【全文掲載】長尾謙杜「一生の思い出」、撮影現場で高橋一生に気づかれず「3回挨拶した」

MC:ありがとうございます。ここで本日残念ながらご登壇が叶わなかった木村文乃さんよりビデオメッセージが届いておりますので、上映をさせていただきます。

木村:こんばんは木村文乃です。今日は伺えずにすいません。ですが、完成おめでとうございます。私も一ファンとして楽しみにしておりました。日本各地から世界までお疲れ様でした。なんで私なんだろうとは思いましたね。原作の奈々瀬が激しいエネルギーを持った人だったので、イメージ通りじゃないと思われてしまうんじゃないかなとか、そんな気持ちがあって、ちょっと戸惑いがあったりはしましたね。でも、任せてくださるのであれば、今まで経験したことがない未知の世界に足を踏み入れてみるのも面白い気がすると思って飛び込ませていただきました。特に私は回想のシーンで出てくるので、露伴さんが露伴さんじゃないというか、露伴さんの姿を見たのは本当に一瞬だけぐらいで、今まで見た事がない姿を見ることが出来るし、いろんな時代を行ったり来たりするお話でもあるので、これまでとは違うようなテイストになっているのかなと思います。お待たせしました。露伴さんと一緒に日本から世界までいろんなところを旅できる、タイムトラベルできる、そして露伴さんのことをより好きになる過去の情報が盛りだくさんだと思うので、きっと楽しんでいただけると思います。ぜひよろしくお願いします。

MC:木村さん、ありがとうございました。さあ、高橋さん、飯豊さん、安藤さん、監督、パリに行かれてみて一番印象に残っていることをぜひお話いただきたいんですが、高橋さん、いかがでしょうか?

高橋:撮影のスタッフさんたちですね。全世界共通なんですね。音声さんは音声部さんの格好してるんです。照明さんは照明さんの格好で、ちゃんとピンチをつけて。全世界共通のスタッフさんのスタッフワークというか、そういったものがちゃんと存在していて、作品を作るにおいて、それぞれの部署がそれぞれ効率的に動いてくださってる中で、この作品をどう思われているのかっていうところは、いつも考えながらいたんですね。実際、パリで撮影しているときは、非常に真摯に露伴たちのお芝居をしっかり見てるんですね。この作品を好いてくれるっていう感覚が伝わってきたんです。それは、僕ら俳優が入る前から、日本のスタッフさんがパリに飛んで、皆さんとコミュニケーションをとって、打ち合わせを長くされていたので、もうチームワークが出来上がっていたんですね。それはまるで、1期2期3期と日本でやってきたチームと変わりがないぐらい、皆さんが馴染んでまして、僕ら俳優はそこに飛び込んでいく感覚だったので、素晴らしいプロフェッショナルのお仕事ぶりを見せていただいて、非常に安心してリラックスした中でお芝居ができたなというのはありました。

MC:原作のキャラクターも世界を超えてファンが大勢いるというのを実感されたということですね。

高橋:スタッフさんだけじゃなくて、キャストさんもすごくジョジョが好きだといって、オーディションを受けられて受かった方がいて、アドリブでお芝居をされているシーンがルーヴルにあるんですけど、その方が何を喋ってるのか、すごい気になったんですね。現地語が分かる方に話を伺ったら、非常にジョジョらしいセリフを自分でアドリブで作ってくださったんですよね。そういうのを見たり聞いたりすると、すごく愛されている作品で、皆さんでしっかり愛を持って作品作りをされているっていうものを感じると、ことさら幸福な気持ちになっていました。

MC:飯豊さんはいかがですか?

飯豊:やっぱりルーヴル美術館を貸切という形で撮影をさせていただいたんですけど、人のいないルーヴルを扮装しながら入らせていただいて、モナリザの前でお芝居ができたこと、もう本当に夢みたいで。ルーヴル内の撮影ももちろん印象に残ってるんですけど、凱旋門をバスの中で見るっていうシーンがあったんですけど、凱旋門でバスを止めたりとかはもちろんできないので、奇跡的な瞬間を狙う撮影だったんですけど。すごく穏やかな撮影が進んで行ったんですけど、二階建てのバスになっていて、一階では実はかなり運転手さんや、方向を見定めてくださってるスタッフさんはかなり緊迫されていて、そんな中で私たちは本当にお芝居だけに集中することができたので、本当に感謝していますし、凱旋門を50周したんですね(笑)。後にも先にもそんなに周れることはないと思ったので、すごく貴重な経験をさせていただきました(笑)。

渡辺:信号を止められないので、信号のタイミングにあったところで合流していかなきゃならないので、そのタイミングまでずっとバスで凱旋門をグルグルグルグル。もう一生分見たっていう(笑)。

MC:貴重なお話ありがとうございます。安藤さんにもぜひパリルーヴルロケのお話を伺いたいと思います。

安藤:ルーヴルの撮影は、営業が終わってから、夜から始まってるんですけど、ホテルで衣装に着替えて向かってる車内から見るヨーロッパの景色が、昼間もすごく美しいんだけど、そんなに派手じゃないライティング、建物のライトだったりとか、車だったりとか、バイクのヘッドライトとか、信号の赤だったり青だったりとか、そういう景色を見ながらホテルからルーヴルに向かっていく高揚感とか。俺はいつも音楽を聴きながら、本番だけ音楽を聴かずセリフを話すみたいなことをやってるんだけど、その車内がもうめちゃくちゃ印象的で、ここからルーヴルに向かって、途中の光とかもめちゃくちゃ綺麗で、それが来てよかったなってすごく思ったし、隣に露伴がいて、「おお!露伴!かっけええ!」みたいな(笑)。それがすげー良かったです。