜門とも呼ばれるシリーズ実写化映画の第8弾『人狼ゲーム デスゲームの運営人』でヒロイン役をつとめた桃果。人生の不意の悲しみや喜びに寄り添うように、胸の中にうずく感情をリアルに瑞々しいタッチで描き出す。そして、劇中歌および劇伴音楽をロックバンド・Lucid And The Flowersの中里正幸が書き下ろす。

特報映像では、すれ違う主人公たちと関わる「記憶代理人」の存在が冒頭で明示され、リアルとファンタジーが交ざり合う世界観の一端が映し出される。また、本作の重要な要素の一つである“映像×音楽”、Lucid And The Flowersの中里正幸による書き下ろし楽曲も挿入。本作の世界観がつまった特報となっている。

ポスタービジュアルは、記憶をめぐるSFラブストーリーというテーマと共に、大切な人との思い出の数々を振り返るきっかけがもらえる展開が反映されたデザインに。「特別じゃなくても、何気ない時間が奇跡だって気づいた」というコピーと、並び合う男女の気持ちを表すような色彩豊かな写真。兵頭功海が演じる西潤一は記憶力が低下していく中で何を思うのか。桃果が演じる神崎優衣は姿を消した西にどんな想いを抱いたのか。

本作は撮影前に行われたクラウドファンディングで目標額をはるかに超える430万円以上が集まるなど、映画ファンから多くの注目が集まっている。

■園田新(製作・脚本・監督・編集)コメント
企画から実に15年もの長い年月をかけて、ようやく形にすることができました。コロナ禍での映画制作は困難の連続でしたが、スタッフ、キャスト、クラウドファンドで応援してくださった方々など、沢山の方に支えられて劇場公開まで辿り着くことができました。「特別じゃなくても、何気ない時間が奇跡だって気づいた」という本作のコピーにもあるように、制作期間中に私自身も大切なものを失い、かけがえのないものの存在を強く意識させられました。映像と音楽が様々な感情や記憶を呼び起こし、大切な人との時間をもっと大切に思ってもらえるような作品を目指して作りました。ちょうど桜の季節、新しい出会いと別れ、何かが始まる予感がする時期の公開となります。是非、沢山の方にご覧いただけますと幸いです。

『消せない記憶』
2023年3月31日(金)より、シモキタ – エキマエ – シネマ K2ほか全国順次公開
製作・脚本・監督・編集:園田新
出演:兵頭功海 桃果 山本亜依 八木拓海 山形美智子 志波景介 光徳瞬 白石優愛 篠田諒 みやたに 高川裕也 関幸治 秋田ようこ 田中栄吾 ゆかわたかし 古谷蓮 清水杏樹 江田來花 垣内健吾 佐々木ありさ 丸林孝太郎 元松あかね 西尾茉侑 早川みゆき アンディ本山 岩永達也 田村陸 高尾美有 細川佳央 オカモトジョージ 辻夏樹 髙橋祐美 山下ケイジ 岬ミレホ 三月達也 松木大輔 宇田川宰 鶴田翔
配給:CiNEAST

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