『スター・ウォーズ』ダース・ベイダー俳優が死去 マーク・ハミルも追悼「ベイダーを超えた存在」

映画『スター・ウォーズ』シリーズでダース・ベイダー役を演じた俳優のデヴィッド・プラウズが85歳で死去した。これを受け、同シリーズで共演したマーク・ハミルらが追悼のコメントを発信した。

▲デヴィッド・プラウズ
ルーカスフィルムのインスタグラム(lucasfilm)より

198センチの長身を誇るデヴィッドは、ボディビルディングやウエイトリフティングの選手として活躍した後、1977年公開の映画『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』から始まるオリジナル3部作に登場するダース・ベイダー役に抜擢された。

同シリーズでルーク・スカイウォーカー役を演じたマーク・ハミルは、自身のインスタグラムに、「デヴィッド・プラウズが亡くなったと聞いて、とても悲しい。彼は親切な人で、ダース・ベイダーをはるかに超えた存在でした。彼は俳優、夫、父親であり、大英帝国勲章を授与され、3度も英国のウエイトリフティングのチャンピオンに輝き、交通安全の“グリーン・クロス・コード・マン”のアイコンでした。ファンが彼を愛していたように、彼もまたファンを愛していました」と追悼メッセージを投稿した。

▲マーク・ハミルのインスタグラム(hamillhimself)より

▲マーク・ハミルのインスタグラム(hamillhimself)より

▲マーク・ハミルのインスタグラム(hamillhimself)より

『スター・ウォーズ』シリーズを成功に導いたジョージ・ルーカス監督は、同シリーズの公式サイトにてコメントを発表。「デヴィッドはダース・ベイダーに、キャラクターに不可欠な身体性をもたらしました。ベイダーの強く秘められた存在感に合った、堂々とした身体とパフォーマンスで、彼はベイダーを大きなスクリーンに登場させてくれました。デヴィッドは何に対しても気力にあふれ、人々の記憶に残る悲劇的なキャラクターを創り上げるということに貢献しました。彼が安らかに眠れますように」と、デヴィッドの死を悼んだ。

製作会社のルーカスフィルムは、「デヴィッド・プラウズが逝去されたことを受け、ルーカスフィルムは悲しみに暮れています。彼はオリジナルの3部作において、ダース・ベイダーの圧倒的な存在感と身体的パフォーマンスを披露してくれました。彼は長く記憶されるでしょう…」とデヴィッドを称えている。

『スター・ウォーズ』の公式サイトによると、デヴィッドは同シリーズで2つのキャラクター、チューバッカ役とダース・ベイダー役のオーディションを受けた。2008年のインタビューで、デヴィッドはダース・ベイダー役を選んだ理由について、「これまでに観た、良いキャラクターと悪役が登場する映画を振り返ると…僕たちはいつも悪役を覚えていますよね」と明かしている。

英ブリストル出身のデヴィッドは、幼い頃からボディビルディングを始め、1962年から64年まで3年連続で英国のヘビー級ウエイトリフティング選手権大会で優勝を果たした。俳優としては、『時計じかけのオレンジ』(1971)などに出演し、ハマー・フィルムによるホラー『フランケンシュタイン』シリーズでモンスターを演じた。1971年から1990年に英国で行われた交通安全キャンペーンのスーパーヒーロー“グリーン・クロス・コード・マン”として親しまれ、2000年に大英帝国勲章を授与された。