柄本佑 × 石橋静河 × 染谷将太 函館を舞台にした青春映画『きみの鳥はうたえる』場面写真

函館の映画館シネマアイリスの開館20周年を記念して製作され、『海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』『オーバー・フェンス』の原作を手がけた佐藤泰志の同名小説を、柄本佑、石橋静河、染谷将太共演で映画化した『きみの鳥はうたえる』が9月1日より公開となる。このほど、本作の場面写真がお披露目となった。

本作は、『海炭市叙景』(2010)、『そこのみにて光輝く』(2014)、『オーバー・フェンス』(2016)に続く、佐藤泰志の小説の映画化4作目。函館郊外の書店で働く「僕」は、失業中の静雄と小さなアパートで共同生活を送っていた。静雄には離れて暮らす酒飲みの母・直子と、困ると金を無心にいく兄がいるという。ある日、「僕」は同じ書店で働く佐知子とふとしたきっかけで関係をもつ。佐知子は店長の島田とも抜き差しならない関係にあるが、その日から、毎晩のようにアパートへ遊びに来るようになる。夏の間、3人は夜通し酒を飲み、笑い合うが、静雄のもとに母が倒れ入院したという知らせが届く。そして佐知子も島田との関係を清算し、新たな生活を始めようとしていた。

監督は、『Playback』(2012)、『THE COCKPIT』(2015)など意欲的な作品を制作してきた新鋭・三宅唱が務め、舞台を原作の東京から函館へ移し、現代の物語として大胆に翻案した。語り手である「僕」には、『素敵なダイナマイトスキャンダル』の柄本佑。友人・静雄役は、『空海-KU-KAI-美しき王妃の謎』の染谷将太。佐知子役を、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』で数多くの賞を獲得し、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」に出演の石橋静河が演じる。

場面写真には、「僕」(柄本佑)と静雄(染谷将太)、店長の島田との間で揺れる佐知子(石橋静河)のほか、店長の島田を演じる萩原聖人、静雄の母親役の渡辺真起子、また「僕」と佐知子が働く書店員役の足立智充、アイドルから女優に転身して人気急上昇中の山本亜依、さらに本作の音楽を務めたHi’Specと、同じ「SIMI LAB」のメンバーOMSBがクラブシーンでライブ演奏している姿などが収められている。

『きみの鳥はうたえる』
9月1日(土)より新宿武蔵野館、渋谷ユーロスペースほかにて全国公開
8月25日(土)より函館シネマアイリスにて先行公開
監督・脚本:三宅唱
原作:佐藤泰志(『きみの鳥はうたえる』)
音楽:Hi’Spec
出演:柄本佑 石橋静河 染谷将太 足立智充 山本亜依 柴田貴哉 水間ロン OMSB Hi’Spec 渡辺真起子 萩原聖人
配給:コピアポア・フィルム 函館シネマアイリス

【ストーリー】 函館郊外の書店で働く「僕」と一緒に暮らす失業中の静雄、「僕」と同じ書店で働く佐知子が加わり、3人は、夜通し酒を飲み、踊り、笑いあう。だが微妙なバランスのなかで成り立つ彼らの幸福な日々は、いつも終わりの予感と共にあった。

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