【全文掲載】長尾謙杜「一生の思い出」、撮影現場で高橋一生に気づかれず「3回挨拶した」

MC:まずは改めまして高橋さん飯豊さん、そして渡辺監督に伺いたいと思います。この作品、映画が決まった時のお気持ちを高橋さん振り返っていただいていかがでしょうか。

高橋:ドラマがシリーズ化する以前の時に一作目を撮らせていただいて、その時にはお芝居をして、一貴さんに演出をつけていただいて、お芝居をやってから一貴さんに「今のはすごい面白かったです。でもそれはルーヴルの撮影の時に残しておいてください」って言われたりすることがあったんですけど、全然雑談の冗談としてちょっと夢想していた時があったんですね。なので、そんなことを何度も重ねて、あれよあれよという間に反響を頂いて、2期、3期を撮っていく間に、ルーヴルの話が自然とスムーズに入ってきてしまった感じがするので、「いよいよ来ましたね」という気持ちであって、「え!?ルーヴルですか!?」っていう感覚にはならなかったのが、逆に功を奏していたんじゃないかなと思っていますね。

MC:それだけ手応えがあったわけですね。

高橋:そうですね。もう撮影が後半に行く辺りぐらいですかね、各部署のスタッフさんたちと「次はどれをやりたいですか?」っていう話をしていたので、そのときは冗談で話しあっていたのが、本当になっていく感覚っていうのはとても不思議な感じではありました。

MC:飯豊さんも、本作映画が決まった際の気持ちをお話いただけますか?

飯豊:本当に嬉しかったです。1期2期3期と続いて映画化ということで、ルーヴルに行くということで、フランスロケがあるので、自分は行けるのかっていう心配もあって、一貴さんに「泉くんはいけますか?」と聞いたら、「フランス語がしゃべれないと行けないかもしれません」って言われたんですけど(笑)、無事行かせていただきました。お留守番かなと思っていたんですが、一緒に取材ができました(笑)。

MC:渡辺監督にも映画が決まった際のお気持ちをお願いします。

渡辺:妄想の雑談トークをしている流れの中で、ルーヴルのお話をいただいたので、本当にいろんな方のいろんなご尽力があって実現してるんですけど、本当に自然にそこに至ったという不思議な感覚がありましたね。ルーヴルで撮影の直前にモナリザの前で、一生さんと飯豊さんと三人で雑談してたんですけど、3年前に言ってた事が3年後に今モナリザの前で話してるよねっていうのがすごく感慨深かったです。

MC:ありがとうございます。そして、今回の映画からご参加となります。長尾さんと安藤さんにも伺いたいと思いますが、まずは、この作品での露伴の青年期を演じられた長尾さんに、オファーが来た時の気持ちをぜひお話いただきたいと思います。

長尾:まずはすごくびっくりしました。原作もそうですし、このドラマシリーズは、一視聴者として楽しませていただいていたので、話を聞いた時はまずは驚きが大きかったですね。あと、マネージャーさんからこの台本いただくときに、「長尾くん、ジョジョ好きだよね?はい」って台本を渡されて、その一言だけだったので、僕もすごいびっくりしましたし、作品に携わらせていただくという驚きと、映画化するんだっていう驚きがあり、2度驚きがあったんですけれども、実感がわいていくにつれて、完璧な岸辺露伴を一生さんが演じられているので、少し不安やちょっと怖さなども芽生えてきて。監督とお話ししながら撮影に挑んだというような形になります。

MC:もともとジョジョ好きだったんですね。

長尾:はい、読ませていただきました。世界観がすごい好きで、色使いなどにも惹かれて。楽しませていただいていた時は、「いずれは僕が」みたいな、そんな考えがなかったので、いきなりだったので、本当に光栄に思います。

MC:安藤さんは、オファーが来た時はいかがですか?

安藤:ちょうどコロナで、なかなか海外に行く撮影は日本では無かった時だったんで、海外に行って海外の空気を吸って、普段にない景色の中で芝居をするっていうのは、役者としてはすごく楽しいことで。だからフランスに行けるっていうことで、ぜひオファーを受けたいと思ったんですけど、これだけ愛されて長く続けて、グループ間でクリエイティブしてる人たちの中に、急に飛び込むっていうのは…、俺はすっごい取っ付きづらいから、めちゃくちゃ悩んだんですけど。でも、取っ付きづらさを、スタッフの方だったりとか、一生やまりえが受け入れてくれるっていうその雰囲気が、なんかめちゃくちゃ嬉しくて、そこにすごく感謝して。どうしてこの作品がこんなに長く続いて発信し続けられるのかなって思うのは、スタッフとかキャストがこの作品を本当に愛していて、その温かさみたいな懐の広さみたいなことをすごく感じて、この作品やその人たちに出会えて良かったなって本当に思って。最初はすごい、「俺、絶対入っていけないだろうなあ」っていう、めちゃくちゃ緊張感があったんですけど、最後はパリに行ってみんなと話せたりして、昨日も観て思ったんですけど、参加できてめちゃくちゃ良かったです。本当映画もお世辞抜きですっごい面白かったです。いろんな短編とか文脈が散りばめられてて、それを本当にすごく上手く監督たちがまとめたっていうか。出られて本当に良かったです。