マーク・ハミル「大切な友人」、クリス・プラット「並外れた俳優」交通事故で死去したトリート・ウィリアムズを追悼

『ヘアー』や『ザ・グリード』などで知られる俳優のトリート・ウィリアムズが、6月12日に交通事故によって死去した。71歳だった。訃報を受け、マーク・ハミルら俳優仲間が追悼メッセージをそれぞれのインスタグラムで発信した。

▼マーク・ハミル(左)、トリート・ウィリアムズ(右) マーク・ハミルのインスタグラム(markhamill)より

米メディア「Hollywood Reporter」によると、トリートは6月12日、米バーモント州ドーセット近郊をバイクで走行していたところ、1台の車と事故を起こして重傷を負い、搬送先のニューヨークの医療センターで死亡が確認された。

『スター・ウォーズ』シリーズでルーク・スカイウォーカー役を演じたマーク・ハミルは、1980年公開の『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』にカメオ出演したトリートと撮影セットで並んだ2ショットをシェアし、「トリート・ウィリアムズが亡くなったというとても残念なニュースを聞きました」と投稿。「本当に素晴らしい人でした…才能あふれる俳優でした…とても大切な友人でした。打ちひしがれています」と悲しみをつづった。

2002年から2006年までTVドラマ「エバーウッド 遥かなるコロラド」で共演したクリス・プラットは、同作に出演したジョン・ビーズリーが今年5月に79歳で死去したことも伝え、「『エバーウッド』のキャストとクルーにとっては信じられないほど悲しい時期」とメッセージ。「私たちはまだジョン・ビーズリーの死去にショックを受けていますが、昨日トリート・ウィリアムズもこの世を去りました。2人は並外れた俳優であり、素晴らしい夫で父、友人でした。彼らがいなくなりとても寂しくなります」と、共演者たちとの別れを惜しんだ。

▼ジョン・ビーズリー(左)、トリート・ウィリアムズ(右) クリス・プラットのインスタグラム(prattprattpratt)より

2020年のミュージカル映画『ドリー・パートンのクリスマス・オン・ザ・スクエア』で共演したカントリーミュージック界のスターであるドリー・パートンも哀悼の意を表した。「トリート・ウィリアムズが亡くなったと聞いてとても悲しいです。私はずっとファンで、数年前に『ドリー・パートンのクリスマス・オン・ザ・スクエア』で彼と共演するという素晴らしい機会に恵まれました。こんなにも思いやりがあり、人柄が良く、才能にあふれる人に出会ったことはありません…彼が残した素晴らしい作品の数々をいつまでも忘れません」

▼ドリー・パートンのインスタグラム(dollyparton)より

ドラマ「ホワイトカラー」で共演したマット・ボマーは、「ソーシャルメディアでこのようなことをするのは好きではありませんが、トリート・ウィリアムズは俳優としても人としても貴重な存在だったと伝えたいと思います」と投稿。「彼は共演してから何年経ってもいつも私の様子を気にしてくれた数少ない俳優の一人でした。トリート、あなたは素晴らしい俳優であり、とても素敵な人でした。あなたに会えなくて寂しく思います。あなたと出会えて私はとても恵まれています」と感謝の言葉をつづっている。

▼マット・ボマーのインスタグラム(mattbomer)より

そのほかにも、『ヘアー』で共演したビヴァリー・ダンジェロ、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』で共演したジェームズ・ウッズ、『36時間』で共演したキム・キャトラルら多くのスターがSNSに追悼メッセージを記している。

トリートは1975年に『スキャンダル 美女襲撃現場の秘密』で映画デビューし、ブロードウェイ・ミュージカルを原作とした『ヘアー』(1979)でブレイク。スティーヴン・スピルバーグ監督の『1941』(1979)、セルジオ・レオーネ監督の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』(1984)などを経て、『デンバーに死す時』(1995)、『ザ・ファントム』(1996)、『ザ・グリード』(1998)、『ディープエンド・オブ・オーシャン』(1999)などに出演。ドラマ「エバーウッド 遥かなるコロラド」(2002〜2006)では4シーズンにわたって主演を務め、2011年には日本映画『太平洋の奇跡 -フォックスと呼ばれた男-』に出演した。近年はドラマシリーズ「チェサピーク海岸」(2016〜2022)、「WE OWN THIS CITY -不正と汚職が支配する街-」(2022)、「ブルーブラッド 〜NYPD家族の絆〜」(2016〜2023)などで活躍していた。

▼『ヘアー』の米国版予告編

私生活では1988年に女優&映画プロデューサーだったパム・ヴァン・サントと結婚。1992年に息子のギル、1998年に娘のエリーが誕生している。