【全起こし】松坂桃李、事務所後輩・杉野遥亮に無言の圧力! 目力で「応援してるぞ」 『居眠り磐音』完成披露試写会レポート 全文掲載

MC:ありがとうございました。続いて、中村さんお願いいたします。

(中村の令和の抱負:【居眠りもいいわね】)

中村:“居眠りもいいわね”。あの、あくせくバリバリ神経尖らせていろいろ作品を作ったりとかしてきた年齢を過ぎて、そろそろ『居眠り磐音』のように「居眠りしているようでやるときゃやるぞ」、そういうような、ちょっと引きながら、余裕を持ったスタンスで(いきたいです)。

MC:まさに、新しいヒーロー像を見せてくれますしね。松坂さん、“居眠りもいいわね”いかがでしょうか。

松坂:いやー、すごく素敵な字と、あとハンコがあるんですよね。

中村:ハンコでごまかすんです。

松坂:いやいや(笑)。素敵ですね。良い言葉だと思います。

MC:磐音というキャラクターを現代に知って欲しいですよね。

松坂:そうですね。緩急と言いますかね。

MC:はい。ありがとうございます。続いて柄本さん、お見せいただけますでしょうか。

柄本:はい。

(柄本の令和の抱負:【何事も変わらずに】)

MC:“何事も変わらずに”。こちらどういったことでしょう?

柄本:まあ、この通りです(笑)。まあなんていうか、いろいろあるでしょうけど、変わらずいければいいなと。うん。でも何事もないってことはないわけで、何かあるでしょうけど、まあ、まあ、“世界平和”、“居眠りもいいわね”みたいな共通するところがありますね。あんまり忙しいことよりも、ゆっくりしたいですね。

MC:穏やかに過ごしたいということですね。ありがとうございます。さあ最後に本木監督にも見せていただきましょう。お願いいたします。

(本木の令和の抱負:【闊達】)

本木:“闊達”という。これあの、自由闊達という言葉でよく使われるんですが、“闊達”というのは、度量を広く、小さなことにはこだわらないということなんですが。私17本目なんですねこの『居眠り磐音』。で、最近を振り返ると、現場でイライラしたり、声を荒げたりすることが多くなって、(闊達とは)全く真逆の、了見が狭いことを考えたり言ったりするんで、心を広く持っていたいなという風に思ったわけです。

MC:その言葉を掲げて令和を過ごしたいと。松坂さん、現場で監督はそんな感じでしたか?

松坂:いや、現場ではそういった、監督が声を荒げるところなどはあんまりお見受けしなかったんですけれども…。

本木:イライラはあった、なんか。

松坂:ありました!?

本木:まあなんか、スタッフからは「怒りっぽくなったんじゃないですか?」って言われました。

松坂:ああー。でもそれは我々は感じることは無かったんで。

本木:それではまた、闊達状態になります。

MC:ありがとうございます。皆さんに書いていただきました、ありがとうございます!といったところでお時間になりましたので、この後上映をお楽しみいただく皆様に向けて、代表して松坂さんより、最後のメッセージをいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

松坂:はい。皆さん、本日は本当にありがとうございます。こうしてキャストの皆さんと、今目の前にいる皆さんの表情を見ると、改めて、自分の初主演でやらせていただいた時代劇が『居眠り磐音』で良かったなと心の底から思っております。本当に世代を問わず、おじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さん、そしてお子さんまでもが観られる、三世代で観られる時代劇ができ上がったと思っております。公開までまだ数日ありますが、是非とも皆さんのお力をお借りして、公開を迎えたいなと思っております。最高の作品になっているので、是非、最後まで楽しんでいって帰ってください。本日は本当にありがとうございました!

『居眠り磐音』
5月17日(金)より全国ロードショー
監督:本木克英
原作:佐伯泰英「居眠り磐音 決定版」(文春文庫刊)
脚本:藤本有紀
音楽:髙見優
主題歌:MISIA「LOVED」
出演:松坂桃李 木村文乃 芳根京子 柄本佑 杉野遥亮 佐々木蔵之介 陣内孝則 谷原章介 中村梅雀 柄本明
配給:松竹

【ストーリー】 主人公・坂崎磐音(松坂桃李)は、故郷・豊後関前藩で起きた、ある哀しい事件により、二人の幼馴染を失い、祝言を間近に控えた許嫁の奈緒(芳根京子)を残して脱藩。すべてを失い、浪人の身となった―。江戸で長屋暮らしを始めた磐音は、長屋の大家・金兵衛(中村梅雀)の紹介もあり、昼間はうなぎ屋、夜は両替屋・今津屋の用心棒として働き始める。春風のように穏やかで、誰に対しても礼節を重んじる優しい人柄に加え、剣も立つ磐音は次第に周囲から信頼され、金兵衛の娘・おこん(木村文乃)からも好意を持たれるように。そんな折、幕府が流通させた新貨幣をめぐる陰謀に巻き込まれ、磐音は江戸で出会った大切な人たちを守るため、哀しみを胸に悪に立ち向かう―。

©2019映画「居眠り磐音」製作委員会