【全起こし】満島真之介が自身の上京秘話を交えて悩める若者たちに向ける熱いメッセージ「25歳のときに余分なものは排除した」「世界で自分は1人しかいない」「人生は『トイレの法則』に従え!」

公開中のアニメ映画『ひるね姫~知らないワタシの物語~』のトークショーが行なわれ、ヒロイン、ココネ(高畑充希)の相手役である理系大学生、モリオの声を担当した満島真之介が登壇。この春から新たな道を進む若者たちを対象とした本イベントで、いつでも明るく前向きに人生を切り開いていくコツを伝授した。以下はその全文。

MC:皆さんこんにちは。お待たせ致しました『ひるね姫~知らないワタシの物語~』トークイベントにお越しくださいましてありがとうございます。今日お集まりの皆さんは、進級、進学、就職などこの春、新生活を迎える高校生や大学生の方々と聞いております。皆さん映画はご覧いただいていると思いますが、楽しんでいただけましたでしょうか。本作は『東野エデン』『精霊の守り人』『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』など、重厚な世界設定を構築し、そのなかで人間ドラマを描いてきました神山健治監督初の劇場オリジナルアニメーションなんですよね。

SFを得意とする神山監督が、今回テーマにしたのは“夢”。居眠りばかりしている女子高生・森川ココネが夢と現実を行き来しながらさまざまな謎を解明し家族の秘密に気づいていくというお話。そして進路も決まらずまどろんでいるココネが家族の思いを知り、みずからの将来を意識し始める物語でもあります。そこで今回、ココネの幼馴染みであり、旅の仲間となります理系大学生、モリオを演じた満島真之介さんをお招きして、これから新生活に胸膨らまして恐らく不安と期待が入り混じった皆さまを相手に“ひるね姫的”処世術を語り合うトークショーを行ないたいと思います。さぁそれでは早速お呼びいたしましょう。『ひるね姫~』でモリオ役満島真之介さんです、どーぞー!

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▲ハイタッチしながら登場!

MC:改めまして、満島真之介さんです。

満島:(椅子にぬいぐるみが置いてあり)あれ、これ座るなってことなのかな。

MC:いやいやいや、座っても結構なんですけど。

満島:ま、ちょっと立ってます。

MC:まずは今日お越しの皆さまにご挨拶をお願いします。

満島:皆さん、こんにちは!(こんにちは!)いいっすね~。

MC:何がいいんですか(笑)?

満島:いやこうやって返ってくると嬉しいじゃないですか。

MC:コール&レスポンスが嬉しいと。

満島:そういうことです。

MC:もう1回いってみましょうか?

満島:皆さん、こんにちは!(こんにちは!!)これがイイ!! もう終わりたいぐらい。

MC:終わっちゃダメですよ。こっから30分ありますから。今日はよろしくお願いいたします。いきなり登場からハイタッチで始まるトークショーってなかなかないですよ。

満島:好きなんです、ハイタッチとか。握手とか。ハグとか。

MC:僕も今日満島さんと初対面ですけど、打ち合わせでもいきなり握手から入られて、人懐っこいというか。

満島:1回触れると、もうこんだけ離れていても近い気しません? 初めましてだけど。

MC:もちろんありますよ。

満島:もう気持ちだけじゃなくて行っちゃってるんですよね。気持ちよりも先に、体が。

MC:手が出ちゃうと。挨拶みたいなものでね?

満島:そうそうそう。

MC:この業界たくさんのお友達がいらっしゃるんじゃないですか?

満島:知り合いはいっぱいいますよ。

MC:ちょっと待ってください。お友達って聞いたときに知り合いは多い?

満島:そうそう。友達っていうと勝手に俺が友達って思ってるだけかもしれないし。

MC:ただ今日ねお集まりの皆さまにお伝えしたいのは、なぜ今回このトークイベントが行なわれたかというと、なんと満島さんの希望でこのトークイベントが開催されることになったと。

満島:そうなんですよ。会いたくて皆に。会いたくてしょうがないんですよ。なので今日はよかったです、本当に。本当は毎日舞台挨拶したいぐらいなんですよ。それは事務所が許してくれいないんで、たまにはこういうふうにおしゃべりしたいんですよ、私。だからやってこうって思って。

MC:すごくおしゃべりも得意というかお好きだと聞いていますが。

満島:そう、好きすぎて帰りたい人を帰らせないこともあるんで気を付けなきゃいけないです。

MC:今日お集まりの皆さまは、進級、進学、就職などこの春、新生活を迎える高校生や大学生の皆さんが中心で、集まってらっしゃるということなんですけれども、今日は満島さんの青春時代のお話も交えて、もちろん映画も込みでいろいろ聞いていきたいなと思っています。では座りますか? どちらでもいいと言われていますが。

満島:あの、なんか流れで、座ったら座るし、しゃべり始めたらぐるっと(客席)を回る可能性もあります。

MC:いや回らないでしょ、プロレスラーじゃないんですから(笑)。客席降りていって回るってあんまりないですけど。

満島:パイプ椅子だけで用意しておいてもらえれば。最終的に誰かを、こう、いく可能性があるんで。

MC:いかないでしょ。逆にニュースになりますから! 満島さんは沖縄出身ということで、ただ高校卒業後すぐに上京されたと。

満島:そうですね。大体3月1日なのかな、高校の卒業式って。そんなことない?

MC:3月上旬ですかね。

満島:上旬か、僕ら沖縄なんで、あんまり勉強しないんで、3月1日卒業式だったんですよ。

MC:ちょっと待ってください。僕ら沖縄なんで勉強しないってなると沖縄県民の方、怒る方いらっしゃいますよ。

満島:いや、もう3月に勉強してもしょうがないと、今更じゃんっていう。それよりも3月1日に卒業して、入学までにちょっと時間があった方が、それぞれ東京出たり大阪行ったりする人もたくさんいるんで、東京で生まれ育った人よりも。だから皆でもう1回分かち合おうとその時間を。だから学校に来てもらっても困るんですよ先生方は。高校3年生来ても。ダラダラしてるし、ずーっとサーターアンダギー食ってるし。

MC:そんなわけないでしょ! 変なイメージついちゃいますよ。いろいろあるでしょ。

満島:3月1日卒業して、僕はやり残したことほとんどなかったんですよ。高校のときに最初は大学に行こうと思っていたんですが、オープンキャンパスに夏行って、体育の先生になろうと思ってましてずっと。

MC:たしかご両親が。

満島:そう両親、体育の先生なんで、その道しかないと思ってたんですよ。そのなかで体育の選考がある某日体大とかもいろいろ行ったんですけど。

MC:某の意味ないですよね。

満島:一応略してるんでね。親が過ごしていた時代の話を昔からずっと聞いていて、4年間、死ぬほどきつかったと。先輩たちとの関係性だったりとか、でも50いくつになってもその時の話をもうすごい大笑いしながら話すわけですよ。人生のなかでもその4年間が、自分たちのなかでとても大きかったと。そこで両親は出会ってるし、結婚して僕ら兄弟が生まれてるから、自分たちのなかでもあの4年間は、すごいきつかったんだけど、今になるとすごい笑い話が多いっていうことになっていて、僕もそういう4年間というか、そういう青春時代、18歳から22歳までのいちばん変わりどきっていうんですか、成人になったり大人の世界に入っていく前に何ができるかなって思って大学に行こうと思ったんですけど、行ったらもう親の世代のときの空気感はまったくなくて、僕はもう本当ポロシャツに丸坊主で、ポロシャツもINしてズボンもここ(腰上まで)上げてるんですよ。まさに、どこかの隊員なのかみたいな感じでオープンキャンパスに行って、そしたら大学生に笑われてまず。

MC:その格好がですか?

満島:そう、でも体育大学生そのままって感じなんですよ。こんなやつ今いないと、今のどの体育大学生よりもいちばん体育大学生っぽく見えると。まだ18歳ですよ。大学4年生とかに言われちゃうんで。その瞬間僕のなかで今まで18年間、思い描いていた道が全部なくなっちゃったんですよ。スーって。

MC:大学でスタートダッシュに失敗したというか。

満島:そうだからそこで、ここに今4年間入る必要性がないかもしれないって。それで、大学行くのをまず辞めたんですね。

MC:何やってるんですか! 何のために来たんですか沖縄から。今の長いお父さんお母さんの歴史みたいなのを踏まえて、4年間頑張るぞって行ったら服装をバカにされちゃったから辞めちゃったどういうことですか?

満島:だからもう、やっぱりギリギリの状態で4年間を過ごしたかったんですよ。

MC:だからストイックなのか何なのかね(笑)。微妙なんですよ。でもそう思ったんですよね。

満島:そう、思って、だったら4年間自分が考えたこと、自分がやりたいと思ってることを大学生よりもやろうと思って、大学に行くのを辞めたんです。

MC:ま、辞めましたと。でもそのときに目標みたいなのはあったんですか?

満島:それが、ないわけですよ。18年間、体育の先生になることしか考えないで生きてるから、そのために学校生活を過ごしていたし。

MC:そのすごーい思いが、ポロシャツひとつで諦めちゃったんですね?

満島:そうなんです。全部なくなっちゃったんです。逆に言うとそのときの思っていうのは、すごい強かったんだけどやっぱり僕はまだ何も知らないんだと。そういうことのひとつのものだけに集中しちゃって、何も周りが見えていなかった自分がいたなっていうのがあって、そこで次はアメリカに行こうと。

MC:いきなり飛びますね。

満島:もう日本じゃなくて世界に、アメリカに飛んで。

MC:何やろうとしたんですか、アメリカで。

満島:アメリカって面白くて、大学で専攻が1年生で3つ選べたり、2年生で4つ選べたり、全部変えてもいいです。でも日本だと経済学部だと経済とか。

MC:そうですね。今、いろいろありますけどね。

満島:そう、いろんなことができるんだけど、何か決めなきゃいけないプレッシャーがあるでしょ、18歳でまだわからないのに。でも微妙にわからないから一応、経済学部行っとく、とか。なんかたぶんいろんな人のなかで受験する前に話したりするはずなんですよ。私、決まってないし、でも大学行かないとなーっていうものがあるなかで、じゃあアメリカに行って英語も勉強しながら、自分のマインドも含めてハーフの子とか外国人が多かったので、アメリカの方が何か勉強できるんじゃないかって行こうと思ってたんだけど。秋ぐらいかな、ちょうど皆が受験勉強すごい頑張ってるときに、僕は大学行かないって決めちゃってるからもうやることがないわけですよ。スポーツの全国大会も全部終わってるんで部活も。そうすると、地域の子供たちとまた遊び始めてなんか急に高校生が近くの公園に出没すると。それで小学生を集めてなんかミーティングをしてるぞと(笑)。地域の子供たちと触れ合ってまた大人になって帰って来たときに、彼らが大きくなったらあのとき覚えてますか? みたいなのを布石を打っておこうと思って。(場内爆笑)。布石じゃなだめだ、布石を打つはダメだ。そういうのがありながらアメリカに行こうと思って、で、決まったんです。奨学金が出ることになって、スポーツとか生徒会長もやってたんで。

MC:いろいろ付け足されますね。

満島:生徒会長をなんでやるかっていうのは、体育の先生になるためにはやっぱりリーダでなきゃいけない。生徒指導だったり、いろんなことの中心にならなきゃいけないから、最初からやっておこうと。というところでやっていただけなんですけど。僕がやったらたぶん楽しくなるし、ほかの人がやったらグダグダしたらやだなって。あまり何もしてなかったんですけど、楽しい学校生活を過ごすためにっていうのがあって。で、アメリカに行くことが決まった。なんだけども秋に僕の親友がハーフの子で、その子の友達がアメリカ人が遊びに来たんですよ沖縄に。3人ぐらい。身長が190cmぐらいある黒人の子とかと一緒にバスケしてて、すごいHIP HOP感満載なんですよ。(まねして太い声で)「What’s up,man? yeah yeah! Come on!◎△$♪×¥●&%#?!」みたいな。

MC:黒人の描写長いですねー。

満島:いやいや、ちょっとイメージしてください(笑)。

MC:もう1回イメージしてみよう。

満島:やらせますね。「What’s up,◎△$♪×¥●&%#…」みたいな。その子たちが同い年ぐらいなんですけど、ランチ食べようかってなってタコライスとか食べてたんですよ。そしたら「タコスじゃなくてライスか~」みたいな話になってたんですよ。そんな全然関係ない話から急に「シンはさ、天皇のことどう思ってんの?」って聞かれたんです。急にね、さっきまで「◎△$♪×¥●&%#… Yeah!」とかやってた子が急に聞いてきたわけ。そしたら僕、何にも答えられなかったのよ。

MC:いやでも10代で考えないですよね。

満島:そうなんだけど、あっちからすると、大統領制ではなくて天皇がシンボルであるというのが何なんだっていうことを急に聞いてきたときに、全然答えられなかったから、「ちょうど今考えてたんだよね~。ちゃんと結論が出てない」みたいな話をしたわけです。そのときにこれはやばいと、アメリカには行けないと思ったんですよ。

MC:アメリカにも行けないってそこでまた思っちゃった?

満島:そうアメリカに行ったら僕、日本代表みたいな感じでしょ?

MC:いやいや、それちょっと自意識強過ぎませんかね?

満島:でもねそれぐらいのリーダー気質感で生きてるから。

MC:生徒会長やってたし。

満島:そう。

MC:生徒会長やってたからってアメリカで日本代表っておかしいでしょ(笑)

満島:でも本当にそういう質問を聞かれたときに答えられなきゃいけないと。ってことは日本をまだ何も知らない。ってなったときに日本の中心に行くしかないでしょ。それで大学とかに行くんじゃないけど東京に行こうって。何も決めずに出ちゃったんです。

MC:は〜なるほどねー。このオープニングトーク長かったですねー。

満島:すみません(笑)。でも今日来ている皆は今、そういう時期だと思うわけ。だけどどこに行けばいいかわからないし、皆、大学行っているし、自分だけ行かないと将来どうなるんだろうとかいろんなことを考えると思うんだけど、こういうこともあったっていう。

MC:すっごい分かりやすかった。だから地方の方ね、僕は静岡出身ですけど、東京の大学に来たわけですよ。でも何をやりたいか分からないけどとりあえず東京の大学にって入ったから、そのときに目標なんて何にもなかったです。だから今、高校生とか大学生とか若い世代の方々に夢を持てってよく先生が言うけど、夢なんて自分から考えているよりか追いついてくるものだ、みたいなね。という発想があったのかもしれませんね。でもこうやって満島さんが役者として一本立ちするまでに成長したっていうとおこがましいですけど、そういうことですね。細かい話はのちほど聞いていきたいんですけど、ちなみに『ひるね姫』が今日はメインですからね。

満島:そうですね『ひるね姫』がメインだった。
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MC:本作の主人公は高校3年生、進路のことや家族のことや友達のことなど、考えなければいけないことがたくさんあるのに居眠りばかりと。今、皆さん観賞後の方もいらっしゃるんですよね? ここ2、3日で見られた方もいらっしゃると思うんで、内容は鮮明に覚えていると思うんですよ。ヒロインとしてあるまじきキャラクターというか何をやりたいか分からない少女なんですけど、最後には物事を解決してしまうココネですよね。満島さんどう思われます?

満島:いや、皆こうだと思いますよ、単純に。映画とかドラマの主人公になるのっって大抵何か能力があるか、逆に病気で余命何カ月かだとか、人生の終わりに差し掛かっているとか、何か人よりも能力があるとかっていう特殊能力系の人が主人公になることが多いけれども、ごく当たり前にいるというか、大体、高校生ってこうです。女の子の方がもっと考えているから男なんていうのはもっとヤバいのよ。でしょ? 男なんてもう部活やってるだけだから基本的に。

MC:男やバイですよって言って、パッと客席の男性が誰も頷いてなかった。

満島:そうそう、もうねーまだ認められないんですよ。

MC:確かに男ひとくくりにしちゃうのはあれですけど、でも学生時代はね女性の方がしっかり考えていることが多いかもしれない。

満島:そう、だからこのモリオとココネっていうのがすごくオーソドックスな。逆に余白がすごくあるんですよ、何も決めてないし。だけどココネのすごく素敵だなって思うのは、地域を愛している、つもりはないんだけど、自分の周りにいる小さい頃から出会ってきた人たちを愛しているわけよ。大切にしているというか。最初の通学のシーンもそうなんですけど、ああいうふうにおはよう!おはよう!って言って学校に行く人がじゃあどれだけいるのか。

MC:なかなかできないですよね。しかもお父さんのことよろしくねーなんてね、言える高校生はいないだろうな。

満島:ただ逆に言うとそのひと言が、毎日ほかの大人たちの喜びでもあったりするわけですよ。じゃ今日私も頑張ろうとか。で、何かあったときには皆が気づくわけですよ。あれ今日あの人いないねーとか、皆だから地域の中で守り合う精神みたいなのがあるところにちゃんと生きてきたっていうのは、すごく魅力的だなって思っているし。授業で怒られるでしょ、森川ー!起きろって。そう言われたときも皆笑ってワハハハってココネのことを見る。ああいうクラスっていうのもなかなかあるようでないし、それもなにか環境が作るものがあるし、ココネが持っている陽のパワーというか何か嫌な感じがしない。明るいし。分からないことは分からないってちゃんと言うし。モリオに東京ってどんなところなのかなーって聞いたり、ちゃんと背伸びしないそのままの等身大の状態でそのときにいられるっていうのが僕のなかですごく素敵だなって思っているんです。

MC:そうですね。今後おう成長していくのかっていのが本当にこの続編を見たくなるような。

満島:そうモリオとココネのこの後が見たいですね。

MC:東京編ととかね。

満島:素晴らしいですね。

MC:アメリカに行ったりとかね。

満島:モリオが急にとち狂ってクラブとかでめっちゃ踊ってたりして(笑)。機械なんてーとか言って。

MC:やだよー、モリオがWhats Upってやだよー、草食系なんですもん。ヒロインに翻弄される、満島さんが演じましたそのモリオは典型的な草食系男子と言っていいと思います。声優として演じるに当たって何か注意した点とかあります?

満島:今まさにおっしゃった草食系とか何とか系とか今いろんな言葉があるでしょ。大体自分はどこにいるのか勝手に考える日々があったりすると思うし、私ここに行きたいのに、学校でここって出すと結構皆からお前ここ入るの?とかなんかねいちいち小さなことってあるんですよ。だからここに行きたいんだけど、こっちで我慢しておこうかなとか、いろんなことがあるんだけど、モリオのすごく素敵なところっていうのは、自分が好きなことをまっすぐただやっていることなんです。機械が好きだ、だから東工大に行こう。知らない地元のやつがいたら、教えてあげよう。最先端のことを伝えたいっていう自分のこれやってるんだぜっていうことを、地元に帰って自慢したいのもあるんだろうけど、結局自分が好きなことっていうのはすごく好きだから、伝えたいっていう気持ちがあって生きている大学生だなって思って。

MC:それで言うと満島さんとの共通点というか。

満島:そう、それがねすごくあるんですよ。モリオの造形がそうさせているだけで。

MC:なるほどね。

満島:思っていることを伝えるとか、僕は握手したいから握手するとか、そういうものっていうのはなんか近い部分があるんです。

MC:この15分くらいお話聞いてますけど、満島さんがより細かいディテールを伝えたいっていう気持ちが強い方だなってっていうのがビンビンにくるんですよ。だってそのとき何食べてたってタコライスとか言わないでしょ。

満島:(笑)。でも気になるでしょ? 聞いてると、逆の立場だったら。

MC:そのとき何食べてたの?って。

満島:そう、それが気になっちゃうともう話が、聞いている側もあれ何食ってたんだろう、外国人と?って。

MC:今日集まっている人の中で、外国人と何食べてたんだろうって気になっている人はいないと思うんですよ(笑)

満島:ハンバーガーとかケバブとかいろいろありますから。だけどモリオの素晴らしさっていうのは、自分が先頭に立って引っ張っていくわけじゃないんだけど、ココネの奔放さにしっかりと付いていける男の子というか、文句も言わずに、まぁ何なんならとか言ってますけど、そのなかでも自分が、得意な分野のときにはパッと出ていくんですよ。あ、これは自動運転装置だね、そしたらこれはどうなってるんだとか、ココネが質問したことに対してすべて答えてあげる。それはたぶん無意識なことでやってるんですよね、モリオは。

MC:そうか。

満島:別にココネに自分のかっこいい姿を見せたいとかじゃなくて、ココネが困ってるから僕必要だよね今とか。っていうようなすごくシンプルな関係性だなと思っていて。

MC:これ満島さんに聞こうかどうか考えていたんですけど、答えはないかもしれないですけど、この2人の恋愛感情ですか、劇中ではそれほどね多少ありますけどそんなに描かれていないじゃないですか。でも学生時代ってすごく近しい友達だと思っていた子が、数年後に実はあのとき本当は好きだったなみたいな気持ちってあるじゃないですか。そのあたりの気持ちみたいなものは、演じるに当たってありました?

満島:地方から出てくるとすごくよく分かるけど、(客席に向かって)東京じゃない人。(数人手が上がる)。大学生はそうだと思うんだけど、大学に入って、いろんな地方から出てきた人と出会って、夏休みとか正月帰ったりしたときに今まで会っていた隣の女の子とか男の子が案外でかくなってたりとか、え、中学生になってる高校生になってるってなったときに、別に好きとか嫌いではないんだけど、何かすごく言葉にしづらい感覚が生まれるんですよ。ちょとt女性になってるなとか、なんかかっこよくなっちゃってるけど私の方が上だよねとか。そういうのって地方から出てきた人のあるあるだと思うんですけど、僕のなかでは恋愛感情というかそれを超越した、そういうことではないところに2人はあるなと思って。これから先は分からないですよ。だけどこの映画のなかでは結局モリオ自体がココネを見たときに、ちょっと女性を感じてしまったりとか、でも自分は年上だからちゃんとしてなきゃいけないし、でもココネの方がパワーが強くなってきてるから負けるわけにはいかないしっていう微妙な距離感が好きだなーって思っていて。

この2人がすごく素敵だなって思ったのは、タブレットとかLINEみたいなのはたくさん出てきますけど、この2人はいっさい電子機器でおしゃべりをしていないんですよ。聞きたいことをモリオに聞く、そしてモリオはココネに答える。っていうちゃんと会話で成り立っているんですよ物事が。それが僕は神山監督のメッセージなんじゃないかと勝手に思ったんですよ。今、隣の部屋にいてもLINEするとか、家族もそうだし学校でもそうだと思うし、なんかそういう空気っていうのが監督のなかでこれでいいのかなとか、もうちょっと自分の口から言葉を出した方がいいんじゃないかっていうことがねたぶん、ある気がしていて、だからこの2人の距離感が近いように見えるんですよ。本当はすごく普通のことをしているです。

MC:そうですね。僕もこの作品見たときに、よく男女間でこの2人が恋愛関係にいくのかなっていうふうに正直途中思ったんですよ。そういう作品多いから。でも、2人はコミュニケーションをがっちり取っているにもかかわらずそこから進展はしないと、だから僕は勝手に想像したいっていうような作品になったって思います。皆さんがどう思われたかなというのも気になるところなんですが、今日は特別にお集りの皆さまが満島さんに質問があったら何でも答えてくれると、もし聞きたいことがある方がいたらちょっと手を上げていただけますか。こんな機会ないですよ。誰かいらっしゃいます? では目の前で気持ちよく手を上げられている方に。お名前は?

Q:恩納村(ずけやま)です。

満島:沖縄の人だね。素晴らしい。不思議な名字だよね。

Q:はい、読んでくれないです皆。

満島:そうだよね、分かんないもんね。

Q:分かりますか?

満島:分かる分かる、だって沖縄だから(笑)。

MC:ちょっと今のはSNSでやってもらえますか? 今、周りがポカーンってなっちゃんたんで(笑)。

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Q:映画に関係ないんですけど、性格的に結構ウェーイ!って感じじゃないですか。

満島:はい。

Q:なんかめっちゃ元気みたいな。それって朝から夜までずっとですか?

MC:一発目に聞きたいことがそれ?

Q:自分もそういう感じなんで。

MC:なるほど分かりました。司会者の立場から見ると同じバイブス感じますね。満島さんは普段明るけれども、オンとオフとかあるのかみたいなことですよね。

満島:あのーずっと元気。なんだけども、元気になるまでは大変なことはたくさんあったね、小さい頃から。兄弟がたくさんいるっていうのもあったし、小さい頃はすごく引っ込み思案だったんですよ。緊張しいだし。家族のなかではバランサーみたいな、常にいい子でいなければいけない、自分の意見をまったく出さなかったわけ。そのあとに東京に出てきて、ちょうど2年ぐらい前に25歳になるときに25歳で男は何かを決めなければいけないっていのが自分のなかではずっとあって、そのときに自分が今までついてきた嘘、合わせた話とか、付き合わなくてもいのに付き合っていた友達だったりとか知り合いだったり、無理にやっていたことを全部1回排除しようって。1回脱出したいなって思って、今までの自分のルーツをカメラマンと回ったの沖縄に帰って。自分が行ってた保育園、小学校、中学校、高校そして皆でたむろしてた場所とか。全部回ってそのときにバランサーとして出せなかった、本当はグレたかったのにできなかったとか、いろんな出来なかったことを全部やったんですね25歳のときに。

泣きたかったら泣けばいいし、叫びたかったら叫べばいいし、海に飛び込みたかったら飛び込めばいいし。全部自分を解放した状態を作るためにやったの。そしたら最初出来ないわけ。やっぱり記憶があるから、あのときまっすぐ立つことが自分のすべてだったみたいなところで、どてーって寝たりとかぐわーって変なことしたりとかが出来なかったからそれ全部やってみたら、どんどん自分が戻ってきはじめたの。自分の固まっていた心のドアがフーって開いていきはじめて。そしたらパーって抜けたの。自分って生まれたときからずっと自分だったじゃんって。なんで押さえつけたたんだろうって。だからそのときから初めて常に自分の状態が出来はじめたの。だから無理にイェ〜イってすることもないし、単純に人が好きだから人と会うとイェイってなるだけの話で、1人のときも踊りたかったら踊ればいいし、しゃべりたかったらしゃべればいいし、素のまま、素直な状態。自分が努力をしなくても自分でいられるってことが分かった。努力して自分であろうってやっていたときに、きつかった。だからそれがなくなった瞬間に、素直な状態でいられるようになってから元気になった。から僕はオンもオフもないです。今もオンかオフか分からない。オフはもう死ぬとき。

MC:少なからず今オフではないですよね。それだけは分かります。

満島:だからそれぐらい、自分は世界に1人しかいないってことに気付いたのよ。似てる人はたくさんいるかもしれないけど、生まれてから死ぬまで一緒に過ごすのはもう自分自身だけ。っていうのが分かったときに、ってことは皆そうじゃんって思ったの。全員、一人ひとりが世界に1人しかいないひとがここに集まっていて僕もそう、ってことは誰を愛すっていたらまず自分を世界一愛せないと人のことも絶対愛せないと思ったから自分が大好きになってきて、だから素直に言葉とがポンポン出るようになってきた。だから静かにイェイのときもあるよもちろん。場は感じるよ。そうじゃないとただのパッパラパーみたいな。

MC:パッパラパーって久々に聞きましたけどね。まぁ空気というか皆さんが騒いじゃいけないところではね。

満島:そう、それやると無秩序になっちゃうんで。秩序を守りながらやっていくっていう。そうするとそういう人が集まってくる周りに。だから大丈夫。自分の素直な状態を出した方がいい。そのためにどうするかっていうことを毎日している。

MC:分かりました。自然体でね生きてるよってことですよね。

満島:皆、自分のなかに絶対あるからそれを書き出してみるとか、それを友達を話し合ってみるとか、私ってどう見えてるの?いつも素直に見えてる?とか見えないって言われたら、そうだ素直じゃないもんっていうことを素直に語ってみるとか。そういう時間を持っていくとすごくいろんなことが楽になっていくはず。

MC:これはでも彼女だけじゃなく皆さんにも共通することだと思うので、いい質問でした。ありがとうございました。

Q:ありがとうございます!

MC:お時間が迫ってきましたけれども、あと1人、2人。

Q:満島さんが東京に来てからいろんな選択肢があったと思うんですけど、1つ目標を決めて頑張ろうっていうときに、本当にこの夢で大丈夫かなーとかブレるときってなかったんですか?

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満島:エブリデイ! ずっと迷ってた。ずーっと迷ってたよ。18歳で出てきたときにもう何も決まってないから学校もないし、友達もいないし、1人なわけよ。もう散歩するしかないと思って。

MC:いや何かあるでしょ。散歩と思いましたかまず。

満島:お金もないんで。散歩しはじめたら駅まで行く通り道に保育園があったんです。そこに子供と遊んでくれる人募集みたいなことが書いてあったんで、もう入ったわけ。

MC:えっ!? 結構な勇気ですよね。

満島:なんか勇気というようか入っちゃったら、そしたら先生たちがミーティングしてて、昨日東京に来たんですけど、ここ遊べるんですか子供と?みたいな。

MC:ちょっとそれは警戒しますよね。

満島:そう先生たちも警戒してるし、すごく若い青年が入ってきちゃってるから、それでいろんな話をし、子供についてすごく熱く語っちゃって。そしたら明日から来てくれって。大学は行っていないんだけどこういうことがしたいって話をしたりして。で、まずやりました。僕は高校生のときに1本の映画を見て映画とかドラマとか全然見てなかったんですけどスポーツしかやってなかったから。だけど1本見た映画がそのときの僕の境遇とすごくマッチしすぎて毎日ものまねしてたような映画があって。その監督に自分からメールしたのね。東京行くんで雑用でもいいから使ってくれないですか?っていうのをHPから連絡をして。

MC:なんていう映画ですかちなみに。

満島:『HAZARD ハザード』っていうオダギリジョーさん主演の前編NYで撮ってる、それ見てもらえれば面白いんですけど。自分の感覚と環境と似ていて、そのときにまず連絡していて、本気か?って聞かれて本気です、じゃあ来いって言われてだけど2日目に保育園に合っちゃったから。入っちゃったわけよ。

MC:いや合っちゃって。

満島:それはね、本当はそれを目的に行くんだろうけど、明日から来いって言われたら行きますよね。そしたらその1週間後ぐらいにその監督と会えることになって、会いにいって助監督をやることになるっていう。助監督をやってたんですよ映画のね。もともと裏方をやっていたわけ。別に映画を作りたいわけじゃないんですよ。だけど人に興味があるから、ドキュメンタリーとか大好きだったんで、人をどう撮ってるんだろうって。

MC:助監督をやってたんですね。それはなんの映画ですか?

満島:えっと園子温監督の下でずっとやってたんですけど。

MC:へー! あ、『ちゃんと伝える』とかか。

満島:そうです。その頃は助監督で名前が載ってたんですよ。そういうものがあって結局夢っていうよりも、自分が目の前で出会った瞬間に、好奇心だと思う。決めなきゃっていうよりも、決まってないから全部見えるんですよ。そうするとこっちもやってみたいな、こっちもやってみたいなっていうのをやらないと体感することができないし、分かんないんだよネットで調べても。そういうのがダメだから日本1周にも出ちゃったんだけど。そういうものも含めて夢とか自分が追い求めるものってそれぞれあると思うけど、でもなんでそれが職業なんだっておもってるわけよ。仕事のことでしょ夢って聞くと大体。私、幸せになりたいが夢でもいいじゃない。私あの靴が買いたいが夢でもいいし、1日8時間、絶対邪魔されずに寝たいっていうのが夢でもいいし。なぜそれが職業になるのかなっていのをすごい疑問に思っていて。そうすると夢っていう言葉を聞くとちょっと拒否反応が出ちゃうんですよ。いやまだ決まってないから、でも言わなきゃいけないのかなって。今ないしどうしようって。でもないって言うと夢もないのかって言われるしとか、いろんなことがあるから。だけどそれに変換したの。毎日の瞬間瞬間に起きていることに触れてみる。っていうことを夢というか自分の楽しみにしてみたら、それでいろんな職業をやってみたの。三軒茶屋のTSUTAYAでも働いてたし。

MC:キャロットタワーの?

満島:キャロットタワーの。保育園やって、キャロットタワー行って、ビデオレンタルやって、いらっしゃいませって言いたくないから、イェアラロッスャイマャセイとか言って。

MC:それエアロスミスって言いたいだけでしょ(笑)。

満島:そういう楽しみを常に持ちたくて、やってて、僕なんて役者になるって1%も思ってなかったから。むしろ助監督やってるときにマイナスの印象しかないから。絶対表に出るのだけは勘弁、と思っていたんですよ。それもまた不思議でしょ。だって今ここにいるのも不思議でしょうがいないわけですよ。

MC:そうかだから目標とか夢のお話だったけれども、結局今目の前に起きたことが目標になっているっていうことだから、なんか大風呂敷広げてこれやらなきゃいけないってことではないってことなんですね。

満島:それがある人はまた幸せだと思うんですけど、っていうよりも学校って必ず次の年には2年生になるでしょ、次の年は3年生って決められてるんですよ。だけど学生じゃなくなった瞬間に誰も決めてくれないから。いつ昇進するかも分からないし会社に入って。全然分かんないと人は不安になるんだけど、別に上がることがすべてじゃないし、たくさんの人たちがいてたくさん見るものがあって、自分がまず何を見たいのかなって考えることが毎日だった。それが勝手にここにつながっているというか。風が流れるままに事務所に入っていて、役者の事務所だったんであ、役者か!ってなって。役者をやりながらも、でもすごい迷ってたよずっと。もう何年間も。でもマネージャーとも毎日いろんな話をして僕はやりたいのかどうかも分からないけど頑張ります。頑張ってみるけどもダメだったらもう違うところに行くかもしれない。っていうのは伝えてた常に。

一生頑張りますとか言わずに、そういうことをちゃんと伝えながらやってると一個一個の作品で出会いがあることに気付いたわけよ。新しいスタッフがいる、こういう人たちがいるんだ、助監督をやってたときのスタッフに会ったりとか、いろんなことが流れに流れてきて、ずっと声の仕事をしたい、ラジオをしたい、声優の仕事もやってみたいなって最初からずっと言ってたら、今、叶ってるわけ。別に夢っていうよりも何かやりたいなって思って動くと、自分がこう思ってるんだってことを人に伝えてたの。そしたら全然あらぬ方向から、なんかやりたいって聞いたんですけど、とかっていうのが何年後かに来たりするんですよ。だから自分のなかで抱えずに自分はこう思ってるんだとか、人にえーっ!とか言われても、言っていったほうがたぶんいいと思うんだよね。言う勇気っていうのは、言ったことはさ絶対に叶えなきゃいけないってことじゃないから。それを惜しまずに伝えてみるっていう。

MC:よく言いますよね言霊ってね。自分の夢とか目標を周りに言ってると実現するって。いろんな解釈があると思うけど、満島さんの今の人生で言うと、目の前のことを1つずつクリアしていくことが夢につながっていう満島さんの体験談かもしれないですね。

満島:この映画でもまさにそうなんですよ。なんで同じ夢をみるんだろう。って思ってるだけなんです最初。だけどちょっとずつ何かが動いていくとあれっていう瞬間がくる。っていうのは人生とすごい似てるなと思っていて。だからいろんなやりたいことっていうのは、絶対にやった方がいい。だって別にNo.1にならなくてもいいし、だけどやったことっていうのは絶対自分のなかに残ってるから。だから僕は子供と毎日遊んでいた、そして東京の美術館、動物園、レジャー施設も全部行ってるの、子供たちと。そうすると子供たちがどういうところで遊んでいて、どういうことが好きで、何が分からなくてだけどすごい素直でっていうのはいつも残ってるんですよ。今でも。だから何かおかしいなって思ったら子供たちに会いに行く。会いに行くと子供たちがワーって来てくれたらいまいい状態なんだ、たまに来ないときがある。ってなると自分はたぶん今、いいものが出てないんだっていうところの自分の指標につながったりする。

MC:今この話は、進級、進学を控えた皆さま本当にすべてに方々に言えるアドバイスというか、メッセージかもしれない。

満島:本当、自分の人生は自分しか生きれないから、本当に愛した方がいいし、自分が思ってることって、絶対に貴重なことだから、皆いっぱい言います、大人も親も言うし、周りの人もいろんなこと言うし、言うけど、勝手にこそっと1回やっちゃえばいいんだよね。やりたいと思ったことを。そうすると自分で体感するから、あ、合わねぇとか。自分が1つだけ言いたいのが、トイレの法則っていうのが自分のなかであありまして、例えば今みたいな感じでいて、どうしようもなくトイレに行きたくなることってあるじゃないですか。そのときって我慢するときもあるけど、どうしようもなく無理なときって行くじゃないですか。で、戻ってくるじゃないですか。何にも変わってないですよ。皆の座ってる位置、僕の位置とか。だけど自分だけめっちゃスッキリしてるわけ。これってすべての物事につながってるって僕は思うの。自分がやりたいって思ってることを、1回やっちゃえばいいんですよ。戻ってきたら皆まだいるからこうやって。自分だけ体感して帰ってきてスッキリしてるわけ。どんだけ偉い人がいてもどんな人がいようが天皇陛下がいようが、多分、ここで漏らすわけにいかないから絶対にどうにか行くと思うんですよ。すいみませんと。だからそれが多分やりたいことをやるってことの体に起きる反応なわけ。それを我慢し続けてください。膀胱炎になります。そう、病気になるの。

MC:病気になっちゃったらまずいですからね。総じてまとめると、行きたいときにトイレに行けと。

満島:そのぐらいの気持ちで考えて。生理現象なんだっていうことぐらいのもの。あ、やりたいって思ったらちょっと行ってみようって。今は我慢するけど、我慢無理だって行っちゃうとか。それぐらいの気持ちで考えてほしいですよ。

Q:じゃあバシバシ、トイレに行きますね。

満島:はい、行ってください!

MC:ありがとうございました。そろそろお時間が迫って参りました。満島さんにはいろいろ体験談も踏まえたためになるお話をしていただきました。

満島:足りないな〜。

MC:本当はもうちょっとお時間があればと思ってるんですけど、そろそろお時間ということで、会場の皆さんと一緒に記念写真撮影をしたいと思います。

満島:本当、小学校、中学校、高校、大学と、高校卒業した人は、高校生には一生戻れないからね。って考えると、一番大切な時期って言うのは常に、もう戻ることはできないから楽しんで。

MC:皆さんまだトーク終わってませんよ。

満島:いや本当、言いたいことたくさんあるんだけど。

MC:満島さん本当オールナイトトークライブとかやればいいんですよ。

満島:やりたいいんですよ。

MC:ねー。これだけメッセージがあるんだもん。

満島:だって俺がやってるんだぜ。出来るぜ、余裕で。

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MC:ありがとうございました。ではそろそろ締めということになりますが、最後にひと言お願いします。

満島:今日はありがとうございました。僕が本当に、高校生と大学生と今まさにココネと同じぐらいの年の子たちとお話がしたいと、いうことから始まったこのイベントを立ち上げてくださった大人の方々本当にありがとございます。でもこういうふうに伝えて、何が実現すると、すごい嬉しいのよ単純に。だからいろんな思ったことを人に伝えてください、親にも。この映画を見てくれた方はよく分かると思うけど、エンドロールのときに親も同じような時期があって、お父さんお母さんが子供を産み下ろして、僕たちが生まれたときからお父さんとお母さんでしかなかったんだけど、お父さんとお母さんも親として新人なんですよ。分からないことだらけ。だけどこっちが親だと思ってるから何でもできる人っていうイメージがずっとあったかもしれないけど、親だって毎日大変な思いをしてたし、分からないことがいっぱいあるし、だけどちょっとずつ親と距離が近くなっていったりだとか、この映画を見たときにあの人たちにももう一つの物語があったんだなって思ったときに、なんだかもっと自分の年のときのことを聞きたくなったりだとかすると思うんで、そういうことを何気なく聞くと親はとても嬉しいはず。

そして友達にも聞いてもいいと思う。大学生になった人たちっていうのは、いろんなところから大学に来ます。全国各地から来るなかで、どの地域にいた人の話を聞くのかでまた全然人生変わってくるだろうから。どういう場所だったの?とか、ただ何気ないおしゃべりのなかから、人生のヒントってたくさんあるはずなんですよ。それがずーっと残ってるし、僕も日本一周したっていうのがどの地域の人ともおしゃべるするのが楽しいわけ。出身を聞きたくなるし、自分のそういう経験をしたときに後から絶対つながってくるから、今思ってることっていうのは、今しか思えないんで。30歳とか35歳になったときには、今思ってることは思ってないはずなんで。だから今思っていることをとてもとても大切にして、しっかり生きていってほしいなって思います。だってこれから日本を作るのは僕らなんで。だから、楽しく元気よく生きていきたいので、皆さんの協力が必要なので、ぜひよろしくお願いします。今日は本当に本当にありがとうございました。『ひるね姫』皆また見に行くように薦めてください。どうもありがとうございました。

MC:本日のトークイベントのゲストは満島真之介さんでした。ありがとうございました!

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▲みずからのスマホで自撮りも。

2017年3月30日 ワーナー・ブラーザース映画試写室


『ひるね姫 ~知らないワタシの物語~』
2017年3月18日(土)公開
監督:神山健治 声の出演:高畑充希 満島真之介 古田新太 釘宮理恵 高木渉 前野朋哉 清水理沙 高橋英樹 江口洋介
©2017 ひるね姫製作委員会