タカハタ:皆さん、達者なので何回もテイクを重ねるよりは、瞬発力がいいかなぁというところもありました。
藤原:もう上手い人ばっかりだったから、僕は遊ばせてもらったというか、楽をさせてもらったというか。本当に全員が、もちろん富山という空気感もあるんでしょうけれども、本当に良い関係の中でやらせてもらいました。
MC:共演者の方々との距離も、かなり縮まりましたか?
藤原:縮まりました。もっともっと富山に居たかったぐらいですよ。
風間:パート2、パート3も撮りたいぐらいでしたね(笑)。
タカハタ:いやいや。そんなことないんじゃないですか、竜也さん?
土屋:でも竜也さんは…(笑)。
藤原:なんで僕だけ攻めるの!?
風間:タレコミが(笑)。土屋さん、言ってみよう!
土屋:竜也さんは、新幹線との戦いですよね(笑)。
藤原:えっとですね…(笑)。そうです、9時38分くらいの新幹線に乗れば、その日東京に帰れるんですよ。だから8時45分から50分に全カット終了していれば富山駅まで行けるわけですよ。ですからそこの戦いもありました、正直。
風間:その時間に終わらせることを目標としてってことですね?
藤原:いや、終わらせるとかじゃなくて(笑)。もし終わったら帰れるんだよって、太鳳ちゃんに言ってたんですよ。
タカハタ:でも現場はそれを意識してましたよ。竜也さんを最終の新幹線に乗せなきゃって。
藤原:いやいや(笑)。最低じゃないですか(笑)。
風間:それの為かもしれないけど、しっかり集中してね(笑)。
藤原:そう、しっかり集中して。帰ることしか考えてないみたいじゃん!
風間:作品を観てもらったら、作品のことを考えていると分かりますよ。
藤原:新幹線との戦いも、ありました…(笑)。
MC:(笑)。そして、タカハタ監督、原作を実写化する上で、苦労した点を教えて下さい。
タカハタ:その前に、竜也さんは撮休の日は必ず東京に帰ってました(笑)。
藤原:いります、今の(笑)!?
タカハタ:原作は、本当に読み物として面白くて、ずっと読んでいたいというような作品なんですけど、長編で細かい枝葉が分かれていって、複雑難解になるんですね。原作には結末が書かれてないんですよ、堂々巡りで。そういうことを含めたこの難解な原作をいかにエンターテイメントに昇華するかっていうのは、脚本段階から色々プロデューサーと話していましたね。それイコール、難解なものを分かりやすくして角を取る、ということではないと思っていましたので、原作にある面白みである複雑な部分を生かしながら、いかにお客さんを最後まで気持ちよく騙し切るかということを、ずっと念頭に置いて作業していた気がします。結果として、観る方によっては謎解きの方法がさまざまだったり、観た方なりの正解がある映画になったと思っております。
MC:ありがとうございます。そして本作は藤原さん演じる津田伸一の身の回りで起きた、謎だらけの奇妙な出来事の一つ一つが複雑に絡み合うストーリーでございます。そんなストーリーにちなみまして、本日は皆さんが“謎を感じた奇妙な体験”、これを発表していただきます。藤原さんから。
藤原:これはまさに、今朝、風間くんから聞いた話で、僕はこの作品が風間くんと初共演だと思ってたんですけど、富山でも「言った」そうなんですが、ちっとも覚えてなくて…。お互いにとって謎な話があるんですよ。どうぞ。
風間:良いんですか? 僕は、共演は初めてなんですけれども、竜也くんと昔しゃべったことがあって。過去に竜也くんが映画を撮ってた時に、その時に僕の友人が出てたんですね。その友人と一緒に電話をしてたら、友人が「今、藤原竜也くんが代わってって言うから、代わるわ」って言われて、竜也くんが電話に出たんですよ。そしたら「どうも藤原竜也です」って言うから、「ああ、どうも風間俊介です」、「そうか、風間くんか。ありがとう」って言って電話が友達に戻されたんですね。あれなんだったんですか?
藤原:謎なんですよ。もう何十年も前ですよ。記憶にまったくないんですよ。
風間:だから、僕は未だに謎だと思っている竜也くんの謎です。
藤原:風間くんと話したかったんじゃない? 「頑張ってるね」と。で、現場に呼ばれたのかもしれないね。
風間:名前をお互いに言っただけですからね。自己紹介だけ。だから、改めまして、お久しぶりです。
藤原:お久しぶりです(笑)。そういうことで、謎なんですよ。
MC:ありがとうございます(笑)。続いては、西野さん。
西野:昔住んでいた家で、たまに窓を開けたまま夜寝ていたんですけど、窓を開けて寝たとき時だけ、ずっとチーンっていう(おりんの)音が聞こえて。一定間隔で聞こえてきていて、いつもうるさいなと思って閉めていたんですけど、隣に家はないんですよ。
風間:ちゃんと怖い話だ(笑)。
西野:色々あった部屋なので。
藤原:どんなことがあったの?
西野:寮だったので、住んでるのはみんな知っている子だったんですけど。ずっと上で走ってる足音が聞こえてくるんですけど、よく考えたら今日、その子は仕事でいないはずだったとか(笑)。あんまり、怖くはなかったんですけど。謎は解けてないんです(笑)。